満足度 ★★★ 女優達の熱演がもったいない作品。
「砂の器」「点と線」この題の素晴らしさにうなっただけに
この作品の題の意味を当時語り合った事を思い出します(笑)
ノスタルジックな雰囲気は良かったし、
女優達の熱演も素晴らしかっただけに
どこか物足りないという思いが残り残念でした~。
それは肝心の女達の感情にスポットがあたっていないと
感じたせいかもしれません。
まずは探偵役に廻った妻の淡々としたナレーションに違和感。
よく知らない夫を探す事になる彼女の戸惑いは解るのですが
次第に明らかになる夫の過去をあれだけ追う彼女から
終止必死さや執念が感じられずお人形のよう。
彼女には純粋でお嬢様ゆえにわきあがる妻の怒り
憤りがあったはず。
このラストからは彼女が嫌な女とさえ感じてしまたのが
本当に残念に思えました。
もう一人の騙されていた女木村さんも好演してましたが
いかんせん出番少なすぎ!!
男をめぐる2人の女の怒りや悲しみの対比もないせいで
彼女達にある悲しみも浮き上がらずじまいで残念。
まぁ一番心情を見せてくれたのは美紀さんでしたね。
--夢に燃え、夫にもあんなに愛され、
まして脅されていたわけでもない彼女が
なぜ?こんな事件を起こさなきゃならなかったのか・・・。
3人の再会は偶然。彼が殺される理由なんてなかった。
ただただ疑問。でもココは原作も同じ。
でもコレこそが『ゼロの焦点』の意味するもの
っと思うしだいです。
この殺人の動機は誰にもわからない
彼女の「立川」時代(過去)に・・あったのだ。
彼女を殺人にまで駆り立てた理由は
その時の自分をしられることへの「不安・・」だったのだ。
「こんなことで?それほどまでに隠したかったの?」
その部分も時代が変わった今となっては理解しがたい
とはいえ・・、名前を呼ばれただけで卒倒する彼女をみて。
その畏れを感じることはできたきはしました。
殺人の罪におののくその後の彼女は圧巻!!見ごたえあり。
それだけに惜しい~!!作品と思いました。
もうひとつ残念だったのは広末さんが謎解きをしている回想の中に
彼女が知るはずもない「夫と夫人」の会話が描かれちゃったところだ。
それゆえ最期に夫人が伝えてくれた 「夫の本音」に・・
感動がなくなってしまているよ~!!
コレは大きなミスといえるだろう。
--過去を捨て生まれ変わって新しい自分になって生きる---
それはけして人を裏切り切り捨てていいということではない。
過去があって今があることを忘れてはいけないのだ。
私も木村さんの出番の少なさにはガッカリですよ。
ちなみにサスペンスのクライマックスがいつも断崖絶壁になる原点の作品というのがこの作品らしいですね。
なら広末さんにも片平さんや船越さんみたいな雰囲気を出してほしかったですよ。
謎解きの演出は少し不自然でしたね。バタバタしたラストになりましたが、中谷さんの壊れっぷりに圧倒されました。
過去があって今の自分がある。忘れてしまうことが罪とは言えないけれど、都合よく切り捨てるばかりではねじれてしまう。深い作品でした。
なんかこうして見ると、アカデミー3女優が豪華競演!って感じじゃないですよね。
木村さんは特に実力ある方なんでもっと見たかったです。
謎解きのところって、あまりにあっさり広末さんが回想してて、最初気がつかなかったんですよ。「あれ?俺寝てた?」とか思っちゃったほどで。(笑)
木村さんの見せ場もあれだけだったのは残念でしたね~。とはいえ
「木村VS中谷」対決は素晴らしかった。
--サスペンスのクライマックスがいつも断崖絶壁になる--なるほど~(笑)
ならば「中谷VS広末」もその背景なら
もうちょっと盛り上がったかもですね~。
ベタすぎか・・???笑
中谷さんの壊れっぷり・・魅入りますね~。
「そんなに隠したかったのか・・」って。
時代ゆえ分かりにくかった心情も納得させられちゃいますよね。
謎解き部分ですが・・。彼女が兄やあのメガネまで殺す必要はあったのか?疑問ですよね。
実は原作でも彼らが彼女を脅すようなシーンはないんです。
それゆえ「ゼロ・・」なのか??と思ったしだいです(ほんとのことは知らない:笑)
うんうん。
人を騙し切捨てて得る幸せなどないのかもですね。
でもこの身勝手な男も気の毒って感じたのは、西島さんゆえでしょうか(笑)
やっぱ期待しちゃいましたけどね~!!
でも女優陣!魅せてくれたと思います。
--謎解き--まぁそこまでわかっちゃうか~でしたね(笑)
しっかり起きてただけに私もびっくりでした(あははは)
とはいえ推理の中に知るはずもない(見てたような)描写があるのはやっぱNGですよね~!
個々の俳優さん、特におっしゃるとおり中谷美紀さんは渾身の演技を見せてくれただけに、
本当に“もったいない”一作となってしまいましたね~・・。
推理の中に知るはずもない描写が出てくるのは問題外ですな(T_T)/~~~!!
木村タエさんも出番は少なかったけれども、
幸薄い女の雰囲気が出ていたなぁ、と。。。
でも、禎子はね~。。。
>あれだけ夫を追いながら。彼女からは執念といった必死さを感じずお人形のよう。
主演の人の演技のせいなのか、こんな設定なのか。。。
何だか感情移入できないどころか、反感さえ持ってしまったわ~。
確かに残念な作品でしたわ。
おぼろげな記憶でどうしたものかなんですけど(笑)
私はこの妻が「可哀想」という印象をすごくもっていたので彼女にそういう気持ちをもてなかったことに違和感を感じちゃったんですね~。
女優もノスタルジックな雰囲気もよかっただけに私も“もったいない”と思いました~。
-しるはずもない描写が出てくる--
だめでしたあれは~。(わははは)
私達は彼女と共に夫探しをしてるというのに。
なぜ彼女に感情移入できないのか・・。
不思議ですよね。
私もラストではこの妻を「意地悪!」っとさえ思っちゃったもんなぁ。
やっぱ演技?いや演出のせいなんでしょうかね?
私の記憶では夫は身勝手だと思ったし。
彼女も十分可哀想だっと思ったみたいなんですけどね~。
まぁもはや私の記憶も・zぶないからな(苦笑)