空腹

空腹を満たすためいろいろなものに、食いつこう

NTT Comが満を持して世界に放つ超低価格クラウド「Cloudn」の正体

2012-06-28 17:15:05 | 日記
NTT Comが満を持して世界に放つ超低価格クラウド「Cloudn」の正体 と言う記事を見つけました

 本連載「企業向けシステムを構築するパブリッククラウド」ではさまざまなパブリッククラウドについて解説してきたが、今回はNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の「Bizホスティング Cloudn」(クラウド・エヌ)(以下、Cloudn)を取り上げる。2012年6月27日、同サービスにおいて「日本データセンター」の開設が発表された(参考:プレスリリース)。日本のエンタープライズユーザーにとって一気に身近になった感があるので、同社への取材をベースにその特徴を概観してみたい。

 同クラウドについては「くらうどん」というニックネームがあり、不勉強ながら筆者は「変わった名前だな」ぐらいしか記憶していなかった。食べ物を連想させる愛称と、クラウドとしては後発という状況とあいまって、いささか期待薄という先入観を抱いていた。だが、今回の取材を通して認識を新たにしたので、その事実を読者各位と共有していきたい。
 NTTグループは、NTT(持株会社)の配下で、東西NTTをはじめ多数のIT系、通信系企業を擁するコングロマリットである。NTT Comは、その中でもインターネットサービスや法人向けソリューションを担う企業とされている。しかし、かねてよりグループ企業間での業務カバレッジの重複や内部競合が指摘されており、NTT Comにおいても業務分野で他社との重複は多少ある。

 Cloudnは、2012年3月にリリースされたばかりのIaaS型のサービスである(参考:プレスリリース)。本稿執筆時点でまだ3カ月しか経過していない。米国のデータセンターを用い、「業界最安値」(※)を掲げてサービスインしている。なお、この時点で日本のデータセンター開設の「予定」がアナウンスされており、2012年6月27日の発表は、ほぼ予定通りのサービス展開ということになる。

 サービス内容は、基本的には仮想サーバ(インスタンス)の時間貸しおよびその周辺の付帯サービスである。インスタンスの種類は5つしかない。OSは4種類、追加のHDDは3つのサイズから選ぶ。シンプルというべきか簡素というべきか、大胆な割り切りではある。

 価格体系の特徴は、「月額上限」が設定されていることだ。時間単価課金で使い始めても、長期利用しているうちに自動的に割安になる仕組みと思えばよいだろう。事前の予約やデポジット(前金)は必要なく、予算も立てやすいといえる。各プランを1カ月だけ使うことを想定すると、インスタンス費用単体では、業界ドミナントたる外資系大手クラウドベンダーよりも数割安く見える。

 もう1つの特徴は、時間単位課金が「1時間単位」課金ではなく、「1万分の1時間(0.0001)単位」での課金であることだ。例えば、1時間1.995円(起動中単価)のvQインスタンスを、12分だけ使えば、起動中の課金は1.995円×(12分÷60分)=0.399円になるそうである。

 なお「HA機能」がデフォルトで具備されており、インスタンスの物理基盤に障害が発生した場合には、自動的に別の物理基盤へと移送(マイグレーション)され、障害発生直前の状態が保持される。この価格でこの機能を提供できるプレーヤーは、今後もそう多くはないのではないだろうか。

 ネットワーク構成も、骨格は1パターンしかない。1アカウントごとにデフォルトで、ファイアウォール、ロードバランサ、グローバルIPアドレス、NATが各1つ付与され、これらを経由してインターネットに接続される。調達したインスタンスにはプライベートIPアドレスが付与され、NAT経由で外部と接続することになる。グローバルIPアドレスは有償で追加取得が可能だが、1アカウント内で複雑な構成を組む際には、ファイアウォールやNATの設定を工夫する必要がありそうだ。なお、ネットワークについては、データのin/out、流量にかかわらず無料だそうである。ヘビーなトラフィックが予想されるユーザーにはお得といえる。

 利用の申し込みや、インスタンスの調達、各種設定は、全てWeb画面で行うことができる。支払いは現時点ではクレジットカードのみ。利用料は円建てなので、米国のデータセンターを利用しても為替の影響は受けない。また、日米どちらのデータセンターを使っても、価格に差はない。

上限が945/月から30240/月と安いと言えるのか

コメントを投稿