ヒロちゃん一言居士

世の中に対する警句を随時発する

皐月雑感’13補足

2013-05-27 15:02:19 | Weblog
(1)橋下大阪市長の発言

 まず、発言の中身の問題より、なぜ、このような時期に、このような発言をするのかと言う事に、皆もっと注目せねばならない。
 私の見方では、橋下さんは、今回の囲み取材の時、大した考えもなく、日ごろ思っていることを言ったに過ぎない。彼は、テレビのコメンテーターの時代から、「どこの国の軍隊でも、兵隊(男性が主流は大昔から先の大戦まで変わらない)の、士気高揚と、性的欲求の処理に、「女性」が必要であった。また、その女性が、出身国から連れてきたプロの女性か、戦地で調達のプロ、アマを問わずの「女性」かは、別にして、このような組織が必ず存在した。」と主張してきた。
 そのことが、正しいか、間違いかは別にして、事実として、そんな組織が存在したことは間違いない。その組織が、時の政府(軍隊)主導か、半ば自然発生的なものかを、問題にする人々がいることも事実である。
 彼の本音は、敗戦国の日本側が、謂わば「君ら(勝者)側も同じ組織を持っていたにも拘らず、何故、敗者側の我々(日本)だけが間違いを犯し、唯一の変態国家だった、と言う風に侮辱され続けなければならないのだろうか?」と言う事を言いたかったのだろうと思う。
 これは、彼がよく犯す、間違いである。そんな、一見正義風で、正論風なことを言っても、意味がないし、なんの利益も我が国にもたらすものでは無いと言う、冷静な判断ができない。これは、もう一人の代表である、石原慎太郎さんもよく犯す間違いでもある。
 ことほど左様に、「尖閣列島」も「竹島」も、今蒸し返して、<大声で>我が国のものであると言っても無駄である。気分が悪いと言う国民感情は、理解できなくもないが、国家の利益に貢献しない。うやむやにして、知らん顔をしているのが一番良いのである。

(2)日経平均の暴落

 そんなに多くの借り手がないにも拘わらず、金を、じゃぶじゃぶ供給し、投機(特に株式)に回せば、相場が大きく揺れ動くことは必定。特に、この短期間で、5割近く暴騰した相場が、調整されることはまた必定。 只、「所謂外国筋」から「カモ」にされて、意のままに動かされるのは、日本と投資家の「バカさ加減」が主因である。少し誘導的な、「売り」をすれば、日本のバカ投資家(サラリーマンファンドマネジャーを含む)は、直ぐに反応して「売って」しまう習性がある。特に、日本の高給取りの塊の「自分の金ではないが、他人の金を預かって、さも自分の金の様に動かせるが、本当の相場観の欠片すらないサラリーマンファンドマネージャー」の馬鹿さ加減にはあきれ返る。一度、自分の金で、自分自身のリスクだけで相場を張ってみよ!と言いたくなる。 
 多分、ここ一週間で、所謂外国筋は、何十億、何百億の金を稼いだと思う。仕掛け的な動きにつられて、慌てふためいた、売買をするような「相場屋」は、この世には必要が無い。ましてや、そのような人間に金を預ける金持ちもまた必要ないと思う。

(3)知ったかぶり人間

 私は、知ったかぶりをする人間が一番嫌いである。
 例えば、1週間ほど外国に行って、その国や、その国民について滔々と話をし、この国はこういう風な国で、こういう風な国民性である、なんてことを、平気で言う人間のことである。
 私の、超偏見的な見方からすれば、この種の人間は、教養のない人間が多い。45年もサラリーマン生活を送り、嫌と言うほどこのような人間を見てきた。またそのような人間に、耳を傾け、結構信頼している人間も多く、サラリーマンとして、結構評価されている人間も多いのも事実である。しかし私は、謙虚に、コツコツ勉強している人や、勉強した人にはそのような人間は少ないと考える。「分からないことは、分からない」と素直に言える人間が大好きである。
                    ヒロちゃん拝

皐月雑感’13

2013-05-06 20:03:24 | Weblog
(1)長嶋さん、松井さん国民栄誉賞受賞

 先ずはご両人とも、おめでとうございます。
私は、60年に及ぶ巨人軍一筋の野球ファンです。巨人好きの、長嶋嫌いの珍しい生来の天邪鬼なので、素直には表彰式を評価できません。
 先ず、私が、熱狂的な巨人ファンでありながら、長嶋嫌いなのは、あの、パフォーマンスです。現役時代から、大した成績も残していないのに、パフォーマンスは、超一流。それでも選手としては、時々、ここぞと言うときに勝負強さを見せたので、嫌いではあるが、評価せざるを得ません。
 しかし、あの様な人を、指導者に指名する読売新聞や、世間や、マスコミが理解できない(と言うよりは、あのナベツネが)。長嶋は、マスコミが作った、英雄ではあるが、世間が広く理解している様なアスリートではないと言う事は、いろいろな人間を、冷めた目で見てきた私には、よく理解できるが、それを、世間の人が理解できる言葉で説明することはできない。一つだけヒントを言えば、彼があの病気で倒れたのは、彼の自宅ではなかった。
 そして、後から作られた、松井との師弟関係の多くの逸話も、眉に唾をつけて聞かざるを得ない。

 百歩譲って、彼の功績を認めても、あの身体で、元一流アスリートが、全国民の前で、訳の分からない挨拶をして、それを、さも、感動的な挨拶であるかのように容認することは私にはできない。私は決して、病気で倒れた人を揶揄するつもりはないが、本当の一流アスリートは、その引き際も一流であらねばならないと、切に思う。

 松井さんに関しては、その人柄からも、多くの異論があるかもしれないが、国民栄誉賞を貰ったことは、なんとなく理解ができる。


(2)大学生の不祥事に、学長が謝罪することに関しての違和感

 大学生、それも世間で所謂「一流大学」と言われている大学生の不祥事(例えば、どこかの遊園施設での、危険な行為とか、どこかの大学の一サークルの集まりで、調子に乗って川に飛び込み死んだとか)で、その学生が所属する大学の学長が、のこのこ出てきて、「本学の学生が大変なことを仕出かし、誠に申し訳ございません」とか何とか言って謝罪しているが、なぜ、たまたまその大学に通っていた、という理由だけで、学長が謝罪するのか。
 大学生と言えば、本来、立派な社会人であるべきで、その学生が所属している大学長が、いちいち、一学生の行為に責任を持てるはずもない。また持つ必要もない。個人で責任を負うべきだし、もしそれができないのなら、親が責任を持つべきもので、たまたまその学生が所属している大学の学長とは何の関係もない。そんなことを言えば、世間の多くは、大学側や、サークルにも責任があるので、当然大学長にも責任がる、と言うかも知れない。
 私に言わせれば、この国の未だに世界の一流国になれない理由の一つはその辺にあるのではないかと思う。
 もう少し大人になりましょう。自分の行為や、思想や、信条は、その人個人に所属するもので、それ以上でも以下でもない。
 自分がコントロールできないことに関して、直ぐ行政や、所属長や、学校長等に、その助けを求めたり、その逆に、自分に不利益なことが起これば、直ぐその人々の責任であると、声高に言うのはもう止めましょう。そんなことをしているから、何時まで経っても、本当の大人にはなれない。そういう人間が、馬鹿みたいな政治家を選び、馬鹿みたいなことを、政治家に頼んだりする。勤勉で、誠実で、世界に、類まれな国民性を持ちながら、世界の範たる国になれない理由はそこにある。
                   ヒロちゃん拝