めろめろ

とまったままのまま(09年6月25日) 2011.1.15ひさしぶりのぶり

あたらしい

2009年02月25日 | landmark
 今日も学校。さいきんもれなく学校だなあ。
 あ、さっき、もれなく宝くじがついてくるという定期預金の広告をみていたから、もれなくって使ったのな。
 すでにおれの部屋状態になった教室。まあ他に誰もこないのでよしとしましょう。
 やけに外がさわがしいなあーと思い、ベランダからのぞいてみたら、猿だらけ。猿鳴きすぎ。
 あと鳥小屋のほうから最近あたらしい鳴き声がする。あたらしい鳥がやってきたのだろうか。
 とかね、だいたい学校にいるのに、ぜんぜんまわりのことがわかっていないのです。三月の最初に登校禁止の日があったはず。確認しておかなければ。
 「あのね、あたらしくできた本館ね、階段がピンクらしいの」
 とか、誰から聞いたのかよくわからない情報がやってきた。
 それにしてもぼくは学校に来てずいぶん引きこもりがちだな、と感じる。前までは外をぶらぶらしたりしたんだけど、このごろはずっと
 バス停→教室→バス停→帰宅
 っていうワンパターン攻撃。楽でいいけど。
 この前、本屋さんで「おやすみプンプン」を読んだら、これがおもしろくて。もう4巻ぜんぶ買ってしまった。日常の物語で、主人公も「普通」で、共感する場面が多いのな。
 そういう絵を描いてみたいな、と思って、さっそく下描きみたいなのをしているんだけども。
 ともあれ、春休みがあっというまに終わったら、ぼくはたぶんかなりラクになるんじゃないかなーなんて思っている。
 今は、三枚同時進行でやっているので、それなりに汗をかく。つぎは五枚同時に描いてみようかな。
 描きたいのがいっぱいあって、時間ももっといっぱいあればいいんだけど。
 空の絵、眠る人の絵、交差点の絵、空き地にあるでっかい水溜まり(池?)の絵、毎日の絵、とかをリアルに、平面に、抽象に、カラフルに、って考えていると時間がずんずん過ぎていってて。ノートは真っ白で。
 考えているときが一番、時間が早く過ぎてしまう。
 本当は、ひとに伝えるっていうのを考えないといけないのかもしれないんだけども、残念ながら(笑)今度の展示では、そこまでの余裕はなく。
 そんな自分がこれからどうなるのか、とても不安。先日も助手のTさんが
 「ちょっ、タカハシくん、聞いて聞いてっ」
 て、たのしいおしゃべりをぺらぺらり。んで、雨は止んでいたので傘が無駄になったりした。
 「あのな、あたらしい本館の階段、ピンクだけじゃなくて、ブルーもあるらしいで」
 ってまた階段の話かよー。

かなしい雨とか

2009年02月20日 | landmark
 午後から雨は降らないということだったので、傘は持たずに家を出た。
 久しぶりに、九時前に出発したので、まだ高校生がいっぱいいて、道路がにぎやかなのだった。家から駅までの間は大学とか高校が多いのな。
 だからちょっとだけいつもよりなにかが違うような、そんな感じだった。
 いつもぼくはだいたい、学校で絵を描くんだけど、今日は久しぶりのお出かけ。なんか前々から「すし食べにいくぞの会」みたいなのができていて、そのヘンな会はいままで一度も活動していなかったのだけれども、ついに本日
 「いかん、このままではいかん。食べに行こう」
 という運びとなったわけなのだった。
 まあね、決まってしまったものは仕方がない。ハイハイとぼくはしたがうことにしたのだけれども。
 で、午前中は京都市美術館で展示を見て、一時に烏丸御池。
 余談なんだけども、四条はメーンストリートばりの広い道路で、両側が歩道になっていて、銀行とか本屋とかが並んでいるのです。
 でも、三条が、もうね、本当に狭い道路なのな。一方通行で、人も多いんだけど車も多くて、しかも市内の車はなぜだかスピードがある。
 んでタクシーも多い。
 そんなわけで三条はやや歩きにくい。でも途中から歩行者専用の商店街アーケードになっているのかな。まあ今日行ってきたのだが。かに道楽とかがあるところ。道頓堀だけかと思ったら、ここにもあるのな、かに道楽。
 ここには同時代ギャラリーという、なんだろう、ぼくも詳しくは知らないのだけれども、非常に有名な画廊があります。老舗なのか、集客数が多いのか、まあどっちか。その前ではクレープを焼いてくれーる屋台みたいなのがありまして。そこからいいにおい。
 そんなこんなで、三人でアーケードを抜けたところにある回転ずしのお店へ直行したのだが。
 あのね、道路を挟んだ向こう側に、びっくりドンキーがあってね。
 「まてよ。おすしは一皿100円にしても、量が量だし、しかもここは回転ずし。目の前に大好きなあんなのやこんなのが流れてきてしまったら、きっと撮るに違いない。とすると軽く千円は超えてしまうわけなんだよな。大学生というのはえてしてがっついているから、ひょっとすると二千円、いや三千円・・・」
 とまあ、回転ずしの前まで来て悩んでいたのな。おうじょうぎわ悪くも。
 ・・・で結局向かいのびっくりドンキーに入店。
 すし食う会はハンバーグ食う会に急遽名称変更、心機一転で挑んでまいりました。
 いやーやはり量に走ってしまう今日この頃なのですね。
 それで、もくもくとハンバーグを食べ続ける三人。お店に入ったら、雨が降ってきた。
 学校で描いている絵があんまり、順調には進んでいない。完成の予想がちゃんと画面に現れないので、いつも不安。そのうえ、パネルが曲がってきた。いつも荒い作りのパネルだから、半分は仕方ないし、大部分がやっぱり自分の責任だと思う。
 曲がってしまったパネルでは、平面としての機能が崩れてしまう。絵までダメになってしまった気がする。身長以上で、ここまで大きなパネルは初めてだったので、こんなに曲がるとは思わなかった、という油断もあった。
 展示期間はすでに決まっているので、これはどうしても動かせないし、ぼくもそれはわかっている。
 ので、緊張はしています。
 最低限、絵を描くときは、これぐらいの緊張感が必要なんだと感じる。
 だから今日ハンバーグ食べていたときでもこの緊張感はぬぐいきれずにずっと着いてきていたのだけれども、まあいい息抜きになったのではないかな。
 これから後半戦!
 またもやむむむの日々を送るのだろうね。あー。うー。

松尾

2009年02月07日 | landmark
 さいきん朝四時に目が覚める。
 四時ちょっとすぎたぐらいに目が覚めて、なんにもすることがないので、ひさしぶりに漫画を描いてみようかとか、DMの練習をしてみようかな、とか考えるのだけど、結局フトンから出られないのな。
 カーテンを開けっ放しにしたまま寝ていたから、ベランダから外が見えて、まだまだまっ暗で。晴れそうな予感と、にわか雨の予感は混ざって溶けていった。
 そこから六時前まで起きていて、二度寝して起きるとたいてい十時。
 昨日眠る前に見ていたソプラノリサイタルで、いい歌を聴きました。それはアメリカの民謡で、たしか
 「草原には愛しのあのひとがいて、わたしはそのひとの踏んだあとの草でも愛おしいのだ。あのひとがいなくなったら、わたしの人生もおわり」
 というような歌で、ひさしぶりに歌詞を覚えて眠ったのだった。
 で、十時すぎに起きて、あー今日も早くも十時間過ぎちゃったなあーと思いつつ、ご飯なんかを食べたりして。
 父と母はハイキング。三千院へハイキング。兄はお掃除。自分の車をみがいている。ぼくはおでかけ。二月と三月は各美術学校の卒業・進級制作展ラッシュなのだ。今日は嵯峨とか、そんなところだ。
 桂でCと待ち合わせ。
 晴れているのにちょっと寒い。まさかミニスカートでは来ないだろうなあと思っていたぼくの予想をはるかに超えたCは最強。ベンチが冷たいらしい。
 そういえば氷点下の学校で、クラスの人がショートパンツだったので
 「さむくないの?」
 って聞いたら
 「小学校ん時からスカートとかこれやから、もう慣れた。うん、慣れた」
 と言っていた。
 なんていうことを思い出しつつ、桂から嵐山線に乗り換えて松尾へ。そういやここの大学に来るのは、たぶん三年ぶりとか。試験受けた学校だ。
 スクールバスがあったよなあーと思っていたら、一時間おきに一本とかだったので、よし、歩きましょうとなった。歩けば二十分ぐらいの距離。場所はうろ覚えだったのだけれども。
 でも、学校の横には、目立つ外装のラブホテルが建っているので、とりあえずそのラブホテルを目印にして歩いた。
 しかもそのホテルのカラーと学校のカラーが同じ青色なので、なにかもんもんとした空気になってしまったのだが、そのへんはあまり気にせずに学校をめざした。(学校の横に、その大学付属博物館とか、図書館があったりするので、もしやそのホテルも大学付属なんではあるまいか・・・など、いろいろ憶測してみた)
 その大学にいるAと会うのは、えーと三ヶ月ぶりぐらい。

 妙に毛色の濃い犬を見た。
 そこからぼくは色のことばかり考えていた。

ランドマーク

2009年02月03日 | landmark
 朝起きるのはツライんだけども、ここの部屋は光がいい感じに入ってくるので、寝ながらベランダの外をずっと見ている。
 朝はだいたいいつも遅くに起きてきて、ひとりでごはんを食べて、そんでそのまま学校へ行くという毎日。
 それで、夜は八時とか九時に帰ってきて、ごはんを食べて、絵を描いたりテレビを観たりしながら眠ります。

 きのう、ベニヤ板と角材をまとめて買ってきた。アシスタントのTさんが車を運転してくれた。曲がっている角材が多くてガッカリしているんだけども、まあ仕方ないよな、って、言いきかせるようになっている。
 アシスタントTさんのクルマはネットオークションで落札されたものです。
 「やったー! 車獲ったどー!」
 て喜んで、車を取りに、遠くの町へ出かけたそうです。んで帰りはその車に乗って帰ってきたみたい。
 大学のある町を、軽自動車で走ったのは初めてだった。
 助手席から、いつもとは違う、少し低い視線で見た町は、ちょっと雰囲気が変わっていた。

 今日はついについに大きいパネルを作り始めました。
 今まで小さいパネルやクロッキー帳にこまごまと絵を描いていたので、そろそろ大きいのに移らないとな、と考えていたところ。
 お望みの大きさに組んで、今日は骨組みを作って接着するところまでやりました。
 寸法を一枚間違えてしまったベニヤ板は、もったいなかったけども、またこのベニヤ板でちいさいパネルを作ることにします。
 二メートルを超えるパネル作りは、初めてだったんかなあ。二枚に分けたほうがいいかな、と考えていたのだけども、どうしても一度、一枚のパネルに描いておきたいな、という思いのほうが強かったのです。
 雨が午後から降り出して、山ぞいの学校は霧に包まれちゃった。
 新しい本館の工事はもう終わりかけで、今日は本館の前に低い木を植えたりしていた。また元のように、ヤマモモの木が本館の前に植わった。
 もう京都市美術館での卒業制作展も終わって、これから大学内にいる人も少なくなっていくのだろうなあ、と思うとちょっと切なくて、雨に濡れた地面がきれいだった。こういう気持ちも、たぶん絵にしておくべきなんだろう。
 それで、パネルを作り始めたものの、水曜日からこの学校の入試が始まるので、学生は登校禁止になっちゃうのな。
 タイミングが悪いとか計画性がないとか、そういうのは、もうどうでもよくなっている。それもこれも、そのほかの全部が、これから描く一枚の絵になるのだ。絵を描く時間と、それを中心にしたすべてのものを、一枚にしようとしている。
 いまメールが届いた。うんうん、明日は学校、行けないからね。
 だから明日は美術館へ。ほかの学校の卒業制作展を観に。