ウツウツ記

毎日の生活で感じたことを書いています。

私には度胸がない。

2022-05-24 12:20:34 | 息子のこと
久しぶりに息子のことを書いたら
そこに関連するようなことを見聞きしたので
続けて書いておきます。

一つは、TV番組。
深夜のドキュメンタリーであるパチスロライターの終活を
とりあげていました。
録画して見ました。
裕福な家に生まれ、幼い頃から私立の学校に通い
全員が大学に進学する中、一人進学をしなかった彼。
高校生の頃からパチスロに嵌って、とても進学できるような状態ではなかったと
自ら言っていました。
その後、様々あって30代で大好きなパチスロのライターとして
生活するようになりました。
天職と思い活動していましたが、40代で
癌になり、番組では余命半年と宣告されたころからの日々を
追っていました。

痛みに苦しみながらも
可哀そうな癌患者ではなく、やりたいことをやり続けると
仲間と楽しくすごされていました。

黒い瞳が印象的な男性でした。
最後まで自分がやりたいことをやる、と行動する姿は
痛々しくもありましたし
最後まで自分のことで心を満たせる生き方は
恵まれた人生だとも感じました。
普通の40代ならば、子供のことやパートナーの将来の心配で
頭は一杯になるでしょうから。
実家が裕福ですから、金銭的な問題もクリアしているのでしょうし。

印象に残ったのは、彼のお母さんの態度でした。
美しくおっとりと話す彼女は、まだ60代。
私ならば、余命宣告をされた息子が夜な夜な飲み歩いているなら
悲しくなりますが
彼女は淡々としていました。
それは、嘆いている訳でもなく突き放した訳でもなく。
彼が彼らしく生きることを見ている、
その時々の彼の気持ちを大切にしている、そんな感じがしました。
彼が退院すれば、退院祝いと称して二人で外食をする。
とんかつだったり天ぷらだったり。

葛藤はなかったのか・・・と思いましたが
少なくとも、TVの中ではそういう姿はありませんでした。
わかりません。
葛藤の時間はあったけれども、通り過ぎたのかもしれませんし
最初から、彼の人生だからと静かに見守っていたのかもしれません。
とにかく、淡々と、彼の人生を受け入れていました。
その度胸を私は羨ましく思いました。


もう一つは、昨日会った友人の話です。

友人は、お姉さんから借金を頼まれたと言いました。
少ない額ではなかったようです。
借金の原因は、お姉さんの子供(甥)がギャンブルで作った借金返済。
お金がないと、家のローンも払えず
孫の学費もないと訴えられたそうです。

これまでも諸々あり、友人は断ったそうです。

聞いていて思いました。
多分、お姉さんは共依存状態なのでしょう。
これまでも幾度も借金の肩代わりをしたようです。
私は、この状態は甥御さんにとっても、お姉さんにとっても良くないと
思いますが
本人たちがそう思わない限り、意味がありません。
ずっと借金の肩代わりをして、死ぬまで面倒をみると決意しているなら
それはそれでいいと思います。
ただ、そのことに自分以外を巻き込むのは良くない。
姉妹だからと、泣きつくのは論外です。

私は、借金の肩代わりをしたことはありません。
息子は学生時代にスロットに嵌ったので
実際、借りれる金額も少なく、そこは不幸中の幸いだったと
本人も言っていますし、私もそう思います。
ちゃんと働いている人は、借りれる額も大きくなるので
一度借りると、大変なようですね。
私も共依存状態で苦しみましたが
多分、肩代わりはしなかったと思います。
なんで私が?とシンプルに思うと思います。
ケチだから?そうかもしれません。
私の場合は、共依存であっても
息子の行動で自分の人生が邪魔されるのはイヤだっ!という気持ちが強かったですね。
可哀そう、と感じる気持ちよりも
邪魔されたくない、と思っていました。
それならば、もっと早くに切り離せたとも考えますが
そこは謎・・・自分でも、どうして切り離せないのか答えが出ません。

ある意味、自分が死ぬまで息子の面倒は一切見ると言える人は
度胸がありますね。
私は絶対に言えないし言いたくないし。

自分を抑制できない困った人がいて。
その人への対応も、様々あるとつくづく感じました。
そして、私には度胸がない、ということも
あらためて実感した訳でした。

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