レッドブル

監督 ウォルター・ヒル
キャスト アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームズ・ベルーシ、エド・オロス、ラリー・フィッシュバーン、ジーナ・ガーション、ブライオン・ジェームズ、ピーター・ボイル、プルート・テイラー・ヴィンス
1988年　アメリカ
ジャンル：アクション

【あらすじ】
ロシア警察のダンコーと、シカゴ警察のリジックが、アメリカから麻薬を密輸するロシアマフィアのボスを捕らえるため、協力しながら捜査を続けて行く。

【感想】
シュワの出演作の中ではあまり語られることのない作品であるが、十分に楽しめるレベルだと思う。この人の出演作品はどれも安定感がある。キャラだけで勝負できる強み。

本作を鑑賞する前知識としてまだ冷戦に頃に製作された映画であるということは頭に入れておいた方がいいでしょう。これを意識しているか否かで印象も変わると思う。

ジャンルとしては刑事コンビものになりますが、お決まりの白人と黒人ペアではなくアメリカ人とロシア人（ソ連）ペアによるもの。定番パターンを置き換えただけにもかかわらず、随分と印象は違います。このタイプの映画におけるお約束であるコンビの衝突についても言い争う内容がソ連とアメリカの自慢だったので斬新に感じた。特にアメリカ製とソ連製どちらのピストルが優れているかで喧嘩していたのはおかしかった。

ちなみにここで出てくるソ連の警察の人物像は無口で冗談の通用しない性格、任務のためなら法律など無視してしまうタイプ。それをコンビを組むことになったアメリカ人警官が必死に支えるという図式です。ラストで事件が解決した時にはすっかり友情が芽生えているというのも定番ですが、今回限りで別れなければならないというのは少し寂しい気分にさせてくれる。

今ではすっかり忘れられてしまっている映画なのでぜひ掘り起こしておきたかった。

お薦め度：★★★★★★☆☆☆☆

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