=電線の鳥blog=「今日もどっちつかず」

 一般的にどうなのか、みたいなことは、結局、重要なことではない~チップ・エクトン

本の町

2007年05月31日 | ビジネス?
 古本の町「ヘイ・オン・ワイ」については以前紹介しました。
 日本でも同じような町を作ろう…という試みは、北尾トロさんのメールマガジンで知っていましたが、
いよいよ現実のものとなりそうです。
 準備ブログをブックマークに追加しました。(久しぶりの追加)
 その場所が長野県(桜で有名な上伊那郡高遠町)なので、少々興奮しています。
 最初の店舗(古民家を改装したもの)が開店したら、さっそく訪れようと思います。
 非常にタイムスパンが長くどう転ぶか分らない、実に魅力的なプロジェクトと申せましょう。

 ところで、小学生の頃。
 男子の間で「伊那盆地」は「女子」を指す隠語でしたっけ。
 「いなぼんち」逆からお読み下さい。
 申し訳ございませんでした…懐かしい記憶が蘇ったのでつい。

 …あ。
 「まだ」の奴のことを「ナイチンゲール」ってのもあったな…。

宮本浩次ユーミンを歌う

2007年05月28日 | ソングブック・ライブ
 5月26日(土) 日比谷野外音楽堂

 私の席から通路を隔てた斜め右前方に、お友だちと来ている若い女性がいた。
 こんないでたちだ。
  ・シルバーの髪留めで押さえられた亜麻色の髪。
  ・赤いフチの眼鏡。
  ・ベルショルダーにコルセット風の白いブラウス。
  ・水玉模様をあしらったロングスカート。
  ・黒のハイソックス(素足は見えない)。
  ・白のショートブーツ。
  ・座席のスリットに立てかけられた日傘。
 このお嬢さんがノルことノルこと。
 両足は常に肩幅を保ち(合唱団の足幅)やや前傾姿勢。
 固く握った拳を、真っ白な左腕で鋭角に突き上げる、また突き上げる。
 口の動きからして、歌詞は全曲諳んじているに違いない。

 「詩的な曲を歌います。」

 大将が「翳りゆく部屋」を歌い始める。
 すると…。
 彼女は落雷に打たれたように動かなくなり、曲が終わるまで身じろぎもしなかったのだった。

 …いや、私も驚いた。
 その他、サポート(キーボード)が入ったり、宮本君のギターが多かったり、「珍奇男」「ファイティングマン」を
演らなかったり。
 いくつかの変化が見られるステージであった。
 ま、石君イジリだけは変らないのだが…。
 選曲も「夢のちまた」辺りから、じっくりと会場をあたためていき、どちらかというと渋めのミディアムナンバーが多かったように思う。
 つまり、余裕のある「引き」のステージング。
 異例のユーミンは、その象徴だろう。
 といっても、そこはエレファントカシマシであり「奴隷天国」も演る…と。
 
 まあ我々は、いつどの曲が出てきてもオッケーではあるのだが。

 ところで。
 彼等のコンサートは、何となく来ている人は少ない。
 それぞれの気合の入れ方というものがあり、先のお嬢さんも見ごたえがあったが初期の雰囲気を今に
継承する「直立不動系」のファンもいる。
 私の席は、まさにそういう男性二人に挟まれていた。
 最初は気付かずにノッていたのだが、両隣とも腕を前に組み拍手もしない。
 (初期の宮本君は、客が拍手をすると止めさせていたのである。)
 足でリズムを取ることもしない。
 おそろしや世間の風、次第に私も「軍紀」を守るようになってしまったのだった…。
 だから、Bブロック7列の21番から23番、そこだけ地味だったと思うが、許せ大将。

 ステージ左上空には「明日に向かって走れ」の裏ジャケットそのままに半月が浮かび。
 宮本君が「月の夜」を詠唱し…。
 野音はいいですな、エブリバディ。

ミステリーサークル

2007年05月25日 | 暮す日々
 陰毛の話をいくつか。

 石野卓球さんが「人生」の時。
 ライブでメンバー全員陰毛「だけ」を露出してステージに現れたことがあると聞く。
 「人生」には、女性メンバーもいた。

 黒豆君がこだわるテクスチャーは大切だ。
 まれに硬くて直毛の方がいらっしゃるが、申し訳ないんだけど困る。
 陰毛とラーメンは適度に縮れている方が良い。

 これは実体験。
 一度お世話になった、わかさん(仮名)の話。
 コーラルピンクの肛門を囲むように、短い毛が整然と植えてあり。
 「生えていた」と表記するのを憚られるほど、それはもう人為的な形状で。
 一句詠めそうなくらい和んでしまい、後は時間までお話をして終わったっけ。
 (この方は性感も非常に特徴があったが、ここはそういうブログではないので割愛。)

 豆姉妹のおかげで、簡単にインパクトのある記事が書けた…ような気がする。
 ブログはこう書け。

仮面と白衣

2007年05月24日 | 暮す日々
 かかりつけの医師から「高血圧管理手帳」なるものを頂いた。
 「これは別に差上げるというわけではないのですが…」とか言いながら、使い方の説明をした後で、結局
くださったのである。
 「母子手帳」は嬉しいものだろうと想像するが、タダなのにあまり嬉しくはない。
 「どうだ。立派にオヤジの仲間入りだぞっ」と胸を張ってみる。
 虚しい…。
 
 ここ数年、血圧は誉められてきたのだ。自信があったのに…。
 他にカラダで誉められたことのある部分といえば「適量の陰毛」くらいのものだ。
 今年の健康診断では、他に「尿潜血」が「疑陽性」だったが、これは再検査して異常なし。
 そういや前職のとき、コーラみたいは血尿が出たことがあったっけ。あれは恐ろしかった。
 肝心のコレステロールは、横ばい。リスク因子が(高血圧と)複合した。
 家庭血圧を時々測って、7月に経過観察する。
 このとき所謂「悪玉コレステロール」の検査も、直接法で行う予定だ。

 ところで、私の同僚が言うには、今年は問診の時間が妙に長かったという。
 お爺ちゃん先生にしつこく触診されるのが気になり、お姉さんにコボした。
 「アンタ、女もその歳になるとね、色々出てくんのよっ」
 お姉さんはナースである。
 プロの意見というのは時として残酷だが、小気味のいいものだ。

 あ、物欲しげな表題については、各自調べてください。

U‐CANのCM曲

2007年05月21日 | 文化・社会
 「バリー・リンドン」は予想通り「笑える」映画であった。

 物語の性質で分けるならばピカレスク・ロマンであろう。
 時は七年戦争
 身持ちの悪い従姉妹をイングランド軍の将校と争い、厄介払いをされたアイルランド青年レドモンド・バリー。
 イングランド軍兵卒、プロシア軍兵卒、いかさま賭博師、リンドン卿未亡人の夫。
 スゴロク人生の過程で、女、男、軍人、貴族が茶化し倒される。
 軍楽はひたすら間抜けに聞こえ(「構え筒」状態のフランス軍に向って、横一列で進軍していくイングランド軍のアホらしさ)、バリーの脱走は、ゲイの(軍人)カップルが湖で別れ話をしている隙だし、賭博師シュバリエ・ド・バリバリーって殴りたくなるような名前だし、貴族は惰弱で付けボクロは練炭みたいに大きいし、バリーの破滅は母親の助言のせいだし、粋がってたリンドン卿の息子は決闘でゲロ吐いちゃうし…。
 だいたいリンドン卿夫人にしてからが、財産目当ての後妻で、セックスに不自由しているのか、あっという間にバリーに誑し込まれてしまう「お人形」。
 バリーの実子以外は、俗物しか登場しないのである。
 これらをキューブリックがお金と時間を掛け、緻密な考証でやたら荘重にやっている。
 ある意味、贅沢な映画なのだった。次は「ライアンの娘」を観てみようか。
 あ、表題はイングランドの軍楽なんですね。どなたか曲名をご存知の方、いらっしゃいますか?

 〔付 記〕
 ・映画の後半は、泰西名画と見まごうシーンの連続であるが、牧師役の俳優が「アルノルフィニ夫妻の婚礼」(ファン・アイク)の男性にそっくりで、「中世顔」というのか、妙に笑えた。
 ・バリーがプロシアに入って、軍人の妻を口説くところで流れるアイリッシュ・ハープがチーフタンズの演奏。