くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

ザ・ホワイトハウス7 第21話「岐路に立つCJ」

2009年12月15日 | ザ・ホワイトハウス
新大統領就任式を目の前に控え、ホワイトハウスの中はバートレット政権からサントス政権への引継ぎでてんやわんや状態になっていた。CJの執務室も荷物だらけ。
しかしスムーズな引継ぎのために各部署に檄を飛ばすCJだったが、その合間をぬって退任後のオファーを申し入れるヘッドハンターが引きも切らなかった。
大富豪のフランクリン・ホリスが直接会いに来て、慈善基金の顧問として100億ドル用意して招聘すれば、サントスも直々に大統領特別顧問としてのオファーを持ちかけてきた。
どうするべきか迷うCJに、ひとことの相談もなかったダニーが将来についての決心を突きつける。
さらに、突然訪ねてきたアンディがトビーを恩赦リストに入れて欲しいと頼んできたことが、CJの心を特に重くしていた・・・

ウィルは民主党下院選挙委員会からのオファーがあり、ケイトは国防担当で昇進を希望していた。そうすればお互いワシントンに残って今までの関係を続けることができるため、ふたりともほっと胸をなでおろしていた。
選挙委員と話したウィルは、民主党の勝ち目のない選挙区での候補の掘り起こしをしようと思いたつが、オレゴン4区ではなかなか有力な候補を見つけることができない。それがウィルにとって大きな転機になるとも知らず・・・

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今回を含めて残りとうとう2話を残すのみになってしまった。
まさか、ぎりぎりまでジョシュが休んでいるとは思わなかったが。
そしてもう残りがなくなったところで、今シーズンの1話目の「あれ」はどうなるの?と、ずっと気になっていた「宿題」のことを思う。
ラストを控えて、とうとうその設定の総ざらえに答えが出されることになった。

今シーズン1話目では、新政権から「3年後」、バートレット記念図書館の設立に懐かしい面々が勢揃いした、という場面が描かれていた。
そこで一番衝撃だったのがCJ。ダニーと結婚して子供も??という未来だったのだ。でも首席補佐官になったCJは常に忙しくて、ダニーとの関係も後回しにしがちだった。何度となくプロポーズしそうな感じもあったのだが、CJがどうしても仕事にかまけて逃げ腰なのは明らかで・・・
それをどうダニーがねじ伏せて結婚まで持っていくのか、あと2話で?というところだったのだが、いやぁこれはほんとにダニーの粘り勝ち。
「私、仕事はできるけど、こういうのは苦手なの」
CJが、いろんな肩肘とか意地とか突っ張りとか、そんなものを全部そぎ落として素の状態で、ひとりの女としてやっともらすことができた本音の一言。「まったくだよねぇ」とうなづいてしまった。どんだけ不器用なんだCJ。
でもよかったねCJ・・・大人の男女の恋愛なのに、ピュアで不器用で、まるで初恋のように真剣。

しかしCJがウラヤマシイ!ジョージ・メイソンから(違)「100億ドル用意するよ」とオファーを受け、次期大統領から「アメリカを助けて欲しい。断りの返事は受け付けない」と口説かれたのに、それを断って「CJの旦那って呼ばれるだろうがそれもかまわない」って言ってくれる長い付き合いの友達を選ぶなんて。(しかも100億ドルはとりあえず拒まないらしい)
まさに女の本懐じゃないっすか!!
サントスに「断りの返事は受け付けない」とか言われてみたいいいいい!!!その場でイエスとか言っちゃうよ!!(ダメだろ)でもCJはこれ以上ホワイトハウスで働くことには魅力を感じなかったらしい。サントスに口説かれたのに!(まだ言うか)

チャーリーの「ついていきます」宣言はこれでパーになったということなのだろうか。1話で描かれていたようにサントス政権からポストのオファーがあった、ということなのだろう。彼ほどホワイトハウスの中を承知している人間を放っておく手はないからなぁ。
そしてウィルが、ミイラ取りがミイラになって自らの出馬を決めた。これも1話ではすでに当選していた様子だった。候補を探しているうちに自分が・・・というのは、サムの退場を彷彿とさせたが、サムとの違いは「あなたなら勝てる」って言ってくれる人間の有無かな。でも、ケイトはついては行かないらしい。どないやねん。
ケイトは1話目で本を出していた=ホワイトハウスから去った、という設定だったのだが、ウィルとの関係は全然想定されていなかった。もしこの先、ウィルが下院議員で頭角を現して、やがて大統領選挙に出馬したら・・・その時ケイトがウィルと結婚していたら。
「CIA出身で、国防省の幹部経験のあるファーストレディ」とか・・・こわっ。
それで民主党で指名を争う対抗馬が、バートレットの娘婿チャーリーだったりして。そして双方の選挙参謀としてジョシュとサムが戦っていたりして。
・・・そんな未来まで続く「ザ・ホワイトハウス」を見たかったなぁ。

1話目では、レオは「副大統領」になっているはずだったので、みんなと一緒にホイホイ集まったりはできないということなのか、あの場に登場していなかった。
今となっては、まるで当時からレオの死を想定していたかのように、妙につじつまがあってしまったことが悲しい。

そして、トビー。
CJとトビーの不器用同士の友情・・・結局それがトビーにとっては一生を狂わせるトリガーになってしまったのだが、CJが漏らしたひとことの真実を守り通すことがトビーの正義だったのだろう。
アンディが恩赦を頼みにきたのはちょっと意外だったが、すでに男女の情愛とは離れて子供の両親としてのみ繋がる二人だから、トビーのためというより子供たちのためか。
CJとトビーの感慨を込めたハグの後、CJがしみじみといった言葉・・・
「楽しかったですね」
まさに、役を超えて7年間ドラマに携わってきた同士のひとことだった。本当に楽しかった。

次回、とうとうこのドラマが幕を下ろす・・・


【 脇俳優チェック 】

◆ジル・シルバーリー .... Vince Grant
オレゴン4区候補としてウィルが面接したものの、共和党の対抗馬が汚いながらも堅い選挙区のため及び腰だった人物。
「クリミナルマインド」第3シーズン1話「ギデオンの決意」では、女子大生連続殺害事件でプロファイルから浮上した警備員ネイサン・タブス役。しかし彼の拘留中に新たな事件が発生したために釈放されることになるが、それはギデオンを精神的に極限へと追い詰める惨劇の引き金になったのだった。
「BONES」第3シーズン5話「ハロウィーンの悪夢」では、古着を売っていた牧師役。教会の運営費用のためとはいえ、教会としてはいかがなものかというハロウィン用の衣装を売っていてブースたちを呆れさせる。
「CSI:7」12話「甘い死体」では、2ヶ月前から失踪していた娘が全裸死体となって発見された、ヴェロニカ・ソレンセンの父親役で登場。娘の検死解剖を渋るが、ソフィアの説得によってそれに応じるのだった。
「CSI:NY2」11話「悲しき罠」では、自宅にパニックルームを持っていた富豪のハンターの、精神科の主治医ドクターペン役。
「FBI~失踪者を追え」第1シーズン13話「親の執念」では、チェット・コリンズが失踪した息子について、数少ない有力な情報としてすがりついた、失踪現場の州立公園で「犬を連れた男」を目撃したパークレンジャー役。
「CSI:マイアミ4」15話「壊れた男」では、連続カップル殺害犯レズデンが預けられていた里親の家で、一緒に里子仲間だったマズリー役で登場していた。マズリーは里親に虐待されていたレズデンを助けてあげた過去があったために、殺人リストから除外されたのだった。
「ER」第7シーズン14話「森の中の散歩」では、予防接種を受けていなかったせいではしかで命を落としてしまう少年ザックの父親役で登場している。
「プライベートプラクティス」第2シーズン18話、「ヴェロニカ・マーズ」第3シーズン12話に登場予定。
妻は女優のJudith Hoag(「CSI:4」16話「向こうの世界を見た女」で、ピエロを宅配しては不倫してた妻役など、多くの作品に出演)。

◆民主党下院選挙委員 .... Scott Klace
「ボストンリーガル」第3シーズン14話「忘却剤」では、ラビに暴行されたことを記憶から消したいという少女に、忘却剤を処方しようとする少女の父親(&医師)役。
「クローザー」第3シーズン11話「監査人の秘密」では、LAPDの財務担当者ハンソン役。被害者マギーの事細かな監査にうんざりしていたが、マギーが殺害されたことでその監査がムダになってさらにがっくり。
「Dirt」第1シーズン6話「純潔の誓い」では、ウォルナットバレーという田舎町でのチアリーダー殺害事件の担当検事役。突然の事件で町にマスコミが殺到し、その対応に追われて捜査そっちのけに。
「CSI:5」1話「ラスベガス狂気の夜」では、ダンスフロアで殺害された第一の男で、クラブの経営者ケン・ウィラードを殺害するために使わされたヒットマン役で登場。
「CSI:マイアミ7」15、16話、「ブラザーズ&シスターズ」第3シーズン14話、「クリミナル・マインド」第4シーズン15話に登場予定。

◆ホワイトハウススタッフのハーブ .... Matt Malloy
バートレット政権の予算案に、CJから赤字削減の項目を入れるようにどやされた二人のスタッフの片割れ。
「FBI~失踪者を追え」第4シーズン10話「」カーメン出演の舞台の演出家ニコルズ役。不調のカーメンを降板させようとした時、強盗に襲われてしまう。
「CSI:7」10話「殺人模型アーニー・デル」では、どうしようもなくドジなダメ男マックス・サリバン役で登場。ゼリーのボウルを落としただけなのに、はずみで妻を殺し、向かいの部屋の老女を殺し、遺体を片付けようとしてセメントに腰まで埋まって動けなくなってしまったのだった。
「ボストンリーガル」第2シーズン20話「ハイエナ退治」では、パイパーの友人アデルをはじめ、老人の後見人となって財産を巻き上げている男ドナルド・ワートン役。彼の悪事をやめさせるために、アランは手荒なことをしてパイパーを助けるのだった。
「NCIS」第3シーズン9話「犯罪者トニー」では、ディノッゾがミスを指摘したために昔クビになった、口の臭い分析官ジョージ・スチュワート役。現在はモルグ職員だが、ディノッゾに罪を着せようとしたものが殺人事件を起こしたために疑いをかけられる。
「ミディアム」第3シーズン2話では、第四の一家惨殺事件被害者になりかけたが、犯人らを殺害してことなきをえた美術商のアラン・ガードナー役。しかし彼が無事だったのにはわけがあったのだった・・・
「シックスフィートアンダー」第4シーズン10話「挑発」から、デヴィッドが和食レストランで乱闘騒ぎを起こしたロジャー役で登場。
「アリーmyラブ」第4シーズン3話「天国と地獄」では、妻のワンダが「夫を満足させる方法セミナー」を受講したのにもかかわらず逃げた、夫のスピケット役。ワンダはそれで訴訟を起こすが、スピケットはそもそも妻からの猛プッシュに流されて結婚したことに気づいたのだった。
「ザ・プラクティス」第2シーズン8話「暗き血の誇り」では、思い込みで黒人を万引きで摘発したことから黒人たちの暴動の引き金となったロバートソン役。冒頭、騒ぎを止めようとした黒人男性が、つかみかかった警備員を振り払ったところガラスに激突して死亡させ故殺に問われた裁判の証言台に立っている。
「Dr.HOUSE」第1シーズン20話「マゾヒズム」では、病院の顧問弁護士役で登場。手術を拒否していたが今は昏睡状態の患者に対してハウスは手術をしたいが、「同意書なしの手術はできない」と言う。
「しあわせの処方箋」第1シーズン2、5、9話、「BONES」第4シーズン21話、「デスパレートな妻たち」第5シーズン20話に登場予定。

◆ホワイトハウススタッフのフレッド .... David Hornsby
ハーブと一緒にCJにどやされていたスタッフ。
「シックスフィートアンダー」第3シーズンでは、デヴィッドがキースとうまくいかなくなって、相談に乗ってもらった果てに関係を持ってしまうパトリック役。

◆大富豪のフランクリン・ホリス .... Xander Berkeley
「24」第1~2シーズンで、CTUのLA支局長ジョージ・メイソン役を演じて知名度が一気に上がった。
「BONES」第3シーズン6話「燃え尽きた優等生」では、ジェファソニアンの所長バンクロフト博士役。ジェファソニアンの実習生殺害の捜査によって、裏で古物密売の指示を行っていたことが発覚。
「CSI:科学捜査班」第4~5シーズンには、ネバダ州保安官のアトウォーター役で登場している。歴代保安官同様グリッソムらに何かと捜査でプレッシャーをかける立場だが、第4シーズン9話「愛の毒薬」では車の爆発炎上事件に居合わせたため、一層プレッシャーが大きかった。
「ER」第5シーズン9話「幸せに ルース・ジョンソン」では、8歳の少年による友人殺害事件を担当した刑事役で登場。しかし犯人が8歳では逮捕することもできないと判断する。
映画「エアフォースワン」では、シークレットサービスだが実はテロリストの一味だったギブス役。
「ターミネーター2」では、ジョン・コナーの養父トッド・ヴォイト役。ジョンの足取りをたどってきたT-1000によって殺害されてしまう。
「アポロ13」では、NASAの広報担当ヘンリー・ハート役。
「クリミナルマインド」第4シーズン7話、「ボストンリーガル」第4シーズン11話、「クローザー」第5シーズン12話に登場予定。
「24」で共演したニーナ・マイヤーズ役のSarah Clarkeと結婚して、2006年に娘が誕生している。

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