瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

歌え!!アニソン!!~うる星やつら・5~

2007年09月25日 22時39分18秒 | アニソン
――新シリーズ突入。



――ピロロロ♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

――ッドンドン♪

ゆゥ♪ めェ♪ のォ~中までっ♪

追~い駆ァけたくてっ♪

ベェッドの♪ 下に♪ 写しィ~んを~♪ 入れたァ~♪

――ダ~ンダ~ンダッダ~ン♪

そォ~らにィ~浮んでっ♪

良~いトォ~コなのにっ♪

キスした♪ 途端♪ 夢ェ~からァ♪ 覚めたァ~♪――ルルルル~…♪

――ダンッダンッダ~~ン♪

ギュウッと抱締めてね♪ キ~ィット♪

ズット待ってるから♪ ジ~ィット♪

歯ァ~・がァ~・ゆゥ~・くゥ~♪ なァ~~・るゥ~~~♪――ピッピロリロリロ♪

――タラランタララン♪

パ♪ パ♪ パ~ジャマ邪魔ァ~だ♪(邪魔ァ~だ♪)

眠れないのよ♪ 切ない♪ ダーリン♪

パ♪ パ♪ パ~ジャマ邪魔ァ~だ♪(邪魔ァ~だ♪)

裸の気持ち♪ 感じてっ♪ ダーリン♪

ホット溜息ィ♪――ティロリロリロ~~♪――ピピッ♪

燃えちゃいそおなァ♪――ティロリロリロ~~♪――ピピッ♪

青い~~~♪

――ディ・ディ・ディン♪

星の夜ゥ~~♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

――ズッジャカジャ♪ズッジャカジャ♪ズッジャカジャ♪――ジャジャジャジャッ♪

――ジャンッジャンッジャンッ♪



130~150話迄流れたOP曲は『パジャマ・じゃまだ!!』、作詞は康珍化氏、作曲は林哲司氏、編曲は椎名和夫氏、歌ってるのは成清加奈子氏。 

制作スタジオ変って心機一転、OP&EDもそれに合わせて変更しました。
この頃から新人歌手のプロモーションに、アニソンが使われるようになったという…。(苦笑)
まぁ歌詞は作品をイメージして書かれてるんですけどね~。

映像を担当したのは南家こうじ氏。
キャラクターデザイナー高田明美氏のイラストや、今迄作中で使用されたフィルムをコラージュして作ってあるのが斬新。
南家氏曰く、「元有るフィルムを切り貼りして作るだけだから楽だろうと考えたけど、実際やってみたら普通に描いた方が余程楽だと感じた」とか。(笑)
動かし方なんかは如何にも南家氏らしいスムーズなものなんですがね…キャラ修正を担当した方がクセの強い絵を描かれる方で、今一キャラの顔が可愛くないのが残念。(汗)


前回から引き続いて、アニメの制作話です。


脚本が仕上がると、それを元に絵コンテを起します。
「絵コンテ」とは見た目4コマ漫画風のラフ絵でして、この作業によって話を映像化する準備に入る訳ですよ。(業界用語で「コンテを切る」と言う)
作品によって違うでしょうが、うる星がやってた時代、平均300~350程度のコマに分けられてたそう。
このカットで何秒続かせるとか、具体的に時間を頭に入れて、描かなきゃならない。
放送枠より映像が長かったり短かったりしたら、放送出来ませんから。

コンテが仕上がり、話中で出される美術&人物設定も決れば、本格的に作画へ取り掛かる。
作画の流れは、原画→作監→動画→動画チェック→トレース→仕上げという順番になってます。

先ず原画マンが絵コンテを元に、担当するカットの構図(レイアウト)を決めて、何枚の絵を使うか等決める。

日本のアニメは哀しいかな、少ない資金で制作しなくちゃならない。
その為、極力作画の手間を懸けずに済まそうと、動かす部分だけ別に描いて、元の絵に重ねるなんて技を使うのです。
例えば動いてるのは口や目や髪だけで、ポーズは同じ…といった場合、口や目や髪だけ別に描いて、元の絵と合成させる訳ですよ。
だから元の絵を見ると、キャラがハゲだったりノッペラボ~だったりする。
アニメを観ていて、一瞬キャラがハゲになったりするのは、撮影スタッフがセルを合成し忘れて起るミスです。(例:『キャッツアイ』OP冒頭)

そういった技法を頭に入れながら、何枚の絵を描くか考えるのです。
ちなみに1カットをスムーズに動かして観せるには、およそ30数枚の絵が必要だとか。
じゃあ、その30数枚を流してかかる時間は幾らかと言うと、2秒も無いんだそうで。
PC導入により、使用した絵をバンク(溜め)して使い回す事が容易になった現在、多少は作業が軽減したでしょうが…真アニメ制作は難業で御座います。

原画=元になる絵が描き終ったら、回の作画監督に就いた方が、絵が統一するように修正を入れる。
原画を担う人は数名居る…カット毎にキャラの顔やメカが変ったりしたら、視聴者は混乱しますから。(アニメうる星は、敢えて統一させなかったけど)

次に原画と原画の間を繋ぐ「動画」を描く。
最近は賃金を低く済ませられる事から、韓国や中国など外国に発注するスタジオが多い。
これがかなり問題で……ど~しても作画レベルが格段に落ちるのですな~。(汗)
『らんま1/2熱闘編』が海外に作画丸投げしてた為、凄まじく画質が低下したのは、アニメ業界で有名な事件。
海外発注ですから、到着が遅れた為に、絵の修正が出来ない状態で、そのまま放映する破目に陥ったりもする。
しかし到着すれば未だ良い方で…到着が放送日に間に合わないなんて事件も勃発したり。(汗)
そういう場合、動画の足りない状態のまま、放送される事になるんすよ。
例を挙げるなら『ロストユニバース』とか…アニメ『ワンピース』アラバスタ編ルフィ復活の回なんかも、ぶっちゃけ間に合わなかったのではと自分は推理する。(笑)
問題多い海外発注システムですが、発注してる国のアニメ技術を向上させてもおり…世界レベルでアニメの発展を考えるなら、悪い事ばかりではない…かも。

仕上がった動画は、直ぐにチェックに回される。
大抵幾つかのスタジオの人間掻き集めて描かせてますから、点検して修正入れる必要が有る。
枚数が多いんで、勿論数名の手でチェックが入れられます。

終った画は透明なセルシートにトレース(転写)される。
現在ではセルに写さず、PCにスキャンするのがポピュラーですが、以前は1枚1枚手作業で、Gペン使ってセルに描き写してたそうな。

そして仕上げ…主に彩色作業の事ですが…これも現在ではPC画面で塗ってる所が多い。
しかし昔は何人もの手作業で行ってました。
放送日迄間に合いそうにない時は、監督を始めスタッフ総出で塗ったりもした。(汗)
アニメで使う絵の具は特殊な物で、今や1会社のみで作られてるんだとか…もしもそこが潰れたら、その時こそセルアニメは終焉を迎えるかも知れない。

此処まで終えたら、後は1カット毎に纏められ、撮影スタジオに回される。
スタジオでは撮影シートに則り、背景画と合成させて、順番通りに撮影してく訳です。
撮影シートには、カット毎の組合せとか、このカットを何コマ撮影してくれだとか、非常に細かい指示が書かれている。
セルの組合せを間違えれば、最初に書いた通り、キャラがハゲたりノッペラボ~になったりする訳だから、細心の注意を払いつつ、かつスピーディーに行わなければならない。
でないと声優さんのアフレコに間に合わず、声優さんは絵の無い状態で演技しなきゃならなくなるので。
ちなみにアフレコに間に合わせられなかった場合はどうなるかというと…最悪「線録り」っつって、1本の線が画面に映ったり途切れたりするタイミングで、声優さん達に演技して貰うのだとか。

現在は最終的な合成や編集作業も、PCで行ってる制作会社が殆どです。

…此処までの工程読んで、「よくしっちゃかめっちゃかにならないな~」と思われた方も多いでしょう。
そうならないように、全ての流れを把握し、繋ぐ役割を担う「制作進行」と呼ばれる方達が居るのです。
この方達が作画、背景、仕上げ、撮影、編集、録音等の各スタジオを廻り、出来上がったブツ等の受渡しを引受ける事で、作業がスムーズに流れる訳ですよ。


TVシリーズ1本分の時間は、秒数に直して1,300秒位。
その約1,300秒を埋めるのに、毎週アニメスタッフはエライ苦労をされてるのです。

…だから面白かった時は、TVの前で拍手喝采して、褒めてあげましょう。(笑)



参考)…月刊『OUT』、少年サンデーグラフィックス、ウィキペディア、某アニメスタジオ公式サイト等々。

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