梅様の教室

独り言

旅行記⑪

2014-01-22 14:31:51 | Weblog


   とりあえずホテルの窓から見た漁船の風景。

   設備に比例して食事もこちらのホテルの方が格段に上。さすがに2泊とも昨夜の様なホテルでは次回よりの参加者が見込めますまい。一泊は上々のホテルでという業者側の戦略なのでしょう。

   ところで、毎回の旅行記につきものの人間観察記録が今回は欠けていたことにお気づきの方もいらっしゃるかとおもいます。今回はとにかく皆さんとても良識ある方々ばかりで、私が眉をひそめたりするようなことが起きなかったのです。こうなると楽しいはずの旅行も興味半減・・・いや、普通の人が嫌がるような出来事が起きることを楽しみにしている変態な私なのです。

   夕食時間となり、会食の場となる宴会場へと足を運ぶとまだ誰も到着してはいません。それもそのはず、皆さんは指宿名物「砂風呂」へと出かけていたのです。砂風呂とは読んで字の如く、砂を掘った中に寝そべり、上から砂をかけてもらうと、地熱により15分ほどで耐えられなくなるほど体が温まるという代物です。面倒くさがりの私は歩いて10分ほどかかるという砂風呂はパスして、ゆっくりと休憩の後、宴会場へ赴いたというわけなのです。
   
   やがて三々五々皆さんが集まり出し、私の隣の席には、向かい合って一組の夫婦が座りました。三十代半ばと思われる夫婦は二人揃ってなかなかの体格です。とくに奥さんの方は、分かりやすく言えば白人の太り方をした立派な体型をお持ちでした。歩く時も両足の左右の間隔が広く開き、いわゆる「お相撲さん歩き」をしていました。そんな奥さんですからさぞや気持良いくらい沢山食べる人で、食欲旺盛なのだろうと思っていたのですが・・・。

   この奥さん、あれは食べられない、これも食べられない、と、ごく普通の品を受け付けません。旦那さんはそれをやさしく受け止め、彼女が食べられるはずの物を見つくろって、自分のおかずと交換してあげています。しかしどう考えても彼女の食事の仕方では現在の見事な体型を維持できるとは思えません。食事時間以外にこの体型を維持するための「努力」を密かにしているものと思われました。太り過ぎに偏食・・・この人は40代で成人病にかかるか膝に水が溜まるか・・・。人ごとながら心配になります。

   さて、夕食時にはアサヒ・スーパードライの中ジョッキを注文し、そこそこの気分で就寝、翌朝は5:30の開始とともに朝風呂へ一番乗り。脱衣場には冷水器が設置されており、私としては口をすすぎたかったのですが、飲料用の冷水器で口をすすぐのは、と思って控えていると、後から来た男性が盛大に口をすすいでおりました。お湯は昨日とは違って透明。後で聞いたところでは塩分を多く含んでいるので、飲めば塩辛かったはずだとのこと。温度も程よく熱く、気持良く入浴できました。

   湯上りには、浴室の外にスタッフが待機しており、お茶と小梅のサービスが。昨日のホテルとは打って変わったサービスの良さです。部屋に戻ればドアノブに、ビニール袋に入れられた今朝の朝刊が掛けられており、気配りの細かいホテルでした。これで夜間に室温がもう少し上げられれば満点だったのですが、高めに設定しても駄目だったので、恐らくは部屋の大きさに対してエアコンの能力が不足していたものと思われます。