@ kill time

見た!聞いた!読んだ!行った!食べた!
スポーツ観戦、映画鑑賞、旅行紀、読書、食べ歩き等の身近な話題を紹介します。

フローズン・リバー

2011年02月16日 | 映画


フローズン・リバー

製作:2008年
出演: メリッサ・レオ, ミスティ・アップハム, チャーリー・マクダーモット,
マイケル・オキーフ



新居購入費用をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされ、2人の子供を抱えて途方に暮れている白人女性レイ。

愛する夫に先立たれ、義理の母に奪われた赤ん坊をいつの日か引き取ることを夢見ながら生きるモホーク族のライラ。

ひょんなことから二人は知り合った。

ライラから持ちかけられたのは、移民をカナダ側で車のトランクに積み、凍結したセントローレンス川を越えアメリカ側に不法入国させる闇の仕事だった。

それぞれの切羽つまった“ギリギリ”の状況を切り抜けるために、儲けを山分けにすることを条件に二人は手を組む。

最初は、首尾よく移民の国境越えを成功させるが、やがて、取り返しのつかない最悪の事態へ追い込まれてしまう。

「究極の決断」を迫られることになった2人は・・・。


この映画に描かれているのはアメリカの抱える人種問題や貧困問題、不法移民問題等の社会問題

しかし、本当の主題は子供を守り、育てようとする母親の姿です。

母親が貧しさ故にやむを得ず犯罪に走る、その過程がリアルに迫ってきます。

警察に怯えながらのいつ割れるとも知れない凍結した川の上のドライブはとてつもなくスリリングです。

この舞台設定が弱者に対する格差社会の冷たさを現しています。

悲劇的な結末を予想していましたが、ラストはじんわりと・・・。

サンダンス映画祭グランプリ受賞

この映画のお勧め度:☆☆☆☆


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新宿 雪景色 | トップ | 大藪 春彦/野獣都市 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事