春が来る前に （後編）

写真はパレス参道に落ちてたモミジバフウの木の実。↑
見た目サクランボみたいでなんとなく可愛い。

ハウステンボスの道は煉瓦と石畳で出来ている。
雨水は隙間から染透るから、水溜りは出来難い。

落ちた枯葉や木の実はゴミとして棄てられず、風で脇へと退けられるだけ。


――といった所で前編の続きです。





まったりさんの記事に感化され、Ｄさんも記事その１、その２、その３、その４で、パスポートの件等、色々御意見やアイディアを提示しておられます。

この中で面白いな～と感じたのが、「場内ガイドチャンネル使って、ドラマ仕立てでコースを色々提案しては？」というアイディア。

成る程なぁと頗る感心致しました。
ハウステンボスは広いですから、色々なコースを提案するのは重要だと思うんですよ。
私も『森（の家）へ行きましょう』シリーズを書き終ったら、ドラマ仕立てでコース提案してみようかな～と考えてたんで（照笑）…オフィシャルでそれをやったら大変面白いかと。

「オリキャラのちゅーりーちゃんでアニメ制作して売込んでみては？」っつうアイディアも面白いと思いました。（ちなみにＤさんが例に挙げた『ストレイシープ』とはこちらかと→http://wwwz.fujitv.co.jp/straysheep/index.html）

ただ…アニメの制作は金と人手（独りで制作する場合、かなりの時間が掛かるかと）がべらぼうに掛かるんで、フルアニメ番組は止めておいた方が良い気がするっつか…ケチ付けるようで申し訳無いが。（汗）

スムーズな動きを観せるのには最低でも１秒で16枚の絵が必要だそうな。
単純に計算すると、５分少々の番組でも4,800枚の絵が必要という事で…実際には現在の30分アニメなんか、全体で約3,000枚しか使ってないのだし、同じ絵を使い回してずっと枚数抑える術は可能ですが。
何処を抑えるかを決めるには絵コンテ描く担当も必要になる。
背景はどうするのか？実写？？…何れにしろこれも担当が必要。
無声アニメにしたくないなら音楽担当も必要。
既存の音楽使って版権料取られたくないなら、音楽を作る人も必要…
同じく声優さんもお願いするなら……

アニメ番組観ててＣＭ多いな～と感じた経験は有りませんか？
それだけスポンサーが必要な程、製作費が掛かる訳ですよ。
サ○エさんも今や東○一社だけの提供ではなくなったくらいだし。
「もっと単純なアニメで良いんだ～」っつうなら…むしろ子供向け実写ミニ番組を製作する方が適してるんではと。（『できるかな』みたいな…）
そのミニ番組の前に１分少々のＯＰアニメーションを入れる…この辺りが妥当で、最も効果的かもしれません。
アニメは当ればデカイけど、失敗した場合の損失もデカイ。（汗）
昔、某雑誌社がオリジナルアニメ製作に関って、会社傾けましてな…。
ハウステンボスもオープン当初オリジナルアニメを製作したりしてたのですが…あの作品どうしちゃったのかな…？（汗）

けど『ちゅーりーちゃん』可愛いし…確かに宣伝役に打って付なキャラでしょう。
オリキャラ使ってメディアミックスを仕掛けるというのはナイスアイディア…着眼点が鋭いと感じました。

『北の国から』のお陰で北海道人気が上った。
『ハリーポッター』シリーズのお陰で英国人気が上った。
東京銀座も昔はゴーストタウンだったけど、政府が芸能人に居住するよう奨励したら、テナント＆一般庶民の居住希望者もどっと詰め掛けたそうな。

やはりＴＶ＆有名人の力は絶大…そゆ意味ではドラマや映画や小説の舞台にハウステンボスを採り上げて貰えると有難いんだが…偶に採り上げられはしてますけどね～、今一認知度が低いというか…。（汗）
場所は存分に用意出来るのだし、働き掛けはこれからもしてく方針で行けばと。


「外部の人間が何偉そうに提案してるんだか」と言われそうですが…。（汗）
まったりさんもＤさんも、申し訳無さそうにそれは口にされてましたし…けど、「朝市に蜜柑を～！」っつったら蜜柑売られるようになったし、「宿泊者専用レンタル自転車サービス復活を願う～！」っつったら復活したし…巡り巡って意見が活かされる事も有るでしょう。（笑）
勿論自分が意見出したからって訳じゃないでしょが（笑）…シンクロニシティーっつか、誰かが意見出すと同時に似たよな意見が出て来るもので、貴方が意見を出せば世界の何処かで必ず誰かがっつか……出さないよか出した方が実を結ぶ…そんな希望を込めて。（笑）


…いいかげん長いんで纏め。（汗）


多くのハウステンボスファンが仰ってるように、「次々に新施設導入してけば入場客を増やせる」との考え方には私も反対。
園側がそう考えてない事を祈ってます。
そりゃ確かに入場客はＵＰするでしょうが…こうゆうのってドーピングみたいなものでしょう？
ハウステンボスにそれをずっと続けてく資金は無いように思えるもので。


私としては、何時か此処が文化財に指定されればなぁと。
突拍子も無い考えに思えるでしょうが…出来ない事もないんじゃないかと。（汗）
築後50年で指定を受けた建造物も在りますし、国指定は無理でも、『県指定有形文化財』位は狙えそうかと…街区丸ごと指定出来る制度も有るようで。
ちなみに同じ長崎『グラバー園』の『旧リンガー住宅』等は国指定重要文化財、『東山手十二番館』は県指定有形文化財だそうです。（こちらを参考にしました→http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/bunkazai/bunkazai/syurui.html#8）

今のハウステンボスの建物は、50年もすれば価値が出て来るんじゃないかと…。
100年保てば、その価値は結構上るんじゃないでしょうか？　
指定を受ければ建物保存の方向で目処が立つ…歴史有る観光地としての箔も付く…千年都市への足掛りとなるかもしれない。
その可能性を残しとく為にも、アミューズメント偏重は避けた方が良いと考えてるのですよ。


「建物だけ残しても」と言われるかもしれない。
けど…ハウステンボスの本来の目的は何だったのでしょう？

下記はサイトに有ったハウステンボスの経営理念です。



【基本理念】


潤いの有る環境を蘇らせ、エコロジーとエコノミーの調和に挑戦し、『安らぎ』と『喜び』と『感動』に溢れる、持続可能な循環型『水辺の街』を創造し続けます。


【基本方針】


１）持続可能な循環型の街

　…潤いの有る環境を護り、未来への子供達へ引き継いで行く事を最優先の使命とします。


２）価値の創造

　…国際的・長期的視野に立ち、本物の価値を追求し、『安らぎ』と『感動』に溢れた時間・空間を創造します。


３）心の篭ったおもてなし

　…真心の篭った高品位のおもてなしで、『水辺の街』に集う全ての人々に、心からの満足を提供します。


４）人と共に成長する街
　
　…住む人、訪れる人、支える人に感謝し、人々の喜びを糧として、千年の街を築いて行きます。


５）豊かな地域社会創りへの参加

　…地域の人々や自然環境全てがコミュニティーであり、事業活動を通じて、豊かな地域社会創りに参加します。


人は千年生きられない。

けど、真心込めて建てた物は…建てた人の意思は、未来まで伝えて行ける。

そう考えて、ハウステンボスは創造された。
その思想に感銘・共鳴した人間が、此の地に集まって来た。

集まった同志を簡単に辞めさせないで欲しい…
伝えるべき『意思』を失ってしまうから。
開園当時、同じ理想に燃えた人達は、今何人残されているのでしょうか？


私がハウステンボスを好きになった理由……

それは、『先見性』です。
その場凌ぎに物を考えず、先を見通してる考え方に感銘を受けたのです。


東京都では今、オリンピック誘致を目指し、これから10年掛けて電信柱を撤去、ライフラインの地下埋設工事を計画してるそうです。

…日本の中枢と言われる都市よりずっと先を、ハウステンボスは歩いて居るのですよ。

誇りを持って、多くの方に正しい姿を伝えて欲しい。


Ｑ.ハウステンボスの目指してるものは何ですか？

Ａ.エコロジーとエコノミーが調和した街を未来に託す事…だと、私は考えています。