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保存療法

2014-04-12 16:49:44 | リハビリ
手術ではなく保存療法することに決めました



手術を決めた1月の診察
それと同時に、自分の症状について情報を集めていました
医療人目指すモノとして…
ということもありますが、
自分はやはりアスリートでありたい
という思いが強かった

私の症状
FAI CAM type
FAIとはfemoro acetabular impingementの略で、大腿骨寛骨臼挟み込み症のことです。
過度なトレーニングの繰り返しが原因になることが多いと言われています。
そのFAIの中にもいくつか種類があり、CAMtypeとは、大腿骨頚部に出っ張りがあるタイプのことを刺します。インピジメント(挟み込み)を繰り返したことで、関節唇損傷と軟骨剥離が起こり、このままでは変形性股関節症へと移行する可能性がある…ということでした。

そして、この治療法として唯一上げられているがの、股関節鏡による手術。
2000年頃からアメリカで始まり、近年、日本でもこの手術が行われるようになったごく最近であり、この特殊な手術を専門に行える外科医も少ない。

幸い、私が診てもらっている先生は、股関節手術では日本でも数少ない名医であり、多くの股関節の悩みを抱えている方を救ってきた方だ。

その先生から
「手術以外、アスリートとして復帰する方法はない」
と言われ
そのための準備を進めてきた

…が、自分でも少しずつ自分のケガのことが分かってきて
同じ症状をもつ方がどのように治療・改善しているのを知って
手術しかない
…と思っていた自分の気持ちにブレーキがかかるようになってきた

それは
股関節の手術=復帰・改善
とは言い切れないこと

確かに、私の症状は放っておいて直る・治るモノでは無い
ただ、手術をすれば全て解決
という訳でもないのだ

アメリカの例も含め
手術が成功したとしても
その後、痛みが再発し再手術したり
手術した反対の部位に負荷がかかり手術したり
度重なる手術で、人工股関節になったりと…
手術の成功が
痛みの無い、本来のパフォーマンスを発揮できる毎日を約束してくれるものではないことも厳然たる事実

術後の症状改善は
今の現状では
50%
リスクが高すぎる

日常生活にまで問題が出るようなら
その”賭け”に賭けてみてもいいと思うが
現状ではそこまで症状が悪化している訳ではない

もう一つの選択肢がある
それが
保存療法

つまり
メスを入れることなく
リハビリで症状を改善していく方法だ

ところが
股関節唇損傷の保存療法に至っては
股関節鏡手術よりも情報・データが少なく
現状ではその方向性も確率されていないのが現実だ

情報を集め、体験者の声を聞くほど
心が揺れる

手術か保存療法か

何が正しいのか
何が間違いのないのか

ずっとずっと胸に引っかかっていた

たぶん
どんな生き方をしたいのか

いや
もっとシンプルに言うと

これから
どんなレースがしたいのか
どんなゴールをしたいのか

…だな

なかなか取れない胸の奥のトゲ

YOMEにまとまらないまま
今の自分の考えを全部話してみた

YOMEの言葉は
「あの韓国のレース、覚えている。Ironman Koreaが終わってすぐ、あれだけのダメージがあったのに…あんなに笑顔でゴールしてた。あんな風にゴール出来るといいよね」

大好きなトライアスロン
楽しいと思えること
笑顔で終えること

それが全てだ

手術すれば
自分の身体の悩みは一つ減る
でも、
笑顔でゴール出来るかどうかは誰にも分からない
スタートラインに立てない身体になっている可能性もある

痛みを切り離す
のではなく
共に付き合っていく

保存療法

その結果
アスリートとして過ごす時間が短くなったとしても
手術して何も出来なくなったことを後悔するよりはいい

その覚悟と決意で
今日の診察を迎えました

正直、名医と呼ばれた方が
「手術以外、方法は無い」
と断言されたのに、
それとはまったく逆の答えで”アスリートして在り続けたい”
飽きられるか、怒り出すか…どちらにしろ今日は正念場と思っていた

自分の診察の番がきた
結果は…

症状が改善していた

え…まさか
2月、3月と、股関節に最も負担のかかるラン…フルマラソンに出たのに

FAI CAM type
これが直った訳では無い
だが、同じように軟骨剥離した方でも手術をしないで症状改善した例は他にもあるとのこと

まだ予断は許さないが
少なくとも夏の手術は見合わせて様子をみよう

リハビリの開始
体幹部を鍛え、コンディショニング
保存療法の開始だ

あまりにもあっさりと話が進んだので
肩の力が抜けた

そして
YOMEと一緒に喜んだ

FAI CAM typeなアスリート
それが自分
これからの自分

痛みも
喜びも
全部
受け入れよう



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