源氏物語と紫式部日記に爆笑。

2016年09月30日 | 映画・本・音楽・絵画など

今週末は外泊が出来なさそうで、スマホから投稿してみます。

私の今年9月の終わり、病棟の友人と源氏物語や紫式部日記を見せては、
小学生のようなリアクションをして友人と爆笑しています。

源氏物語は、高校生以来、読んでいなかったのですが、
こんな本を高校生に読ませても良いの?という内容。

小学生みたいなリアクションをしてしまった部分を紹介したいな、
と思うのですが、馬鹿らしさに呆れられそうで迷い中です(苦笑)



皆様にとって、今日が良い2016年9月の締め括りとなりますように。
そして、明日が良い2016年10月の始まりとなりますように。



万葉集より、秋の七草。

2016年09月26日 | お花や種


万葉集を開いて、秋の七草を読んだ歌と花言葉を載せてみました。

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題詩:「山上臣憶良、秋野の花を読む歌二首」

前歌:
秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七草の花 (一五三七 山上憶良)

後歌:
萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなえし また藤袴 朝顔の花 (一五三八 山上憶良)

「秋の野に咲き乱れる七草の花は、萩、すすき、くず、なでしこ、おみなえし、そして藤袴、朝顔、この七つ。」

*朝顔は、桔梗とも昼顔、むくげとも、諸説あるそうです。


萩:「思案」「内気」「柔軟な心」


尾花:「活力」「心が通じる」


葛:「芯の強さ」「恋の溜息」「活力」「治癒」「根気」「努力」


撫子:「永遠の愛」「誠実」「清楚」「従順」「無邪気」


女郎花:「美人」「はかない恋」「親切」


藤袴:「ためらい」「遅れ」


朝顔:「はかない恋」「固い絆」「愛情」


参照:ビギナーズクラシックス「万葉集」

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七つとも病院で写真が撮れたら素敵だな~。

ちょっくら探しに行ってみようと思います。

次の投稿は長月が過ぎている頃かもしれません。

皆様にとって良い秋の訪れとなりますように。




合ハイ。

2016年09月25日 | お花や種

野の花の記事にコメントを頂いて、
ふと思い出した言葉が「合ハイ」です。

私が小さい頃、両親に
「お父さんとお母さんは、どこで出会ったの?」
と聞いた覚えがあります。

それで母が「合ハイ。」と答えました。
そして「何だと思う?」と。

当時の小さい私は「合コン」という言葉も知りませんでしたし、
あったのかも分かりません。

その答えは「合同ハイキング」でした。

今思えば、こんな出会いっていいな~なんて感じます。
学生時代に東京で出会った両親の貧しかった頃の話を聞くと、
小さな石鹸がカタカタ鳴る音まで聞こえてきそうです。

寒い日にフランスパンを二人でちぎって食べたとか、
段ボールをテーブル替わりにしていたとか。
また、学生運動が激しかった時代で、
父が参加していた様子を聞いた事もありました。

そんな時代もあったのですねー。

(ちょっと、昔の歌をもじってみました。
かぐや姫「神田川」/中島みゆき「時代」)



Image from Weheartit.



枕草子、壊れる。

2016年09月24日 | 映画・本・音楽・絵画など


私は、古文を古語で読むのは苦手ですが、
現代文に訳された古文を読むのがとても好きです。
清少納言の「枕草子」もその好きな古文の一つ。


枕草子 (岩波文庫)


しかしある日、その私の心と頭の中にある「枕草子」が
友達によって壊されそうになりました。

外泊の時に田辺聖子さんの「古典まんだら(上)」を買って病棟に戻ったのですが、
病棟で本好きの女友達が先に私の横でそれを読み始めたのです。



枕草子 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

私が「枕草子」を好きだと知っている彼女は、「古典まんだら(上)」の
「枕草子」について書いてある章の出だしの方を私に読み聞かせて笑いました。

「あのねー。枕草子の解説でねー。清少納言と紫式部のことが書いてあってねー。

【『得意顔で利口ぶって書いているけれども、よく読むと、半端なことが多い。
漢字も漢文もわかってない。あんな人の行く末なんてたいしたことないわ。』とぼろくそです。】

だってー。ぎゃはははは。」

と。

「やーめーてーーーーー!」と私。

彼女の言った事の文脈も読み取れずにてっきり、
清少納言が紫式部のことを言っているのだと思いました。

「もう、その本いらない。持って帰って。」と私はとっさにその本を拒否したのですが、

でも、彼女は持って帰らずに退院してしまって、今日、その本を自宅に持ち帰ってきました!


田辺聖子の古典まんだら(上) (新潮文庫)


そしてとうとう、はらはらどきどきしながら、もう壊されるしかないと腹を括って読んでみたら、
それは紫式部の「紫式部日記」で書かれた文章ではないですか!

私はその「紫式部日記」を読んでいませんでした。
紫式部の「源氏物語」が苦手な私・・・。
大人になってからも「源氏物語」は読んでいません。

なんとなく、「ジェーン・エア」は好きで「嵐が丘」は苦手、
という感覚と似ている気がします。
上手く表現ができませんが、華々しかったり激しかったりするものよりも
静かな方が好きなのだと思います。

この「古典まんだら」と「枕草子」などを併せて読んで、
また記事を書きたいと思います。

「古典まんだら」、最初の印象に反してとても面白い!



病院の森で実も見つけました!

2016年09月24日 | お花や種

外泊で家に帰ってまいりました。
皆様、台風の影響は大丈夫でしたでしょうか。

こちらは台風の影響はほぼ無く、
今回も病院での散策してきました。
お花だけではなく、実もみつけましたよ。

誤記がありましたら、訂正をどうぞお願いいたします。

まずは、あけびです。


それから、むかご。


これはまだ名前がわかりません。実の色が赤っぽくなっていくと聞きました。
病院の美化の方が名前を知りたいと仰っていました。


まったくもって名前が分かりません。


これも何かしら・・・。


教えて頂いたツルボの仲間でしょうか。花がひとつしか咲きません。


こちらは、毎年豆がなるそうです。たしか、以前にぜんざいを作って食べた記憶があります。


これも花の色が似ていますが、豆はなりません。踏み石がある地べたにそっと咲いていていました。


こちらは花でしょうか。まるで虫の卵のように見えます。



↓↓↓↓それから下の4枚の花たち。これが今病院で話題になっています。
OTの作業療法士さんがブログで聞いて~と仰っているので何とぞ宜しくお願いいたします。

花は2枚目と似ているけれど、これは茎が草のようにとても弱々しいです。


それが成長したのが、茎もしっかりしたこの下の2枚の花ではないかと、
病院の探偵たちは推測しています。




これは別の場所で見つけた花です。



お散歩中に見つける花々、植物。まだまだ謎だらけ。
私たち探偵にどんどん謎を掛けてきます。植物さん、やりますなぁ。

そんな中、
キンモクセイがひとつまみ咲き始めていました。


小さな若々しいどんぐりもなっています。


栗はもう落っこっちゃった。


この場所の彼岸花は赤い彼岸花に囲まれて、
一本だけ白い彼岸花が咲いており、
モデルさんさながら、凛としたたたずまいでした。





お尋ねばかりで申し訳ございませんが、
ひとつでもご存じでいらっしゃいましたら、
どうか教えてくださいませ。

宜しくお願いいたします。



ことのててよだわ。

2016年09月16日 | 映画・本・音楽・絵画など


「言葉」って何でしょう。

なんて漠然とした疑問を持っている今日この頃。

きっかけは、娘が、夏休みに東京の叔父の所へ行った際に、
日本語カルチャーショックを受けたという話から始まりました。



娘が今回、東京で初めて出会った言葉が、

「ことのて言葉」「てよだわ言葉」。

空港からのシャトルバスで同席したという年配の女性の方との会話です。

検索をしてみると色々な説があるようですが、
本当に使っている方がいらっしゃったという娘からの報告。

例えば

「~ですの。」
「~ですわ。」

などなど。

こちらの田舎では、そうそう出会えません。



同席だったその方から娘に話かけて下さって、色々と話をしたようです。

娘も会話を楽しんで、素敵な出会いだったのではないでしょうか。

イギリス英語にもそのような言葉やイントネーションがあります。

そこを意識して使い分けられれば、
コミュニケーションも円滑にいくのかなぁ?

私は病棟で、男性に男言葉で向かっていくこともあって、
傍から見ると言葉遣いが荒いと思われているかもしれません。

打って変わって、お隣にいらっしゃる東京の山の手出身の方には、
こちらの地方ではあまり遣われない、「ですって。」「かしら。」というように豹変します。



私、ブログでどんな言葉を使ってるんだろう・・・?

よく分からないけれど、こちらでは自然体でいよう。
ブログでは心の中の発言が表に出る感じがして、やや気持ちが良い気もします。

でもこの記事、言葉を気にしすぎて、ぎこちない文章になってるかも。
まだまだ、日本語も修行中です。

あまり気にすると混乱するから、自然に、自然に。





父がつぶやく言葉。

2016年09月16日 | 映画・本・音楽・絵画など


まだ思い出すかもしれないけれど、メモとして残しておきたいと思います。

私が小さい頃から父がよく呟いていた言葉です。
父の人生観や今までの生い立ちを現したような言葉だと思います。

父は不思議なくらいに以前と変わらない風に生きていますよ。


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この杯を受けてくれ

どうぞなみなみ注がしておくれ

花に嵐のたとえもあるぞ

「さよなら」だけが人生だ


井伏鱒二

    



山のあなたの空遠く

「幸さいはひ」住むと人のいふ。

噫ああ、われひとと尋とめゆきて、

涙さしぐみ、かへりきぬ。

山のあなたになほ遠く

「幸さいはひ」住むと人のいふ。


カール・ブッセ
    




知に働けば角が立つ、

情に棹させば流される。

とかくこの世は住みにくい。


夏目漱石






2016年9月15日:十五夜

2016年09月16日 | 日記


これを書いているのは、もう16日になりましたが、
東南アジア料理屋さんへ行ってきました。


私たち家族の今夜の注文メニューは、


ベトナム揚げ春巻き


フォー



他には、

ガパオ

パッタイ

そしてデザートに、チェー。


とても美味しかった&お腹いっぱい、です。






そして、家に帰って車の外に出ると、
中秋の名月、お月さまが雲隠れなさっていました。



もう思い出になっちゃうのかぁ。
外泊は1日過ぎるのがとても早く感じます。

私にとって、とても素敵な一夜となりました。


病院の森でまたみつけたよ。

2016年09月15日 | お花や種

こんにちは!

外泊で家に戻ってきましたー。

また病院での散歩中にまた色々な花を見たのですが、
名も分からない花が多くて、教えて頂きたく思っています。

これはさすがに分かったツユクサ。
でも、本当に露がある時にしか咲かないとやっと知りました。
午前の雨上がりの散歩でツユクサが咲いているのを見て、
午後に写真を撮ろうっと思っていたら、ナイナイ!
あれーー、あったはずなのにまぼろしだったのかと思えてしまいました。
ところが、また午前の雨上がりの散歩できょろきょろと探したら、咲いてた!
そういうことで、やっと今朝写真が撮れたのがこれ↓です。



持っていたお花の雑誌からの情報を見てみると、

【ツユクサ:朝咲いた花が昼にしぼみ、朝露のように儚いことから命名されたという。

古名を「着草・月草・鴨頭」(いずれも読みはツユクサ)といい、
青い花の汁を染料に用いたことによる。この花ですり染められた色は日本の伝統色の一つで、
「鴨頭草」(ツキクサ)または「露草色」(ツユクサイロ)と呼ばれ、着物などに用いられる。

ツユクサで染められた色は淡く美しい半面、退色もしやすく、万葉集にはこんな歌が載る。

「鴨頭草に衣色どり摺らめども移ろふ色はいふが苦しさ」。

花の命が短く、染め色も移ろいやすいことから、人心の変わりやすさの隠喩にもされている。】

*Premium参照

そうなんだぁ。(読んでも習得していない・・・。)

このツユクサ以外、↓にあるお花は全くもって分かりません。
いずれかご存知の方がいらっしゃいましたら、どうぞ宜しくお願いいたします<(_ _)>





同じ花の写真だったかもしれません。
















これも同じでしょうか。














この季節らしい、白と赤の彼岸花も咲いていましたよ♪






震災の中、聴いた歌。

2016年09月10日 | 映画・本・音楽・絵画など


震災中、娘が小学校の時に歌った曲を思い出して、
何度も聴いては励まされたりしました。

みんなから応援されている。
そんな気持ちになれた歌です。



温かい気持ちになれます 「友達はいいもんだ」


【作詞】岩谷時子
【作曲】三木たかし

ともだちはいいもんだ
目と目で物が言えるんだ
困った時は力を貸そう
遠慮はいらない
いつでも どこでも
君を見てるよ
愛を心に 君と歩こう

みんなは一人のために
一人はみんなのために
みんなは一人のために
一人のために

ともだちはいいもんだ
言いたいことが言えるんだ
悲しいときは 励まし合おう
心は一つさ
大人になっても
忘れはしない
夢を大事に 君と進もう




Believe♪ ビリーブ 深谷市少年少女合唱団 第1回 ふかや音楽フェスタ


【作詞・作曲】杉本竜一

たとえば君が 傷ついて
くじけそうに なった時は
かならずぼくが そばにいて
ささえてあげるよ その肩を
世界中の 希望のせて
この地球は まわってる
いま未来の 扉を開けるとき
悲しみや 苦しみが
いつの日か 喜びに変わるだろう
アイ ビリーブ イン フューチャー
信じてる

もしも誰かが 君のそばで
泣き出しそうに なった時は
だまって腕を とりながら
いっしょに歩いて くれるよね
世界中の やさしさで
この地球を つつみたい
いま素直な 気持ちになれるなら
憧れや 愛しさが
大空に はじけて耀(ひか)るだろう
アイ ビリーブ イン フューチャー
信じてる

いま未来の 扉を開けるとき
アイ ビリーブ イン フューチャー
信じてる 



『三匹の子ぶた』と『紅の豚』。

2016年09月09日 | 映画・本・音楽・絵画など

今、この本の半ばまでくらいまで読みました。

それで、今、ブタとネズミについてちょっと繋がった~!
という感覚が湧いて嬉しいんです。

昔から連想ごっこが好きで、よくしています。
繋がった時には、うきうき。

それで、今日の連想ごっこは、まずはブタです。

このウォルトの言葉、どこかで聞いたような気がしたんです。

「ブタはブタで越えられないよ。」
゛You can't top pigs with pigs.″


ウォルト・ディズニー すべては夢みることから始まる (PHP文庫)



思い出したのは、この言葉。

「飛べない豚はただの豚だ」

スタジオ・ジブリの『紅の豚』に出てくる台詞です。


Image from Weheartit.

繋がったー!と勝手に連想ごっこ解決(?)。

それから、私のアカウントの Les Petits rats = 子ネズミは、
パリ・オペラ座バレエ学校の生徒達を指す言葉です。

ミッキーもネズミだ!繋がったー!と、小さい事でも感慨深くなるのでした。


(よく分からない記事になりました。まだ、連想ごっこは続きます・・・。)



アニー

2016年09月08日 | 映画・本・音楽・絵画など

新しく公開されたアニーは観ていませんが、
小さい頃からこの歌、映画が大好きでした。

昔、ミュージカルのアニー役のオーディション番組があったのです。

それを観て、アニー役を夢見る子どもの私。

高校、大学時代にできた友達で、
子どもの頃にアニー役になりたかった同志と出逢った時には感動しました!

元気や希望を貰えた歌と映画です。


映画『ANNIE/アニー』楽曲クリップ“Tomorrow” 2015年1月24日(土)公開




朝がくれば トゥモロー
いい事がある トゥモロー 明日

夢見るだけで トゥモロー
辛いことも忘れる いつか

寂しくて ゆううつな日には
胸を張って歌うの オー

朝がくれば トゥモロー
涙の後も 消えてゆくわ

トゥモロー トゥモロー
アイ ラヴャ トゥモロー
明日は幸せ

寂しくて ゆううつな日には
胸を張って歌うの オー

朝がくれば トゥモロー
涙のあとも 消えてゆくわ

トゥモロー トゥモロー
アイ ラヴャ トゥモロー
明日は幸せ



"Annie" (1982) - Tomorrow



The sun'll come out tomorrow,
Bet your bottom dollar that tomorrow there'll be sun

Just thinking about tomorrow
Clears away the cobwebs and the sorrow till there's none

When I'm stuck with a day that's gray and lonely
I just stick out my chin and grin and say... Oh!

The sun'll come out tomorrow,
So you got to hang on till tomorrow, came what may!

Tomorrow, tomorrow, I love ya, tomorrow
You're always a day away...

I just stick out my chin and grin and say

The sun'll come out tomorrow
So you got to hang on till tomorrow, came what may!

Tomorrow, tomorrow, I love ya, tomorrow
You're always a day away...

Tomorrow, tomorrow, I love ya tomorrow
You're always a day away


大人になるってどんなこと?

2016年09月02日 | 日記

40代に入るまであと少しになりました。
(日数、月数、年数は濁しました。)

それにしても、精神年齢が比例しません。

今まで出会った心理士さんに、
「精神年齢を上げるにはどうしたらいいの?」
という質問をしてきました。

そうすると、
自分をぎゅーっと抱きしめるの、
自分をよしよししてあげるの、
というような回答。

私には理解ができず、上がっていないまま。

大人の階段ちゃんと上っているのかなー。

長いなーこの階段。








Images from Weheartit.


ヒールを履いても転んじゃう。

草履を履いてもつまづいてしまう。

何を履いて上れば早いのか・・・

なんて良く分からない例えで考えてみています。




秋の読み物。

2016年09月02日 | 映画・本・音楽・絵画など

もう「明日」(9月2日)が来てしまいました・・・。
ただ今、夜中?夜明け?の4時半頃です。

なんとなーく、秋だなぁと思いながら自分の本棚を眺めて、
何か明日の記事になりそうなものはないかなぁ・・・などと考えていました。

それで目についたのが、北原白秋の『思ひ出』。

それまで、金子みすゞさんの「秋」「秋は一夜に」という詞や
ビギナーズ・クラシックの万葉集、古今和歌集、新古今和歌集の秋の歌
などに浸っていたのです。

ところが・・・秋と単純に北原白秋のまだ開いてもいなかった『思ひ出』の
「立秋」を開いてみると、どろどろとした闇の空間へ。


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「立秋」

柳河のたったひとつの公園に
秋が来た。
古い懐月楼の三階へ
きりりと繰り上ぐる氷水の硝子杯、
薄茶に、雪に、しらたま、
紅い雪洞も消えそうに。

柳河のたったひとつの遊女屋に
薊が生え、
住む人もないがらんどうの三階から、
きりきりと繰り下ぐる氷水の硝子杯
お代わりに、ラムネに、サイホン、
こほろぎも欄干に。

柳河のたったひとりの*NOSKAIは
しょんぼりと、
月の出の橋に擬宝珠に手を凭せ、
きりきりと音のかなしい薄あかり、
けふもなほ水のながれに身を映す。

「氷、氷、氷、氷・・・・・・・・・」           

*遊女、方言。

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この本は、父が福岡県柳川市にある北原白秋記念館で買ってきてくれたものです。
柳川へは、たまに鰻を食べに行ったりします。
北原白秋は名前だけ・・・知っていました・・・(恥)

なんだかさみしくて暗い気持ちで眠れそうです。
おやすみなさい。




Amazon思ひ出 (愛蔵版詩集シリーズ)