
当方では、肥育頭数の約15%が雌牛である。
去勢牛と比較すれば、雌牛は性格がこまめに荒い。
去勢牛にも性格に問題のあるものはいるが、2頭飼いにすれば、大概は問題なく経過する。
ところが、雌牛の場合は個々の牛それぞれが自らの都合次第で、他牛を角で威嚇して餌場を確保したり、人の気配を感じて寄ってくる場合なども、角で掻き分けて寄ってくる。
そのために、2~4頭飼いの仕上げ舎に移動すると、互いに腹部などに小傷が付いている。
肥育末期になれば、次第にその頻度は低下するが、稀に最後までその癖が直らない牛もいる。
そこで、雌についてのみ、導入直後に除角することにした。
今から約45年以前、繁殖用雌子牛を6頭導入したが、強弱に差があり、群飼いが不可能となったことがあり、その競合を避ける目的で、除角した。
大変な血を見たものである。
国内でも、最初の試みであったが、それにより競合は完全に解決した。
とくに、繁殖雌牛の場合は、濃厚飼料に関しては、制限給餌のため、競合は避けられない。
今では、除角の機器も様々で意外と楽に出来るようになった。
当時は、輸入品もなく手作りの器具による一手であった。
以来除角は生後間もない頃に行ってきたが、導入後の除角は、実に久しぶりである。
それで、肥育中の競合は解消されるであろうと期待している。
去勢は悪影響(増体等に於いて)が出るので行ってませんが
市場に出してもアタリもなく良い感じです
(^^ゞ
以前、
おそらくはボス争いであろう大喧嘩をやらかした2頭の内の一頭は、
子牛の頃除角され焼かれた為か丸いコブの様な短い角しかないのですが、
強いです。
現在のボスはこの子だろうと睨んでいます。
放牧地で近くに行くと、
必ず頭を下げて寄って来る可愛い奴です。
生まれたばかりの子牛と交互に自分を舐めて、
牛飼いの喜びを再認識させてくれた本当に可愛い奴です。
(b^-゜)