トランプ米大統領
氏は「衆愚政治家」と言っていいのでは、
自分のことだけを考えて投票すれば「衆愚政治」になるし、
全体のことを考えすぎて投票すれば「人のいいバカ」になるようだ。
世に横行しているデモは、
気ちがいじみた「衆愚政治」の温床のように見えるのだが。
少し静かに考え、行動してはどうか。
ポピュリズム「衆愚政治」は、一般大衆の願望や不安、不満などを背景にした政治思想、政治体制のこと。
ヒットラーの独裁政治も、当時の世相を反映した「衆愚政治」でしょう。
現代では、ベネズエラでしょうか、
貧困層向けの無料診療所や無償住宅の建設などバラマキ社会福祉政策を推進しました。
またそれができたようです。その源泉は世界最大の埋蔵量を誇る石油資源です。
しかし、1バレル=120ドル以上が40ドルにまで暴落し、石油産業は壊滅、経済は破綻状態に追い込まれました。
人々は今頃になって政府を強く非難していますが、その原因は国民なのです。
ギリシャもまた同じです。
民主主義の生まれた国であるギリシャも「衆愚政治」に陥っていました。
巨大な財政赤字・経済危機に陥り、EUから金融支援の条件として年金の4割カットや公務員の3割削減など緊縮財政を求められてきました。当然です。
これに無責任なギリシャの民衆は大激怒して、チプラスに退陣を迫っています。
しかし、彼が「EUの緊縮策を受け入れるべきだ」と主張していたら首相になれなかったわけで、責められるべきは嘘を見抜けなかった国民だと云われています。
さて、米国ですが、
新大統領ドナルド・トランプ氏は
大衆が聞きたいことをズバリと言う典型的なポピュリストのよううです。
だから、受けがいいわけです。
移民に仕事を奪われたと思っている白人の労働者階級には、「メキシコ国境に壁をつくれ」 といい、
ISなどイスラム過激派に「イスラム教徒は入国禁止」という。
トランプ氏は、できもしない公約を並べ立てて、受益者とおぼしき人々から熱狂的な支持を集めてきた。
本命視されていたヒラリー・クリントン氏が常識的なことを言えば言うほど 「つまらない」 候補として人気を落としてきたようです。
大型減税、巨額インフラ投資、国防費増、地球温暖化対策、前政権を否定する大統領令の数々。
財政均衡を重んじる保守強硬派の抵抗は必至でしょう。
今では、支持率は40%以下、
株高とドル高の「トランプ相場」も勢いを失いつつある。
足元の日本はどうなっているのでしょう・・・