くまぷーの海外ドラマblog

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あれこれ見ています。

CSI:5 第8話「第三の性」 データ編

2006年06月06日 | CSI:科学捜査班
【CASE ウェンディ・ガーナー】
 現 場 :郊外の道端の車内
 被害者 :タンジェールのダンサー、ウェンディ・ガーナー
 死 因 :喉の頚動脈を切断されて失血死
 関連人物:マン巡査、ウォルター・クランシー、ウェンディの婚約者ラナー、
      整形外科医マーサー、ダンサーのミモザ、モナ・ラヴァル
      フランシス・ラヴァル
 背 景 :
  車の中で頚部と下半身を切られて殺されている女性が発見された。
  車の近くにはビデオカメラがあったがテープは入っていなかった。
  喉を鋭利な刃物で深く切られていた。全身に美容整形の痕跡。
  タンジェールの職員IDがあり、被害者はウェンディ・ガーナーと判明。
  車の登録証はウォルター・クランシーという男で元カジノディーラー。
  持ち物の化粧品には毛抜きや脱毛剤などがいっぱい。
  4カラットもあるような豪華なダイヤの指輪をしていた。
  検死解剖すると前立腺があり、男性と判明。性別適合手術を受けていた。
  画像処理をしてみたところ、ウォルターとウェンディは同一人物と判明。

現場より3キロ手前でマン巡査にスピード違反で停められていたことが発覚、マン巡査によると「テープを見てほしい」と訴えていたが、供述が嘘ばかりで要領を得ず見逃したという。マン巡査に性的ハラスメントの過去があったため容疑がかけらたが、ウェンディの口内から検出された精液と唾液の二人分のDNAは、その両方ともマン巡査ではなかった。
指輪のシリアル番号から購入者はラナーという男で、ウェンディの婚約者だった。二人は同棲していたが結婚まで純潔を守るということで、ラナーはウェンディが元男性であることを気づいていなかった様子だった。
ウェンディは自宅に大量の薬を所持しており、トイレにはなぜか血のついた生理用ナプキンが発見された。他に暗号のような数字の羅列のメモを採取する。

タンジェールの同僚ダンサーたちが性転換に利用するおすすめ整形外科医マーサーは、ウェンディを診察したものの、ウェンディは治療手順を省こうとしたため手術を断ったという。
ウェンディのナプキンの血は経血ではなく、血液の保存剤が含まれていた。つまり採取した血液を保存しておいて生理があるように見せかけたのだ。また、薬品を分析したところ、メキシコ製の劣悪な薬品が処方されていたことがわかる。
何者かがウェンディをヤミで手術し、採血に加担し、劣悪な薬品を大量に処方していたことになる。
そこに、ダンサー仲間でウェンディの親友だったミモザがグリッソムに接触してきた。ミモザによると、ウェンディは死の直前に電話をかけてきて、激しく動揺してビデオテープがどうのと言っていたという。ウェンディは結婚への不安でいっぱいになっており、それをグループカウンセリングに相談していた。
ウェンディの靴の血痕はウェンディのものでもマン巡査のものでもなかった。出血した第三者の「男性」の存在が浮上してきた。

グループカウンセリングを行っている「レピドロクリニック」はラヴァル夫妻の妻モナがドクターでカウンセラーをしていた。
ウェンディはモナのカウンセリングに通っており、夫のフランシスらとも家族ぐるみで顔見知りで、殺害の前にもクリニックにきていたことがわかる。モナはウェンディに対して、何も知らない婚約者に打ち明けるべきだと言っていたが、ウェンディはそれを拒否していたという。

殺害前のウェンディの行動を時系列で調べてみたところ、クリニックからマン巡査に停められた現場に至る間に、どこかに立ち寄っていたようなタイムラグがあった。
ウェンディの自宅にあったメモが、ルート途中にある倉庫街の倉庫ナンバーと鍵のパスワードであることに気づき、その場所に向かったところ・・・・
その倉庫の一室は手術室になっており、遺体が放置された状態になっていた・・・・


【CASE バーン・サルダスキー】
 現 場 :倉庫街の一室
 被害者 :バーン・サルダスキー
 死 因 :骨盤動脈切断による失血死
 関連人物:メルセデス、元軍医カール・ベンウェイ、モナ・ラヴァル
      フランシス・ラヴァル、ティッピー、アンバー
 背 景 :
  死亡時刻は2日以上前でウェンディより前に死亡していた。
  性器を形成する手術を受けたが失敗、やり直しをしようとして死に至ったもの。
  手術の際にゴム手袋をしていたので現場の倉庫から指紋はなし。
  ゴム手袋内部の汗からDNAを抽出。
  性器の形を安定させるために使った歯磨き粉のチューブから指紋が検出。
  被害者は「コックピットラウンジ」という風俗店に勤めるトランスジェンダー。

「コックピットラウンジ」で被害者バーン・サルダスキーは源氏名トーニーと名乗っていた。トーニーと親しかったメルセデスによると、ヤミで手術をするカール・ベンウェイという正体不明の医者がいて、マーサーに断られたりした患者を引き受けているという。しかし腕は悪く、メルセデスも失敗された経験があった。
歯磨き粉のチューブの指紋もベンウェイと一致、医療器具の購入記録もベンウェイで行われていた。元軍医のベンウェイは違法な中絶手術で逮捕歴があり、しかし元々医師免許を取得していなかった。
ベンウェイの残っていた記録の写真により、モナ・ラヴァルが性転換したベンウェイであったことが判明する。夫妻の娘は代理母による出産だったのだ。
また、手袋の汗から出たDNAは女性のもので、アシスタントの女性の存在がいたことがわかる。代理母でベビーシッターのアンバーがナースであり、モナとアンバーが施術の末バーンを死に至らしめたのだった。
しかし二人ともバーンの違法手術の致死は認めたものの、ウェンディの殺害時間は娘のティッピーのサッカーの試合を見に行っていたといい、目撃証言もアリバイを裏付けた。

ラヴァル家の家宅捜索により、ゴミ箱からビデオテープが発見される。復元すると、それこそがウェンディがマン巡査とミモザに見せたかったもの、バーンの遺体が放置された手術室の現場で、テープの音声には「ラナーに言わないように取引するつもりだったけど」とあった。
そしてテープからはモナの夫フランシスの指紋が検出される。モナに「婚約者に真相を言う」と脅されたウェンディは、モナがベンウェイだと知って口止めのために手術現場を撮影しようとするが、そこでバーンの遺体が放置されていたのを見て、告発することを決意したのだった。
しかし倉庫から出てきたのを(おそらくサッカーに行ったモナたちに代わって遺体を片付けに来た)フランシスに見られ、ウェンディは殺されてしまったのだ・・・・

ただ、ウェンディの口からフランシスのだ液とモナの精液が検出された。3人は不倫関係にあったのではないかという問いをフランシスは否定する。フランシスはモナとオーラルセックスはするものの、ウェンディとの関係はなかったという。
おそらくウェンディを殺害した時に、争ううちにフランシスのだ液がモナのDNAごと口内に飛んだのではないかという結論が出された。


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【 ト リ ビ ア 】

★ 原題「Ch-Ch-Changes」
邦題は「第三の性」だが、原題は「Ch-Ch-Changes」。これはDavid Bowieの「Changes」のサビのフレーズからとったもの。↓の3曲目で試聴できる。
Changes
Changes


★ 「殺しのドレス
マイケル・ケイン主演のサイコサスペンス映画。ミモザさんが映画の謎の部分の、肝心要なオチをネタバレしてしまったのでしょうがないが、マイケル・ケインが女装して「謎の金髪女性」の犯人を演じている作品。
ミモザさんにメタクソけなされている監督はブライアン・デ・パルマ。
殺しのドレス スペシャル・エディション

★ 「パシリか!」
ニックとウォリックの会話で、「グレッグにやらせた」「あはははは、パシリか!」の台詞が原語ではどうなのか調べてみたら、TV.comにスクリプトが出ていた。
 Nick: It takes ten minutes to drive from the clinic to Industrial road.
 Warrick: Yeah?
 Nick: Yeah, I had Greg run it.
 Warrick (chuckling): That's classic.
走行時間を計測するのに、実際に走ってみたということで「古典的な手法だね」という意味かな。この超訳はけっこうキャラを活かしたうまい訳かも。


【 脇俳優チェック 】

◆タンジェールのトランスジェンダーのダンサー .... Calpernia Addams
吹き替えの声が野太かったひと。
オフィシャルサイトあり。トランスジェンダーで、彼女と米軍兵士との恋愛実話は「Soldier's Girl」という映画化され、ゴールデングローブ賞の各賞にノミネートされている。(その映画に彼女自身は出演していないが、彼女の役を男性俳優Lee Pace女装して美しく演じているが、GG賞では「助演男優賞」にノミネート)

◆整形外科医マーサー医師 .... Sam Anderson
80年代からテレビドラマで多く活躍し、「愉快なシーバー家」ではドゥイット校長役で、「ER」では心臓外科医ケイスン先生でおなじみ。ケイスン先生は第1シーズンからずっとサブレギュラーで出演しているが、現在放送中の第11シーズンが最後になる。19話がラストエピの予定。
「CSI:マイアミ」第1シーズンの記念すべき第1話「マイアミ上空 7秒間の惨劇」では、墜落したジェット機のオーナーで唯一の生存者で、そして犯人第一号になったサマー役を演じていた。
「FBI~失踪者を追え」第1シーズン17話「栄光の勲章」では、失踪者がベトナムで関わったカム・リーの作戦時に上官だった、現在は下院議員のホワイトハースト役。
「フレンズ 5」3話「フィービー、ついに出産!」では、フィービーの出産の担当医としてやってくるが、「ファンジー」オタクで何かというと「ファンジー」を連発してフィービーをブチギレさせる。
「LOST」では第2シーズンから「後部座席の生存者」のひとりバーナード役でサブレギュラー。
「アリーmyラブ2」11話「夢で会えたら」では、アリーの恩師がずっと夢だけ見ていたいため、昏睡状態にする裁判所命令をめぐって裁判になったときの病院院長役。
「コールドケース3」23話に登場予定。

◆車で殺された被害者ウェンディ・ガーナー .... Sarah Buxton
この回、トランスジェンダーの女優さんと元から女性の女優さんが混在しているが、被害者のウェンディ役は女性。
「The Bold and the Beautiful」「愛の病院日誌(Days of Our Lives)」などデイタイムソープオペラのレギュラーの他、数々のCM、「ベイウォッチ」などゲスト出演も多数。
今年春に公開になったスティーブン・セガールの沈黙シリーズの「沈黙の脱獄」では、ヒロインの女性刑事レイチェル役を演じている。

◆トランスジェンダーカウンセラーのモナ .... Lindsay Crouse
「プレイス・イン・ザ・ハート」ではサリー・フィールド演じるヒロインの姉役で、夫(エド・ハリス)の浮気に悩みながらも妹の一家の窮状に心を砕く役柄を演じてアカデミー賞助演女優賞にノミネート。「評決」ではポール・ニューマンの裁判の最後の決め手となる証言をするナース役を演じていた。
「バフィ~恋する十字架」では第4シーズンに、サニーデール大学の教授だが一面では秘密組織イニシアチブのリーダーマギー・ウォルシュ役で出演している。
「ER Ⅱ」15話「ベビーシャワー」では、産科病棟が修理のためERにやってきたドクターの妊婦カスティグリアーノ役。乳がんをわずらっていたが妊娠が発覚、放射線治療を中断して命をかけて子供を産んだのだった。
「エイリアス」第1シーズン16話「恐怖の大予言」では特別調査部DSRのエバンス役で登場している。
夫は脚本・監督のDavid Mamet。「アンタッチャブル」「ハンニバル」などの脚本を手がけ、Lindsayを主役にとった初監督作品「スリル・オブ・ゲーム」はヴェネチア国際映画祭で授賞している。

◆冒頭スピード違反を取り締まっていたマン巡査 .... Kevin Fry
「CSI:マイアミ2」24話「CSIの汚名」で、容疑者の弁護士に頼まれて、ラボに薬品をこぼして証拠を汚染させ、録音テープを破損させた模範囚マーサーを演じていた。デルコがそのせいで危機に陥った。
「24」「ER」「ビバリーヒルズ青春白書」など、ゲスト出演多数。「CSI:NY2」5話に登場予定で、CSIスリーカードを達成している。

◆メルセデス .... Jazzmun
オフィシャルサイトあり。元々は体を男女半分ずつ塗って「ひとりデュエット」するパフォーマンスを売り物にしていた(以前テレビでダイアナ・ロスとライオネル・リッチーのデュエット芸をやってるのを見たことがある。超爆笑の後にうまくて感心)。ホイットニーの物まねが持ち芸であるらしいのだが、これが激似!
その辺の才能が認められて次第に俳優として役を獲得するようになった。やはり役柄はトランスジェンダーの役が多く、「NIP/TUCK」第1シーズン9話「ソフィア・ロペスPart2」でもトランスジェンダー役でちょっと出演していた。

◆タンジェールのステージマネージャー .... Allen Lulu
「フレンズ 8」第1話「ベスト”フレンズ”披露宴」の冒頭、モニカとチャンドラーの結婚式場で記念写真を撮影しているカメラマン役。ジョーイが兵士役の扮装だったので、「花嫁さんと兵隊さんで一枚」とか気のきいた?ことを言っている。
「CSI:NY2」第1話に登場予定。

◆メルセデスのいたバーのバーテンダー .... Kelly Mantle
オフィシャルサイトあり。「コールドケース」第1シーズン7話「ドラッグクィーン」で「アタシたちおかまに幸アレ~!」のバーのパフォーマー役で出演している。
メルセデスのJazzmunと一緒に「NIP/TUCK」第1シーズン9話「ソフィア・ロペスPart2」にトランスジェンダー役で出演。
CDデビューもしているようで、素顔だと80年代な感じのする美少年キャラだ。

◆モナの夫フランシス .... Don McManus
「コールドケース」第1シーズン8話「蝶々」で、リリーがシリーズ最大の怒りをぶつけた犯人、最低のロリ男の福祉局監察官フリーリー役を演じていた。
「CSI:マイアミ」18話「ネディアー・キーレの正体」でテレビレポーターエンリケとして登場。麻薬関係の事件でホレイショに取材に来て「弟さんの事件と関係あるのでは~?」という、導火線に火をつけるようなことをした男。
映画では「ナショナル・トレジャー」や「ハンニバル」などに出演。 ゲスト出演は「たどりつけばアラスカ」「NYPDブルー」など多数。 「グレイズ・アナトミー2」4話に登場予定。

◆ウェンディの婚約者ラナー .... Raphael Sbarge
「堕ちた弁護士 ニック・フォーリン」ではニックの同僚弁護士ジェイク・ストラカ役でレギュラー出演。
「Six Feet Under」第1シーズン7話「兄弟」ではゲイ疑惑がかかった神父クラーク役を演じていた。ほかに「プロファイラー/犯罪心理分析官」「チャームド~魔女3姉妹」「スタートレック・ボイジャー」など、ゲスト出演多数。
「CSI:NY」では次回放送分から2回連続(22話、23話)に検事役で登場予定。「ER」でも現在放送中の第11シーズンの16~17話に登場予定。「FBI~失踪者を追え」でも第3シーズン3話に出演予定。

◆ラヴァル夫妻の代理母でナースのアンバー .... Katy Selverstone
「CSI:マイアミ3」22話「闘いの火蓋」では、同窓会で再会したフットボールのヒーローと浮気してキスマークをつけたミシェル役で登場していた。あの時はもっとお色気ムンムンだったが。
「ドーソンズクリーク2」18話「最愛の人」で、ジョーイの家でケータリングをした結婚式の花嫁パムで登場していた。せっかくの結婚式なのに、アビーの事故が起こってしまったのだった。
他に「NYPDブルー」「NIP/TUCK」「となりのサインフェルド」などにゲスト出演、舞台やCMなど幅広く活動している。映画も「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」など。
「FBI~失踪者を追え4」18話に登場予定。

◆ダンサーのミモザ .... Kate Walsh
「グレイズ・アナトミー」ではデレクの妻アディソン役。第1シーズン最終話のラストでメレディスに夫の不倫を知らせるというコワイ登場をしていた。第2シーズンからはほぼフル出演の予定。80年代には日本でモデルをしていた。
スーパーチャンネルで第2シーズンまで放送した「The Drew Carey Show」にサブレギュラーで出演していたようだが、登場は第3シーズンから。
クリスティーナ役のサンドラ・オーとは「トスカーナの休日」でレズビアンの恋人役で共演している。

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2 コメント

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細かい事ですが (Mimi)
2006-06-07 20:27:54
こんばんは。



>Warrick: That's classic.

>走行時間を計測するのに、

>実際に走ってみたということで

>「古典的な手法だね」という意味かな。



classicって、良く、笑える時とか、典型的だなって言う時にカジュアルに使われるので、この場合は、手法よりも、グレッグにその手の仕事をやらせているのが笑えるって感じのニュアンスかなと思います。(もちろん、私はネイティヴではないので、ネイティヴの方が聞いたら「古典的」な含みも感じるのかもしれませんけど、私は見ていて前者の方に感じました。)なので、あながち「超訳」とも言えないというか、むしろ「意」訳として上手にやっているかも知れませんね。



古典的手法と言えば、サラが初登場の時、グリッソムに"You're 「old school」."って言ってたのを思い出します。"old school"という表現は何度か聞いた気がします。



>Kate Walsh

>第2シーズンからはほぼフル出演の予定。



ご存知かもしれませんが、第2シーズンの割と早い時期にレギュラーになります。
Mimiさんへ (くまぷー)
2006-06-10 22:05:25
解説ありがとうございます。

説明していただくと、やはり「パシリか!」ってのはうまい訳だったんだなーと感心してしまいます。

でもって英語はまだまだ難しい(^_^;)



フレンズで英語の聞き取りにチャレンジしようとしてるのですが、これがまた「独特な言い回し」多いですね!コメディは含みのある言い回しのギャグが多く、クライムものは特殊専門用語が多く・・・・

なかなかキビシイです(^_^;)

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