年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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東京メトロ日比谷線銀座駅:『茂竹』    創業1913年 4代目が揚げる天ぷらで勝負ランチ

2016-09-01 22:16:20 | 関東
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久しぶりにネクタイをして出かけたのだけど、ちょっと立っているだけでも汗が滲み出るような暑さでありまして…
スマートフォンアプリで気温を確認してみますと、なんと33℃と表示されているではないですか
新規案件の打ち合せってこともあって格好付けてみたのですが、これが裏目に出たようですね



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そんな打ち合わせを前に向かったのはオフィス近くにある『茂竹(もちく)』って天ぷら屋さん
雑居ビルの2階に店舗を構えているのだけど、そのエントランス部分には目立つ看板があるわけでも無く「知る人ぞ知る」と言った閉鎖的な感じを受けるお店であるのですが…
実はその歴史は古く、なんと1913年創業と言う老舗店なのであります
エレベーターで2階へと上がり暖簾を潜りますと、そこにはこれまでの印象とは異なる別世界が広がります
L字型のカウンターはキレイに磨かれた白木づくりでありますし、揚げ手を目前に8人しか座れないってことで緊張すら覚えますね


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ひとりでいただくランチとしてはちょっと贅沢なものではありますが、そこは景気付けってことで…
さすがに5000円を超える天ぷら定食は遠慮させていただき、海老と帆立が使われると言う「かきあげ天丼」をいただくことにいたします
香の物のほかに小鉢がふたう提供されたのですが、これが実に良い味付けでありまして…
天ぷらを待つ時間も苦になりませんね


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かき揚げがドーンと丼に乗った姿を想像していたにもかかわらず、ワタシの前に提供されたのは彩り美しく盛られた丼でありまして…
メインとなるホタテや海老のかき揚げのほかに、コーンにアスパラ、パプリカなどなど夏野菜の天ぷらが添えらているのであります
それら一つひとつの素材にもこだわりを持って仕入れられているのでしょうし、揚げの技術を以って素材の旨みが引き立てられているように思え…
サクッとした食感とともに素材本来のおいしさがお口の中に広がりますね
もちろんメインとなる海老も才巻が使われていますし、ホタテのレア加減も見事なものでありました


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才巻の頭をカリッと揚げてくださるのですが、その芳ばしさを思い出しただけでもまたこちらの天ぷらを食べに行きたくなるようなものでありますね


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〆にはフルーツまで提供してくださいまして…
時間に余裕があるときのお昼にはまたお邪魔したいものですね


現在では4代目となる若大将が中心となっているようで…
これから数十年、名店が存続することにうれしさを覚えます



【てんぷら 茂竹】
東京都中央区銀座6-5-16 三楽ビル2F
03-3571-1578