先日、農業教室の畑に行ってきました。
8月19日から少し日がたっていたので、畑の様子が大分変わっていました!
これがニンジンの芽。大分大きくなってきています。
ニンジンの芽は、いつ見ても可憐です。
でも、大変なことにこの可憐なニンジンの芽が生存の危機に瀕しています!
トンネルの右側がニンジンの畑です。
うわぁ、ニンジン、元気に育っているなあ!
なんて思わないでくださいね。
青々と見える草、これはニンジンではなく殆どが雑草なのです。
ニンジンの芽はとってもヒヨワなので、雑草に負けそうなのです。
だから、ニンジンの雑草とりを急遽してきました。
雑草とりをしながら、溝口さんといろんな話をしていたんですけれど、すごく面白かったのは雑草と畑の関係の話。
ニンジンの種を播く前にキレイに雑草を取ったのに、またすぐに雑草が生えてきていたので、ワタシは驚いたり悲しんだりしていたのですが、
溝口さんに言わせると
「そもそも畑なんて、もともとはいろんな雑草や虫が生きていた場所だったんですからねぇ。農業は、人間の都合で、もともとそこに”あるはずがない種”を持ち込んで育てようというもの。だから、もともとそこの生態系の中で生きてきた生き物から抵抗を受けるのは当然ですよ」。
そっかぁ!!!!!
畑を作って野菜を育てるということは、人間の都合で、これまでそこには生存していなかった生き物を投入する、ということ。
これはつまり、もともと畑になる前からそこに住みついていた生き物たちにとっては、異星人が突然侵入してきたことになるわけです。だから当然、自分たちの命を守るために異星人を排除しようとします。
ニンジンの種を播いた畑でも、異星人であるニンジンを排除すべく、先住者の虫や微生物、何世代にもわたって住みついていた雑草の種が、総力をかけてニンジンの種に対抗してきたんですね。
その結果があの畑であったわけです。
なんだか、大きな自然の流れを感じるお話でワタシはちょっと感激しました!
溝口さんは、タタケばホコリ・・・ではなく、いろんな話が出てくるので、話をしていてホントに面白いです。
さてさて。。先住者のムシや雑草には悪いんですけれど、でもやっぱりニンジンは収穫したいので、雑草とりを一生懸命やりましたよ。
ジャーン!
雑草とりをした後のニンジンの畑です。
結構一生懸命雑草ぬきをやったのですが、全部は終わらなくて向こうの方にはたくさん雑草が残っています。
ビフォア アフターみたいに、よく分かりますね。
手前の方にうっすら緑色が列をなしているように見えるのがニンジンの芽です。
土中の虫や雑草が、発芽後の成長を幾分邪魔していて、発芽状態にムラがあるのですが、よく見てみると、それ以上に種を播いた人の性格が発芽場所のムラに現れているような気もします。これはブロッコリーの芽も然り。
今度の農業教室で、皆さん誰がどこに播いたかのか思い出して、誰がマメで誰が大雑把なのか、明らかにしていきましょう!