畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

灯台下暗し・・・原三渓

2017-03-12 10:56:04 | 日記


先日、ある方から「横浜の三渓園って行かれたことあります?」って聞かれ、
「いやあ、実は未だ行ったことないんです」
「素晴らしいところですよ。ぜひぜひ行ってください!」

若かりし頃、一時横浜市内で住んだこともありますが、子供たちが幼少で
休日ともなれば遊園地や公園ばかり。

その三渓園にゆかりの原三渓が岐阜県柳津町の生誕とは全く知らずに。
原三渓(1868-1939)本名・原富太郎

元々は青木姓なるも原家に養子として入り、生糸貿易などで財を為し、一時は
富岡製糸場の経営にも当っています。

原三渓が有名なのは
富岡製糸場経営などの実業家として
多くの芸術家・画家などを支援し
茶の湯での幅広い交友
古美術の蒐集
三渓園という庭園を公開(明治39年から)
したことです。

芸術家に支援や交友があったのは岡倉天心・横山大観・下村観山・橋本雅邦・
前田青邨・和辻哲郎・矢代幸雄など。
茶の湯では益田鈍翁・松永耳庵・高橋箒庵、政財界では井上馨・団琢磨など。

昔の財界人は器が大きいですね。
これも最近はサラリーマン社長が主流のせいかも知れません。

現在は原三渓市民研究会という会もあり、様々な活動をされているようです。

岐阜県柳津(やないづ)町に「原三渓記念室」がオープンし、コンパクトに紹介
しています。

現代の経済人は事業の拡大のみに目は向き、世の中への還元は少ないように
感じられますが小生の錯覚でしょうか。

機会を作り三渓園でゆっくり逍遊してみたいものです。