葉月雑感’０７

　夏の高校野球真っ盛りですね。この件に関しては以前のブログでかなりの文字数を割いてコメントしていますが、もう一度書かざるを得ません。私は、物心付いた時から野球には興味があり、現在まで６０年近くどちらかといえば、熱狂的な野球フアンです。その私が、この高校野球だけは全く興味がないというよりは、テレビでＮＨＫや朝日放送が昼間の時間、延々と中継している事に大きな疑問を感じます。先ず、高校野球は、高校の課外活動のスポーツ部門の単なる一つに過ぎません。それを全国中継するなら、他の課外活動も同じくらいの時間を割いて全国に中継してください。この件は繰り返しですのでこれ以上は述べませんが、今すぐ中継を止めて欲しいと思います。又、選手達にも大いに問題があります。指導者が悪い為だと思われる、マナーの悪さは目を覆いたくなります。派手なガッツポーズや、品の無い態度、プロ野球モドキのパフォーマンス、どれを見ても感銘を受けるようなものは皆無です。それを朝日新聞等が美談に仕立てて、報道したりするのは噴飯物以外の何ものでもありません。高校野球の選手なんかは、誤解を恐れず率直に言えば、殆どが（全部とは言いませんが）ろくに勉強もしない、プロ野球にいきたいだけのどちらかといえば、はみ出し物の集団と言っても過言ではないような輩で、テレビで全国中継するような代物ではありません。


　前回のブログで、此処しばらくの株価の動向に関してショートコメントをしましたが、未だに収拾がついたとはいえない状況です。ファンダメンタリスト達は、一時的な調整に過ぎないと言っておりますが、相場はファンダメンタルだけでは動かないもので、人の「気」が大いに影響します。時には思わぬところまで行き過ぎるのは、常にこのような状況に陥った時にありがちな反応です。それを踏まえて行動したほうが、損失を蒙る度合いが少なくなる、あるいは思わぬ利益をもたらすかもしれません。


　野党が折角参議院で過半数を占めるようになったのですから、少し政治家もこの際、もっと勉強をして大人の政治家になってもらいたいと思います。この機会を逃すと、この国の政治家は永久にまともな大人の議論が出来る政治家にはなりえないという気がします。つまり、与党/野党が、政策の中身をチェックし、不毛な反対の為の反対や、お互いに、次の選挙に有利な事だけを大声で騒ぎ立てるというような、謂わば白痴状態の対決などをやめる努力をして欲しいものだとと思います。特定の団体や組織の利益だけを護る為の田舎代議士などの言動を見聞するは、もう辟易します。今後の政治家の中から、知的で、説得力のある、そして大人の国家の建設に向かい果敢に行動ガ出来るような本当の政治家が少なくとも何人か出てくる事を鶴首して待ちたいと思います。


　世の中には、自分の行動の正当性を暴力によってしか証明できない人々が沢山居る事は残念ながら事実です。それゆえに、国家間に於いても軍隊を持ち、その力の大きさを競い合い、それによって反対意見を封じたり抹殺したりするという行為が常に行われている事は周知の事実です。日本も、そのために軍隊を強化し、自分達の国家を護る為にいろいろな事が進んでいっていることもまた事実です。しかしそのことを進めていけば、行き着く先は暴力と、破壊と、憎しみの連鎖と、更なる暴力と、そして滅亡しかない事は、誰もが理解している事だと思います。そうしないためにはどうすればいいかを考えながら人間の歴史は進んできたのだと思いますが、今まで、何千年経ってもそのことが解決できないという事は、今後何十年、何百年の間に急に解決できる、との期待もまた馬鹿げたものだと思われます。解決方法は、人間一人ひとりの心の持ち方だと思いますが、私がこのブログで何時も指摘しているような事すら、小さなコミュニティーでも解決できない事を考えると、この件に関しては絶望しかありません。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒロちゃん拝