=電線の鳥blog=「今日もどっちつかず」

 一般的にどうなのか、みたいなことは、結局、重要なことではない~チップ・エクトン

手のひら静脈認証システム

2006年01月31日 | ビジネス?
 県内では、長野県信用組合が業界に先駆けて導入している。
 今朝早く、上司を駅まで送る道すがら、ラジオのCMでも流れていた。

 そのとき、素朴な疑問が浮んだ。
 「両手のない人はどうするのだろう?」
 サービスを利用できないことは自明である。
 実は私は、クレジットカードはおろかキャッシュカードも作っておらず、決まった支店の窓口で現金を
払戻すので、生体認証システムについての知識・関心は薄い。
 ただ、テレビでの報道は目にする。
 その文脈のほとんど全てが、カード犯罪の手口とその対抗策としてのハイテクノロジー、せいぜい
銀行や信販会社の法的責任、安全コストについてである。
 知る限り、私と同様の疑問を提起した人はいない。
 どうしてかは私には分らないし、私はブラックジョークをかましているわけではない。
 身体的特性によって受けられないサービスなどいくらでもある。
 一方で、両手を失うか、元々失われている人も、経済活動を営んでいる。
 どうして議論にも上らないのか、それが不思議なだけだ。

 さて…。
 技術については無知だが、生体認証システムとは、ヒトの個体において一意にきまっている情報を
デジタルデータに変換して認識するものだろう。
 個体識別=本人確認ということだ。
 ここで留意したいのは、手のひらの静脈パターンは各個体に一意に決まっていて、それが科学的知見に基づく事実だ、ということが、生体認証の信頼性を保証するとは限らないということだ。
 どこかで、デジテルデータに変換されるわけだから、改竄は可能だろう。
 そして、認証システムのハードルが高くなるほど、破られた時の発見も遅れる、とは想像できないのだろうか。
 手のひらの静脈パターンは、その人に固有で、それを認証したのだから間違いない、と信じるとしたら、
それはより危険ではないのだろうか。
 翻って我々は、後姿や遠目で人違いをすることはあっても、人違いであるということを瞬時にして理解するではないか。

 ハイテクだけに頼る仕組みは、いずれハイテクに破られる気がする。

 例えば、立て続けの現金の引き出しや、今までの購入パターンとは著しく違う不自然な動きがあった
とき、本人に電話で問合せる方法は取れないのだろうか。
 保守的な運用というか、ハイテクには必ずローテクとセットで運用するのだ。
 この時、電話をかけて確かに本人が使ったと確認できた時、担当者が、
 「なんだ、無駄な時間とコストだ。」と、虚しさを感じるのか。
 「良かった、お客様の預金が無事だった。」と、喜びを感じるのか。
 たとえ顧客に「大きなお世話だ。」と言われたとしても…。
 ここにこそ金融機関が抱える問題の本質がある、と私は思う。

 指先だ手のひらだ、瞳がいいの、ケツの穴の皺がいいの(誰もそんな事は言ってない)、そんな議論は
開発メーカーのハイテク競争に過ぎない。
 だとしたら、余事なのだ。

不良運転者

2006年01月30日 | 暮す日々
 県公安委員会から、運転免許更新のお知らせが届いた。
 免許の更新は、これで3度目。この更新で私は準優良運転者になる。
 もしかしたら、優良運転者(通称ゴールド免許)になるのでは、と予想していた。昨年軽微な衝突事故を
起した以外、2002年以降無違反であることは、はっきり記憶していたからだ。2001年に、営業中の駐車違反があったのだろう。ちなみに速度制限違反は、免許を取得してから一度もない。(もちろん検挙されたことがないと言う意味だ。)
 こう書くと、皆さんは私のことを、内実も優良な運転者のように思われるかもしれない。
 事実はそうでなく、それ以前は本当に酷かった。
 今回は、自戒を込めて書き留めることにします。
 1998年から3年ほどだと思う。私は、飲酒運転の常習者だったのだ。
 平日の深夜3時まで呑んで1時間かけて帰宅し、1時間仮眠して朝の6時に出社したこともある。どちらも車を運転して…である。
 1度、社用車を大破させてしまった。
 会社の近くで、仕事の関係者と3人で呑み(2軒はしごで、その間の移動も車なのだから度し難い。)
お2人と別れ、まだ電車のある時間にも関らず、私は面倒になってしまった。
 自宅までは20キロ余りの距離があった。
 慢性的な睡眠不足と疲労、当然酒気も手伝って、自宅まであと3キロ程の地点で一度
意識が遠のいた。二度目にはガードレールに衝突し、運転していたスバル・ヴィヴィオは、信号のない
交差点の真ん中で動かなくなってしまった。
 「ああ…やっちまったな。」
 投げやりな気分で発炎筒を焚き、20メートルほど先のコンビニエンスストアに入り、私は店員に言った。
 「クルマ動かすの…手伝ってくれませんか。」
 若い男性の店員が一緒に押してくれたが、車軸が折れてしまったらしく、びくともしない。
 そうしている内に、巡査が2人やってきた。穏やかな顔をした初老の巡査と、親切そうな若い巡査だ。
自分で連絡したのかどうかも、聴取された内容もおぼろげな記憶しかない。
 初老の巡査が私に尋ねた。
 「酒は呑んでないね。」
 「呑んでません。」
 「うわっ、キミ酒臭いな。」
 巡査は、別段私を詰らなかった。
 私は、巡査の許しを得て妻に電話することにした。ここでも「呑んでいない。」と嘘をつき、JAFに連絡するように伝えた。嘘をついたのは、本当のことを言って、来てくれなかったら困るからだ。
 公衆電話から戻ると、警官の数が増えている。先に来た巡査と担当が違うのだろうか。
 少し離れた場所で、しばらくぼーっと検分を眺めている内に、これもどちらが先か忘れてしまったが、妻とJAFのレッカー車が現場に到着した。
 妻は無表情で、後から来た警官は帰り、初老の巡査が私に告げた。
 「もう帰っていいよ。」

 どうして見逃してくれたのか、自損事故だからなのか、私には未だに分らない。
 とにかく、これまで人身事故を起こさなかったことに感謝するだけだ。
 もちろん今は、酒気を帯びて運転することは絶対にない。
 けれども、その理由は気持ちがある程度安定した結果、そんな馬鹿げたことをする気にならないだけだ。
 私は、本質的にはモラルが低い人間に違いない。そのことを肝に銘じたい。

まる子が令嬢?…じゃなかった礼状

2006年01月29日 | 暮す日々
 以下、原文のママ。なお○○○は私の名である。

  はいけい ○○○さま
  1月末。もう2月が近いです。
  おたんじょうびにもらった「へんないきもの」は
  私の 夜にねる前よむ本にしました。
  ありがとうしました。
  ねてたら○○○がすごい大声で
  「ビール2杯で2万てなんだよ!!」
  って おこってた。
  そしたらおきた。すごくあせかいてた。
  ノロウィルスにはマクス防寒がおすすめ☆
                    かしこ より

 ~親愛にして、どす黒いまる子へ
  ・ いくらなんでも、姪の夢の中でボラれるほど、叔父さんは落ちぶれていません。
  ・ 学校では、もっと漢字を教わっているはずです。
  ・ 血縁とはいえ、呼び捨てとは何ですか。
    日頃から、ダンディ○○○叔父さん、格好いい○○○叔父さん、
    女が放っておかない○○○叔父さん、と正確な日本語を教えているはずです。
  ・ 私の教えに従わないものだから、「ありがとうしました」だなんて…!
    君はボビー・オロゴンの座を狙っているのですか。
    それはいいけれど、事務所とはちゃんと上手くやるのですよ。
  ・ ノロウィルスが唐突過ぎます。
  ・ そのうえ「マクス」!君の曾お婆ちゃんは生前「マネヨーズ」と言っていました。
    血は争えませんね。それとも、今から惚けが始まっているのかな?
  ・ 「かしこ」は、人の名前ではありません。
  ・ そうは言っても有難う。お陰で今日はスラスラと簡単に書けました。 
                    叔父さんより

  ネタに詰まっているブロガーの皆さん。
  1日5万円で、まる子をお貸しします。資料の欲しい方はコメント下さい。

まる子12歳

2006年01月28日 | 暮す日々
 今週、姪のどす黒まる子が誕生日を迎えたので、二世帯合同でお祝いをした。
 その数日前のこと、義姉から電話があった。まる子がプレゼントに詩集を望んでいるので、アドバイスが欲しいというのだ。

 詩集…。
 まる子が詩集…。
 寅さんと軍歌を好む、あのまる子が詩集…。
 ふっひゃっひゃっひゃっひゃあ~! ぶっひっひっひっひい~!
 
 義姉は素直な性格なので、真剣に悩んでしまう。
 母親はハイネだゲーテだ草野心平だ(古いねどうも)と騒ぎ出し、私も知らないなりに谷川俊太郎や
伊藤比呂美なんかは如何か、と進言する。
 結局兄夫婦は書店で探し、辻征夫(初めて知った)と大岡信に落ち着いたようだ。

 ま、しかし。
 キミにお似合いなのは「俳風柳多留」(江戸川柳)だと叔父さんは思うぞ。

美味い酒でした

2006年01月28日 | 暮す日々
    1月24日の投稿で書いた「憲法と人権2005」

    「しぼりたて新酒」
     甘い先味、それががスッと抜けて喉に残らない。
     フルーティな酒ですが、単調さはありません。
    「吟醸あらばしり」
     こちらは香りが力強く、ボディがあります。
     舌で転がした時のコクもいい。

    いずれも季節商品で売り切りを狙っているようです。
    美味い酒なのだから、通年商品も企画したら如何でしょうか。
    どうでもいいけど、写真小っさ!