映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

チャップリンの黄金狂時代

2009-04-08 00:00:29 | ★★★★★★★★☆☆
監督 チャールズ・チャップリン
キャスト チャールズ・チャップリン、マック・スウェイン、ジョージア・ヘイル、ヘンリー・バーグマン
1925年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
ゴールドラッシュのアラスカを舞台に、一攫千金を夢見てやって来たチャーリーは、指名手配中の凶悪犯と遭遇する。

【感想】
バットエンドなのかハッピーエンドなのかで論争が起こることが多いチャップリン映画の中にあって本作ははっきりしているので深さがないという意見が多いようです。
この意見に対しては賛同しかねる部分があるとはいえ、私も「街の灯」や「独裁者」の方が好きであることには変わりないです。

とはいえ個々のシーンを切り抜いてみると映画史に残ると言われているものが沢山あります。あまりの餓えに我慢できなくなり靴を煮て食べるシーン、パンとフォークを使ったダンス、吹雪で飛ばされそうになった山小屋でのチャールズの動きなど見所満載です。特に最後については靴の裏に石鹸を塗りつけて僅かに傾斜をつけた床の上を滑るよう走ることで撮影したのではないかということです。

シナリオについて軽く解説すると、ここでもチャップリン(探鉱者)は不釣合いの女性(ジョージア)に恋をしてしまいます。ジョージアは彼の気持ちに気がついていながら、招待されたディナーをすっぽかしてしまいます。最初から探鉱者をからかうつもりだったので参加する気などなかったのです。しかし後に彼がどれだけこのディナーを楽しみにしていたのかを知り、僅かですが気持ちに変化が生じます。
ここまでは他作品同様、残酷で切ない展開だと思います。ただ本作ではこの後に金脈を発見し大金持ちになってしまうという結果が待ち構えています。最後の最後にて大きな変化がいきなりやってくるので鑑賞している側も急展開の前にキョトンとしてしまいました。もう少し長くても良かったかもしれません。

チャップリン自らのナレーションがある分、見やすい部類であると思います。そのためサイレント未体験の方には入りやすい作品です。

*チャップリン作品については自分がきちんと解釈できているかに疑問があるため(満点をつけた作品は除き)基本的に点数をつけたくありません。そのため「街の灯」等を基準とした相対的な好き度で判断させていただきます。

★★★★★★★★☆☆

黄金狂時代 コレクターズ・エディション [DVD]

朝日新聞社

このアイテムの詳細を見る

最新の画像もっと見る