茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

導びかれて

2020-07-28 17:01:00 | お知らせ



コロナ禍のまっただ中、
多くの人々のように、
日々の暮らしが翻弄され、
私も足が止められる中、
一時帰国だったことが
ついに本帰国という形になりました。

しかし、悪いことばかりではなく、
冷静に見つめれば、
身の回りに良い事もたくさんおきました。

もともとずっと家にいても、
割と平気な気性なので、
何をして過ごすかは、
それほど辛い事ではありません。

まとまった読書の時間が取れて嬉しい。
ペーンを滑らせる時の感覚が、
冴えてきた事に爽快を覚えました。
ウマヘタではなく、
書く事ってこんなに楽しい事だ、
と改めて知らされました。
拙ブログを書き続けているのも
そういう訳。

そして、それまでも好きだけれども、
詳しくない野の花の事も、
今の環境に住んでから、
目移りするほど恵まれました。
花と戯れる時間も、
お茶と同じぐらい癒しのひと時です。

そして、一番良かった事は、
じっくり考える時間をたっぷり頂きました。

家族のこと、歳取った両親のこと、
日本に戻ってからの生活パターン。

広東省で過ごした四年間、
単叢茶や茶山としての烏崬山に魅せられ、茶科学の扉が開き、必然とこう導かれたのと思ってやまないです。

あの山あの地に秘めたテーマが
まだまだ私の関心を呼び寄せています。
今年の春も行く計画でしたが残念です。
コロナに勝ち抜けたら
また行きますね。

なりたい理想像は、
この歳になると、もうありません。
ただ…
どんな事もその経過をめいっぱい愉しむ自分でいますように。
そして、それを人々にも喜んでもらえるように。

悩むより、考える!
一緒に前向きにいきましょう。




オンラインへ

2020-07-20 22:35:00 | 日常


 コロナ禍で延期になっていたセミナー、この度事前録画、オンライン配信に切り替える事になりました。

 オンラインツールの操作にまずひと苦労でした。幸い、一緒に模索してくれる仲間がいることに感謝。Kさんのご主人まで操作の助言を頂き、ようやくセミナーの進行と器械操作の並行まで、習得できるようになりました。

 連日通しで二時間ずつのリハをやってますが、なかなかうまくいきませんなあ。

  録画したものをチェックしていたところ、家人が後ろから通りかかり、

 「後半につれ、なんだか声に元気がなくなったね」
   …
 伝わってしまいましたか〜(汗)

 会場で開催する場合、受講者の表情一つでリアルに反応が確認できます。相手の見えない録画って、案外難儀なことです。

 慣れないせいか、二時間ノンストップで撮るとなると、体力けっこう消耗します。口周りの筋力が落ち、段々声の張りがなくなってきます。リハの録画を観て、自分が受講者なら、これっ感心も感動もなく元気すらもらえないなあ。

 悩みました。

 たまたま従姉妹がSNSにアップした生歌のビデオを見つけました。
 従姉妹は、即座にウクレレを弾き、歌声を披露しました。歌声も良かったのですが、笑いの交じったアドリブが、画面の向こうにいる私を笑わせてくれました。従姉妹がプロのモデル業を中心に海外で働き、カメラ前での見せ方ももちろんプロ級です。もともと陽気な性格で、場を盛り上げる術も、さすがだと思いました。でも、ビデオを一番楽しんでいるのが彼女自身でした。そのこと、画面越しで伝わってきました。

 なるほど。

 受講者の皆様に、聞き取りやすいように、もちろん滑舌を気をつけなくてはならないのですが、楽しく受講して頂くよう、まず私自身が二時間の録画を楽しめないと。

 明日目の前に受講者がいるかのように、もう一度頑張ろうと。

特別展きものKIMONO

2020-07-02 22:43:00 | 展示会・イベント



安土桃山時代
縫箔をきらめいた小袖の誕生から
空間をもたせた構図へと変遷

幕府時代
贅沢禁止令によって
友禅染をはじめとする染模様の台頭
光琳ブランドの流行など

めくるめくきものの変遷
紐解く企画展

江戸時代
町家の装い紬に
一番「いきの美」
と感じたかもしれない

『いきの構造』に、
きものの紋様について
九鬼周造の持論が
当時読んだ時とっても新鮮で印象深かった。

日本伝統美学の力説と、
今日繋がるものがありました。

数年前、きもののパンドラの箱が
開きそうになった時、
日本を離れることが決まった。
不幸?それとも幸い?

半世紀を迎える頃
歳に似合うきもの
着てみたい