撫子的な日々

どーってことない日常の魂のつぶやき

漢長安城未央宮遺跡 大雁塔 空海0番礼所青龍寺

2019年12月13日 | 中國 西安の旅

美味しい中華料理もふんだんにあるアメリカン式バイキング朝食の後、バスで西安郊外の漢長安城未央宮遺跡へ向かう。

未央宮遺跡は、前漢時代の高祖・劉邦が皇帝となった後、AC.200年に建設を開始。その後7つの王朝で360年間使用された城跡である。三国志好きな家人に「項羽と劉邦」で有名な場所に行くのか~」と、羨ましがられたが、行ってみると何もなかった。

前漢時代の宮殿跡【漢長安城未央宮遺跡】

 

我々のバスは裏側から城跡に到着。ガイドさんはこの近道を行く予定だったらしいが、ゲートの係員に阻止され、ぐるっと廻って別の方面から入るように言われる。しかしそうすると渋滞に会うし、観光時間の事もありガイドさんがこのまま通りたい旨の交渉を始める。数分の交渉の末、村長さんが許可すれば入場させるとの事。日曜日で休んでいる村長さんを呼び出し許可を得る。何事も上司に伺いを立てなければ事が進まない中国のシステムを垣間見る思いだった。

入口ゲート。村長さんの到着を待つ。

 

裏側の小道から行く

 

セメントで整備された城跡

 

整備途中の城跡

 

 

未央宮跡はとても広い。「何もないなあ~」と皆で言っていると、ガイドさんが「5年後にまた来て下さい。今とは随分違っていると思いますから」と返答。のんびり凧揚げをしている地元の人を見ていたら奈良の平城京跡を思い出した。あそこも此処ほどの広さではないが、何もなかった平地に大極殿、朱雀門、南門と次々と建った。この未央宮跡もあのようになるのだろうか。しょっちゅう平城宮跡でブッチを遊ばせたのを思い出した。

 

美央宮を後にして興教寺に向かう。途中、長い交差点の信号の時、突然運転手さんが外に出る。しばらく経って信号が青に変わる直前に車内へ。何をしていたのだろうと思っていたら外でタバコを吸っていた。あまりの手際の良さに思わず皆が拍手。運転手さんは運転しながら片手を上げてガッツポーズ。この日も、皆、和気あいあいと観光が進んで行く。

 

 

【興教寺】

三蔵法師の遺骨が納められている寺院。669年創建。

三蔵法師の塔

 

手前は弟子の塔。「三蔵塔」の両側に弟子の「基師塔」「側師塔」塔が建っている。

 

中国の線香は長い

 

 

 

 

この通路の向こうに三蔵記念館がある

 

 

三蔵記念館

 

 

市内に帰り昼食のレストランへ

 

レストラン外観

 

レストラン館内。

昼食も夕食も当たり前だけれど全て中華料理。毎回美味しかった。テーブルには食事以外に試食のお酒やお菓子が置いてある。日本語の上手な愛想の良い売り子さんがやって来て商品の説明をする。朝鮮人参入りのお酒が美味しかったので購入。他の人も次々とお酒やお菓子を購入。中国人は商売上手。

別々のレストランで買った朝鮮人参入りのウヰスキー。32度と38度。どちらもスキッとした味わいだった。

食事の後は小雁塔へ

 

 

【小雁塔】

大雁塔より小さいから小雁塔と名付けられた。仏教の経典、経図を保存する為に建てられた。

小雁塔 

ツアーの若い三人組の男性が地面に寝転がって撮ってくれた画像。一番の撮影ポイントは、普通に立って撮ると頂上の塔まで撮れない狭さの場所だった。親切な三人組はこれ以外にも、一人参加で方向音痴の私が迷子になっていないかと、気にかけてくれる明るくて優しい人達だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

馬の手綱をつなぐ像

 

釣り鐘 打つのは有料

 

日本のおみくじ?らしきもの 

 

 

 

 

 

 

 

 

【青龍寺】

空海がここで恵果法師を師として密教を学んだお寺。四国88カ所にちなみ0番札所となっている。日本人が多く参拝するお寺。四国の真言宗の信者さんの寄付で運営されていると言っていた。ここに来る為にこのツアーに参加したという方も数名。四国88ヶ所全部お参りが終わった方もいた。

 

 

門を入って行くと公園があり遊具が設置されている

 

 

 

 

 

青龍寺

 

空海記念碑

 

空海記念堂

 

恵果と空海の像

 

 

 

 

このツアーでは青龍寺の朱印も貰えました。平成で朱印帳はいっぱいになったので、令和最初のページは青龍寺の朱印に決定。

 

旧市街に入ると急に高いマンションやビルばかりになる。「○○酒店」と書かれているビルがあちこちにある。ガイドの劉さんに「西安はお酒屋さんが多いですね~」と言うと、「いえいえ酒店はホテルの意味ですよ」と言われる。中国はこうした違いはあるけれど、漢字なのでな~んとなく意味が分かるのが嬉しい。近いし、観光地のお寺も日本が模倣したので似ているし、容姿も同じ平たい族の顔だし、ホントに海外に行っている気がしなかった。

 

【大雁塔】

大雁塔と小雁塔の違いが大きさ以外分からないまま、この旅のフィナーレ大雁塔へ。

大雁塔の門

 

 

門を入ると広い

 

 

 

大雁塔の前で記念撮影

 

 

大雁塔の階段。小雁塔と違い内部に入れます

 

塔から見た外の景色

 

反対側の景色

 

大雁塔の観光を終え、レストランで四川料理を頂く。味は美味しいけれどなにせ辛い。本場の四川料理はと~っても辛かった。

 

 

ホテルに帰る途中、バスから見えたライトアップされた大雁塔

 

ホテルに着いた後は、市内散策へ。少し行った所にある回族街に行って見たかったが、劉さんから露天で売っている食べ物は絶対買ってはいけない、日本人の多くはお腹を壊すとアドバイスされる。回族の所よりホテルから1ブロック先のデパートを薦められ、オバちゃん数名で出かける事となった。途中の大通りの広場では、夜だというのに数十人の中国の方達が大音量のCDスピーカーに合わせてダンスをしていた。TVでよく見る朝の公園の太極拳の夜バージョンかな?と思い、せっかく来たのだからと混じってダンスをする。皆の振り付けを真似しながらリズムに合わせ楽しい。私達が日本人とは思っていないようだ。

その後デパートへ。難波の高島屋のようなデパートだが広々としていた。ブランドコーナーを経て地下の食品売り場でお土産のお菓子やホテルに帰ってから飲むジュースを買う。日本製品が多かった。値段は日本の二倍。英語は通じなかったが我々が欲しがっている商品を皆で探してくれたりと、店員さん達は親切だった。

 

翌日の朝、ホテルを出発して関空へ。

西安空港で受付をする間、ツアーの皆で一緒に記念撮影をし、それぞれがラインの交換などもし、楽しかったこの旅を終えたのでした~♪


西安 兵馬俑・秦の始皇帝陸墓・安定門

2019年12月11日 | 中國 西安の旅

日程では兵馬俑は次の日に行く予定だったが、日曜日だと凄い沢山の観光客が来るというので、本日、土曜日の朝早くから集合し兵馬俑へ出発。この日は5万人の来場者だった。朝早く出て開場前から並んだが既に多くの観光客でいっぱいだった。外国人は優先的に入場出来る配慮があったので、ほとんど最初に入場出来た。この日の入場者は5万人。日曜日は6万人だったとの事。

秦の始皇帝像

 

一号抗入口

 

【世界遺産 兵馬俑】

今から2200年以上も前に、こんなに大きく1つ1つが違った顔・服装の傭が作られていた事を目の前にし、中国の歴史の深さを再認識させられた。

1号抗

1号坑は歩兵部隊と言われている

 

1号抗の後方には壊れたままの傭が。

 

抗の最後尾にはこれから修復される兵傭が並べてあった。

 

2号坑へ

 

2号坑

2号坑は射手・戦車隊と言われている

 

  

跪き射手俑

 

 

 

 

将軍の傭

 

  

将軍の像は特別な靴を履いている。靴先がカーブになっている靴を履けるのは将軍だけである。後日、令和の「即位礼正殿の儀」の儀式時、平安時代の装束をされた天皇陛下の履物だけがこの将軍と同じようだったのを見て、中国から伝わった2000年前の装束が今も日本に伝えられているのに驚いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

立ち射手俑

 

 

3号坑へ

3号坑

3号抗は司令部と言われている

 

 

 

 

 

壁には傭の説明のパネル

 

 

 

 

【銅馬車館】

 

 

 

   

 

 

 

兵馬俑を見終わり、カートに乗って秦の始皇帝墓へ。緑の公園の中を風に吹かれながらの移動は心地よかった。

 

【世界遺産 秦の始皇帝陵】

広い広場に建っている塔と「秦始皇帝陵」と刻まれた墓石しかないが世界遺産。

 

秦の始皇帝陵

地下には巨大な宮殿があるとか。発掘の時期は明らかにされていない。

 

 

丘に登れば西安が一望できるらしいが、現在は登れなくなっている。

 

昼食は楽しみにしていたびゃんびゃん麺でした。きし麺のような手打ちの平たい麺。作る時びゃんびゃんと麺を引っ張る音がするからとか。目の前で作ってくれると思っていたが、円形テーブルの数種類の中華料理と同じようにお椀に入れてあった。漢字が凄い。58角。

 

 

午後は旧市街に戻り安定門へ。それにしても車の多さにはびっくりする。片道6車線を10台もの車が普通に走っている。道幅は車でキチキチ。皆すぐにクラクションを鳴らし、我先にと少しでも前に行こうとする。事故が起きないのだろうかと思ったがそれなりにスムーズに動いている。こんな所絶対運転できないわーと思う。中国は人も車も多いがパワーも凄い。ちなみに我々の運転手さんは、少しの隙間を見つけるとガンガンクラクションを鳴らし、強引に割り込み、他の車よりズッと速かった勝者。

 

唐時代の【唐長安城大明宮遺跡】

新しく再現された大明宮

 

 

 

館内

 

 

 

何かのイベントなのだろうか。古代の中国の服装を着た若い人達があちこちに。

 

【西安碑林博物館】

石碑の中に「平成」の文字がある事で日本人には知られている博物館。昭和から平成に代わった時、注目を浴びていた碑林博物館。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公園の途中にある建物、鐘などを抜けると広場に出ると碑林の建物が現れた。

 

碑林の看板の下にある石碑

1087年に建てられ古代石碑が収蔵されている。書道芸術の宝庫と言われており書道家にとっては憧れの場所とか。ツアーの中の書道をさている方はとても感激されていた。

第1室から第4室まであった。

 

石碑の下部には動物の像が。

 

   

 

 

 

西門【安定門】

城壁の中で一番大きな門。安定門は創建当時シルクロードの発着点となっていた。

 

 

 

 

城壁の周囲は14Km。自転車が借りられ1時間位で回れるらしい。

 

   

城壁の上の道には昔の道具が再現されて展示。

 

城壁から見えるマンション群には、古都の景観に相応しいようにと屋根を付けるようにと、最近定められたらしい。

 

 

 

【唐歌舞ナイトショー】

ナイトショーの前に同じ建物の部屋で夕食。ナイトショーを見ながら食事も出来るが我々は別室にて同じメニューの中華料理を頂く。丸いテーブルを囲んでの食事はお互いに親近感がわき、この頃には皆が仲良くなる。夫婦参加がほとんどだったが12人という人数もちょうど良かったように思う。

 

 

 

 

楽器演奏も舞踊も思っていたよりずっとレベルが高かった。雑技団並みの男性陣の身体能力もかなりなもの。

 

 

 

 

 

ホテルへ戻る途中の道が渋滞していた。運転手さんは我々が退屈しないように気を使ってくれ、彼のiphoneにバスのマイクを付けて大音量にし、日本の歌謡曲やアニメの歌を次々流してくれた。「アタックNo.1」を流してくれたのは、我々の年齢を察してだろう。

 

10月1日の国慶節の休暇前であることや、中国成立70周年を祝っている事もあり、街中いたる所に祝70週年の看板と赤い提灯が点灯しライトアップも加わり、街中がとても明るい。

 

 

 

 

ホテルに帰ってから近くを散策。泊まったホテルもライトアップされている。


中國 西安の旅 初日

2019年10月15日 | 中國 西安の旅

9月20日から23日まで西安に行ってきました。

西安はシルクロードの起点地でもあり京都が模倣した唐の都(長安)でもある事から、いつか訪れてみたいと思ってい場所だった。そんな時、ちょうど西安のみ観光するツアーがあり一人参加。西安で行きたい所は西安の城壁と兵馬俑だけだったので短い日程は好都合であった。

9月20日2:00pmに関空からフライト。4時間ほどで西安へ到着。西安空港は想像以上に大きく近代的だった。だが航空機からエアーポートまではバスで移動、拡張途中だった。イミグレーションを経て空港出口を出ると、現地コンダクターの劉さんがツアーの名称を書いた紙を掲げて待っていてくれた。このツアーに参加する人、12人と初めて会う。

西安空港

西安と日本の時差は1時間なので、まだ5時過ぎ。小型バスの乗りホテルへ。ホテルは南城門前の「グランドパークホテル」。元はANA経営の5星ホテルだったらしいが日中関係悪化の影響でANAは撤退。現在は中国のホテル経営になっている。近年、少しずつ日本人の観光客が戻って来ているとの事。何はともあれ設備も良く、朝食のバイキングも美味しく、何処に行くのも便利なロケーションだった。

 

夕食の前にシルクロード起点群像を観に行く。

シルクロード起点群像

群像の先頭

 

夕食は「徳發長」という中華レストランへ。ここは習近平も来たお店だとコンダクターの劉さんが言っていた。

   

 

6人ずつに分かれて食事。餃子で有名なのか凝った餃子も。 

  

 

食事を終えて外へ出ると、街中ライトアップされ多くの人があちこちに集っていた。

 

 

この後は、次の日は早朝の出発という事でホテルに帰る。