ヒロちゃん一言居士

世の中に対する警句を随時発する

睦月雑感’17

2017-01-15 15:13:58 | Weblog
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくこの拙文に、お付き合いの程、お願い致します。

 次期米大統領の数々の問題点

(1)自分が敵とみなした人々の言うことを聞く耳を持たない

 これは、リーダーになる人にとっては一番大切な資質を欠くということである。この人の場合、一旦、自分が言ったことに反論した人は、全てが敵のような振る舞いをする。その言が、譬え間違っていようともである。
 論理的に、言を尽くして、論破するということもなく、一方的に、敵と見做した人々の、言を封じようとする。
 こんな人は、私が前にいた会社では、時々見たが、最終的には、真のリーダーにはならなかった。
 況してや、米国のリーダーと言えば、世界のリーダーと、換言してもおかしくない地位である。その人が、後5日ほどで、本当に、米国の大統領に就任することになっている。
 大統領選挙の期間中もしばしば見られたが、就任直前の記者会見でも、何ら変わることなく、その行為をし続けている。あきれ返ってものも言えないと同時に、なにか「ぞっとする」怖さに襲われるのは、私一人ではあるまい。

(2)すこぶるつきのマスコミ(上記の敵とみなしたマスコミ)嫌い

 マスコミは、特に、米国においては、大統領の暴走をチェックする重要機関の一つである。その一部、あるいは大部分と言ってもいいほど、毛嫌いしている。
 自分が疚しいことをしていない限り、マスコミを、そこまで毛嫌いする必要はないと考えるのが普通であるはずだ。
 就任前から、こんな状態だと、多分、就任後は、次から次へと、際限無い、マスコミとの戦争が繰り広げられるであろう。
 確かに、マスコミは、大統領権限の最大のチェック機関ではあるが、時には、間違った情報や、大して吟味されていない、くだらない情報を発することがあるのは事実だが、それの全てに、憤り、その言を封殺していては、多分、彼の方が、最終的には、負けてしまうのではないかとも思われる。

(3)差別的思考と言動

 選挙戦に勝利してからしばらくは、鳴りを潜めていた、「白人至上主義的言動」や、「アジア人蔑視」「敵とみなした人々への憎悪」などが、ここにきて再び、鎌首を擡げてきた気配がある。

 彼は、謂わば、いま世界中で、勢いを増している、「Anti Political Correctness」を掲げて当選した大統領であるがためか、一般的な綺麗事である「万人平等」「世界は一つ」「皆な仲良く」等と言う、耳障りの良い言葉に、生理的に異議を唱えたい類の典型的な人だと思う。
それが、米国民が選択した結果として彼を当選させたのだから、今後は「アメリカ以外はみな敵」と言う様な政策が次々と打ち出されていくことは、米国民の多数が支持することなのかもしれない。
 しかし、かの国の生い立ちから見れば、非常に、今までの国家理念と相反する思考だと言わざるを得ない。

(4)親ロシア、反中国路線

 私は、双方の国とも、信用のおける国とも思えないので、この政策を彼が採ろうが、採るまいが、あまり関心は無いのであるが、我が国にとっては、非常に影響が強い。
 それも、負の影響が強い路線だと思う。ロシアが、多少、日本に肩入れしてきたかのように振舞っていたのは、オバマ政権下における、反ロシア路線とでも言う様な、仕打ちをロシアが、米国から受けてきたことの反動によるものであった。しかし、トランプ政権が、全面的に、親ロシア路線を採るなら、日本に対し、取って付けた様な仲良し路線をとらなくとも、彼らの要求は、殆ど満たされるわけであるから、今後の、我が国の、ロシアとの平和交渉などは、北方領土問題などを含め、ロシアの関心事の、最低ランクに貶められることは必至である。

                   ヒロちゃん拝