瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

銀河漂流バイファム感想その5

2008年11月07日 20時40分16秒 | 漫画&アニメ
シャロン・パブリン…2047年9/10生まれ、11歳、B型。(↑)
自分の事を「オレ」と呼ぶ、開けっ広げでマイペースな少女。
己の気分優先で行動する性質から、人間関係を掻き乱す事にかけては超一流、特に正反対の性格であるペンチとは当初敬遠の仲だった。
しかし或る事件を切っ掛けに親しくなり、後半は一緒に組んでる姿を頻繁に見掛けた。
意外にも(?)寝相は頗る良く可愛い物好き、好んで着用してる苺パンツは寝てる時は履かないそうな。
意識はしていないがケンツが好きで、彼に何時もちょっかいを出していた。
彼のトレードマークのレッドベア(赤い熊)は、彼女が描いてやった物である。(ケンツ曰く「威厳が感じられない」)
手先が器用でジャンク品工作が得意、身長の足りない年少組でも戦闘可能になったのは彼女の功績が大きい。
一方戦闘は苦手で(誰も得意でやってた訳じゃないだろうが…)、砲座に座った際に「来るな!来るな!」と言いながら撃ってたのが印象的だった。
ぶっきらぼうを気取りつつ年下には優しい性格、最年少のマルロ&ルチーナの(世話をしてたのはクレアだが)相手を最もしてたのは彼女である。
母親はスペースダンサーで、父親は本人曰く「替ってばかし」だとか。
風船ガムを膨らましたり、サスペンダーを弾くのが癖。
後、ニンジン、タマネギ、ピーマンが嫌いらしい。



★第16話「総員援護体制!カチュアを連れもどせ!」 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

ベルウィック星第2ステーションを出発して18日目、スコットは皆を食堂に集め、このまま地球へ向かうか、それとも囚われの両親を救うべくタウト星に進路を変えるか、どちらかを選択するよう言った。
一旦航路を変更すれば元に戻すのは困難、だからこそ全員が納得するまで話合うべきだ…スコットの説明を聞き真剣に悩むも、皆の思いは既に一致していた。

――囚われの両親を助けに、タウト星へ向う。

満場一致で会議を〆ようとした寸前、シャロンが口を挟んで来た。

シ「未だ聞いてないヤツ居るじゃん」
ス「今作業中のロディとマキの事か?2人の答は既に聞いてある。皆と同じく『タウト星に向う』方を選んだ」
シ「違うよ!カチュアだよ!」

彼女の名前が出た途端、顔を強張らせる皆。
空いたままの席に視線が集中する…彼女はこの会議に参加していなかった。

ケ「あいつの意見なんて訊く必要ねェよ!もし訊いて、あいつまで『自分の両親の所へ行きたい』なんて言ったらどうすんだ!?あいつは異星人なんだぞ!――敵の所なんかに行けるか!!」
ジ「カチュアに訊かなきゃ解らない!!」

カチュアを巡って再び険悪になるケンツとジミー。
話が拗れる雰囲気を覚ったスコットは、一旦会議を〆る事にした。

その頃カチュアは独り展望室で泣いていた。
「ケイトさんはああ言ってくれたけど…やはり此処には居られない…だって私は異星人で、皆にとっては敵だから…」
悩みぬいた末カチュアは、ジェイナスから出る事を決める。

一方ケイトも独り自室に篭って思い悩んでいた。
「子供達にしてみれば両親に会いたいのは当然…でも救出なんて出来っこない!」
ただ独り残った大人として、これまで子供達を保護して来た。
それが大人の責任だから…けれど今子供達は両親を救おうと、敵軍に向って行こうとしている。
戦えば死ぬのは見えてるのに、知ってて向わせるというの?私は一体どうしたら良い?
幾ら考えても答が出ない事に苛立ち、つい酒瓶に手が伸びてしまう。
そんな彼女の胸に蘇る、あの時のロディの言葉。

「酒で自分を誤魔化さないで下さい!――皆仲間じゃないですか!!」

伸ばした手が止り、彼女の唇が綻んだ。

その頃ブリッジでは、格納庫に在る小型艇の発進口が突然開いた事で、騒ぎが起っていた。
まさかカチュアが!?――嫌な勘が走り、艦内に確認を取るロディ――予感は的中した。
スコットとロディがケイトの元へ、カチュアがジェイナスを出た事を伝えに走る。
知らせを聞いたケイトは、自分が彼女を連れ戻そうと決断した。

「責任よ、これは大人の!子供なんかに負けてられないわ!」

晴れやかな顔で告げるケイトに、ロディは笑顔で返した。
カチュアを連れ戻しにケイトがパペットファイターで、その護衛役にロディがバイファムに乗って出撃。
操縦席に座ったケイトがロディに語りかける、「もう、お酒に逃げたりしないわ」と。

その頃ジェイナスでは、ジミーとケンツが再び激突していた。
カチュアを追出したのはケンツだとジミーが責める。
俺は悪くない、向うが勝手に飛出したんじゃないかとケンツが叫ぶ。
仲裁に入ったバーツはジミーの涙を見て、彼の譲れない思いを知るのだった。

その頃飛出したカチュアは、何処へ行ったらいいか判らず、独り操縦席で泣いていた。
両親は死んでしまった…ジェイナスには戻れない…自分の行くべき所が見付からない…。
胸に去来するジェイナスの仲間との楽しかった日々…でも異星人の自分は二度とあの輪に入れない…。
悲しみに暮れていたその時、レーダーが近付く敵の姿を捉えた。
急いでジェイナスに知らせようとして、ふと思う――自分だって「敵」なのに…そんな自分が教えなくても、ジェイナスだって直ぐに気が付くだろう。
更に思う…このまま近付く「敵」と自分が出くわせばどうなるか?自分は向うと同じ異星人、けどきっと向うからも「敵」に見られるだろう……気付いた彼女の胸に恐怖が宿った。

その頃ケンツは独りジェイナス艦内の遊歩道で考え事をしていた。
遊歩道はコンピューター制御で1日の自然風景を映し出す仕組になっている。
それは人間のメンタリティーを考慮してプログラミングされた物だった。
人工の夕空の下悩む彼の元へ、シャロンがやって来る。
彼女は言う、「オレさ、偶にこやって空観に来るんだ…人工だって知ってても…なんか落着くんだよな…」、言い辛そうにしている彼女だったが、ケンツには何を言わんとしてるか解った。
シャロンは尚も続ける、「オレさ…思うんだ。あのコ…自分が異星人だって事知らなかったんじゃねーかなって…」、聞いた瞬間ケンツは怒鳴った、「俺はあいつの事なんか心配してねーぞ!!」と。
憮然として去って行くケンツを、シャロンは笑って眺めていた。

一方カチュアを追って出たケイトとロディは、やっとカチュアの乗る小型艇の姿を捉えた。
ケイトが通信でカチュアに戻って来いと説得する、しかし彼女は聞かない、自分に構わず早く逃げろと…敵が近くに居るのだと――通信を聞いたスコット達が緊張する。

カ「私なんかもうどうなってもいいの…!!」
ケ「だったら何で皆に『敵』の事を教えたの!!――カチュア!!意地を張らずに戻って来なさい!!大人の真似なんてしないで!!」

恐怖と自棄でパニックを起すカチュアを諭し、ロディと共に彼女を敵の襲撃から守るケイト。
懸命な説得を聞き入れたカチュアがジェイナスに戻って来るのを知り、喜びに沸くブリッジ、そこへケンツが現れ檄を飛ばした。

「皆何やってんだよ!?早く援護してやらねーと、あいつらやられちまうじゃねーか!!」

意地を張り通していた少年の絶叫を機に、一致団結して援護体制に移る皆。
スコットが指示を飛ばし、バーツがネオファムで出撃、ケンツも砲座から援護する。

ケ「皆早く戻って来い…!!」

カチュアを先に戻らせ、敵と奮戦するロディとケイト。
後少しで帰還しようとした所で――ケイトの機体が被弾した。
ケイトの悲鳴が轟く、隣に居たロディも叫ぶ、激しく炎を噴出し、徐々にコースから外れて行く機体。
最早助からない事を覚悟したケイトは、救出しようと追って来るロディを制止し、子供達に向い最期の言葉を伝えた。

「いい事、皆、助け合って行くのよ!今迄だってそうして来たでしょ!?
 異星人だから敵、そんな考えは私達大人だけでいいの!真似しちゃ駄目!
 カチュア、今迄通り上手くやって行けるわ!皆仲間なのよ!
 失敗を恐れないで、自分達が正しいと思った事を、迷わないで精一杯頑張るのよ!きっと会えるわよ、御両親に!
 楽しかったわァ…皆と知合えて…有難う、皆!

 ……ロディ…貴方は素敵よ…少し大きくなったら、一緒にお酒を酌み交わしたかったわね…。
 フフフ…自分を誤魔化すお酒じゃなくて、楽しいお酒をね……」

どんどん遠ざかるケイトの機体…暫くして暗闇に光が閃いた。
子供達は息を呑んでそれを見詰め、ロディは帰らぬ人の名を絶叫するのだった……。

「ケイトさァーーーーん……!!!!」


(感想)…この作品に登場する大人は子供を生かす(活かす)為に在る。
解ってはいた事だけど……衝撃は小さくなかった、ケイトさんの最期に流れるBGM、ずばり『鎮魂歌』っつうタイトルなんすが、今でも曲聴いただけで泣けます。
スタッフの間でもケイトさんは人気が高かったらしく、だから此処まで生かされたんじゃないかなと…監督曰く死んだ後も「霊にしてくれ」と脚本家に頼んだらしい。(笑)

この回はシャロンに注目だなー、彼女としては悪気が全く無く、「凄い秘密を知ったから言って廻っただけ」ってトコだろうと。
ただ予想以上に大騒ぎになって、ケンツが悪者みたくなっちまったのは悪かったなと…反省はしてるんですよ。(笑)
ケンツはケンツで自分が悪い事言ったと思えない、けど相手だって悪くない…それは解る。
でも自分は悪くないのに謝るなんて納得出来ない…そやって悩ませる切っ掛けを与えてしまった責任を感じて、彼女なりに話をしに来たのかもしれない。
お互いカチュアを嫌ってる訳じゃなく、素直に言えば「戻って来て欲しい」のだし。

最期のケイトさんの言葉は彼女の大人としての責任…亡くなるまで散々悩んでた姿を知ってるからこそ、心に迫って泣けるのです。
実はケイトさんはビデオ版でゴニョゴニョニョなんですが(汗)、自分の中でバイファムはTVシリーズ1で完結してる作品なんで触れません。


★第17話「さよならケイト、めざせ新たなる目的地!!」 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

ケイトが死に、ジェイナスには遂に13人の子供だけが残された。
ロディが彼女の自室で、彼女の写真をぼんやり眺めて居た所、皆がケイトの遺品を片付けに来る。
急いで写真を懐に隠すロディ。
「何しに来たんだ?」と機嫌悪く尋ねたロディに、シャロンは全体会議でケイトの宇宙葬をする事に決まったんだと告げる。
会議にロディは参加していなかった。
遺品の周りにカチュアの造った花をいっぱいに詰込んだケースを宇宙へ流す。
見送る子供達はそれぞれに、ケイトへ永遠の別れを告げた。

悲しみに浸る間も無く、子供達はタウト星へ軌道変更の準備を進める。
軌道変更のチャンスは7時間後の1度だけ、逃せば後は無くなる。
全員忙しく立ち働く中、ロディは誰よりも精力的に動いていた。
しかしどうにも様子がおかしい…いっそ殺気立って思えるロディの前に、シャロンがケイトのバンダナを首に巻いて現れた。

ロ「……どうしたんだ、それ?」
シ「良いだろ♪タタミだよ!」
バ「それを言うならカタミ(形見)だろ!」

バンダナを見詰めたまま、ぼんやりと立ち竦むロディ。
明らかに普通じゃない態度を心配し、バーツが少し休めと忠告するも、ロディは聞く耳を持たない。
だがそこへスコットが重ねて忠告した、「キャプテンとして命令する、『休みたまえ!』」と。
切れてロディが突っ掛るも、スコットは退かなかった。

「今の君は普通じゃない。そんな状態でミスでもされたら取り返しがつかなくなる」

憮然として引き下がるロディ…けれど自分でも訳の解らない苛立ちを感じては居た。

ブリッジを出てケイトの部屋を通り過ぎる時、真っ暗な室内に人影を見付けた。
人影はカチュアだった…ロディの耳に、すすり泣く声が届く。
我知らず足が向った、背後に人の居る気配を感じたカチュアが、驚いて振り返る。
部屋の入口に逆光を背にしたロディが立って居た。

「………此処で何をしてるんだ?」

表情は見えないが、響く声は険しい。
怯える様に後ずさるカチュア。
それを許さず、傍に寄って肩を強く掴んだ。

ロ「何故君はあの時飛出したりしたんだ!?何故異星人だったりしたんだ!?何故――」
ジ「カチュアをいじめるなァァ…!!!」

何時の間にか近付いたジミーに足を殴られ、漸く我に返る。
慌てて手を離し、泣きながら部屋を出て行く彼女、それを追ってくジミーを、ロディは呆然と見送った。
彼女に罪は無い…解っていた筈なのに、思わず責めてしまった…彼女だって罪の意識に苛まれ、苦しんでるというのに…ロディの胸が罪悪感に満たされる。
机に置いてあった酒瓶に手が伸びた、それは生前ケイトが口にしていた物、一口含んだ途端激しくむせた。
そこへシャロンが「大きな宇宙船の破片みたいなのが流れて来る」と知らせに来る。

ブリッジに駆けつけたロディに、バーツやスコットが計画を説明した。
「衝突する前にバーツとケンツが行って、爆弾で軌道を変更する。」
話を聞いたロディは自分も志願する。
バーツやスコットに引止められるも、彼は断固意思を曲げようとせず、折れたスコットは出撃の許可を出した。
その頃、コンピューターは微弱な熱反応を計測していた…。

RV3機で廃船に向い、ロディが内部に時限爆弾をセットして廻る。
これで後は離れて待つだけ――だが廃船の内部に敵が3機隠れていた。
その内ジェイナスに向かった2機をバーツとケンツが、残り1機は廃船内でロディが相手をする。
早く離れないと爆発に巻き込まれてしまう、ブリッジでスコット達が心配するも、出撃した誰1人戻って来ない。
3人の身を案じたカチュアが小型艇に乗って救助に向う。
その頃バイファム(ロディ)は激しい格闘の末敵メカを倒したものの、破片に挟まり身動きが取れずに居た。
仕掛けられた爆弾が爆発するまで残り時間後僅か、自分を救出しに来たカチュアをロディは必死で止める。
「俺の事はいいから早く逃げるんだ!!…俺が言った言葉を気にしてるなら謝る!!済まなかった…あの時の俺はどうかしてたんだ!!君は何も悪くない…!!」
どんなに説得するもカチュアは逃げようとせず、あわや爆発寸前彼女の機転でロディは窮地を救われ、苦戦していたケンツも無事帰還する事が出来た。

船に戻ったロディがカチュアに礼を言う、「有難う、君のお陰で助かった!」と。
ケンツもぶっきらぼうながら彼女に礼を言った。
その時ロディの懐から1枚の写真が落ちた――ケイトの写真だ――拾ったバーツがロディに渡して言う。

「ほらロディ…『タタミ』だぜ!」

笑顔で受け取るロディ、そこへシャロンが労いに来る。
ロディはシャロンに、ケイトのバンダナを大事に持っているよう言う。
戻って来たロディにフレッドが朗報を伝えた。

「兄さん!無事タウト星への軌道変更に成功したよ!」


(感想)…この回のロディの行動はとても主人公らしいものじゃないんだけど、人として気持ちが良く解るのです。
彼女のせいではないと理性で解っていても、感情がそれに反して責めずに居られない…リアルに考えられる状況だと思うよ。
それでもジェイナスに居続けたカチュアは偉い、最終回まで観てると本当、彼女は1番人間が出来てて偉かったなと。
命を賭してロディを助けたのは、もうこれ以上自分の前で、人が死ぬのを見たくなかったからでしょうねー…。(泣)

偉いと言えばジミーも…弱冠7歳ながら、彼には敵とか味方とか考える前に、1番大事なものが見えている。
己の大事なものを守ろうとする彼の姿にも感動した回でした。

他注目すべきシーンは、廃船の中で繰り広げられた、ロボ同士のプロレスファイト。(笑)
プラレス3四郎も度肝を抜かれる様な必殺技の応酬に、全国のメカフェチが絶賛の嵐。
描いたアニメーターさんは偉大だ!(笑)
ちなみにこの回の原画担当者は神志那弘志氏、只野和子氏、西島克彦氏、渡辺浩氏…他動画に山内則康氏が居る。
今集めたら豪華アニメーター勢揃いっつって、全アニメファン大注目になるでしょうな。


★第18話「落書き天国、キャプテン自信喪失!?」 脚本○ 演出△ 作画○ 総合○

航路変更後3日、子供達は慣れないオペレート操作に四苦八苦していた。
お陰で最年少のマルロとルチーナは放っとかれ、退屈で仕方ない。
艦内を体験して廻り、壁に落書きしたり…終いには火災報知器のスイッチを押し、皆を慌てさせる。
だがその悪戯によって、未発見の格納庫が在る事が判った。
中からウェア・パペット(宇宙用パワードスーツ)用のニュートロンバズーカが見付かりケンツは大喜び、こっそり自分の物に決めてしまう。
そんな訳で叱るのは止そうじゃないかと話す年長組の中、キャプテンのスコットだけは幼い2人に厳しく説教するのだった。
「もしも火災報知器の判断を鵜呑みにして室内の酸素を除去していたら君達は死んでたんだぞ…!」
落書きにまでお叱りが及んだ所で、ロディが或る1案を提示した。

ロ「なぁスコット、7階の壁に限り、『落書きエリア』に指定したらどうかな?誰だってムシャクシャする事が有るだろ?そうしたら良い気晴らしになると思うんだ」
ス「しかし美観が…」
バ「おーおー、美観と来た!」

スコットのみ渋るも他年長組全員、満場一致で賛成可決。
喜んでペンを手に出て行くマルロ&ルチーナを見ながら、ロディやクレアやバーツは「自分も幼かった頃は悪戯ばかりしていた」と思い出話に花を咲かす。
それを聞いて「実は自分も…」と告るスコットを、3人は一斉にからかうのだった。

さて心置きなく落書きに勤しむマルロ&ルチーナだったが、ケンツから「皆忙しいんだから、お前らも何か仕事しに行って来い!」と説教され、食事当番のペンチの元へ手伝いに行く。
話を聞いたペンチは快く2人に手伝いを頼む、しかし誤って自動調理器に133人分セットしてしまった事に気付かず、彼女は2人に食材をセット分用意させた。
結果自動調理器から続々と吐き出される133人分のビーフシチュー。

フ「大変だ!!キッチンからビーフシチューが溢れてる!!」
マ「今度はキッチンかよ!?皆よくやってくれるよ!」

止めはニュートロンバズーカを手に入れたケンツだった。
シャロンに協力させ、独断で船外試射を始めた彼は、反動からバズーカをジェイナスにぶつけてしまう。
激しく振動するジェイナス、テーブルから滑り落ちるビーフシチュー。
スコットの「貴重な食料を死守しろ!」の命令に、必死でシチューを守るジェイナスクルー(特にジミー)。

騒動が収まった後で、ペンチは自分のセット・ミスに気付いた。
しかし正直に言い出す事が出来ず悩む。
一方スコットは相次ぐトラブルに、キャプテンを続けてく自信を失ってしまった。
もうキャプテンを止める…皆を前にそう言い掛けた時、ペンチが艦内放送で自分の失敗を告白した。
ペンチが悪い訳じゃない、皆仕事が多過ぎて疲れてるんだ…泣いて居る彼女の元に集まった全員が話すのを聞き、スコットは言葉を呑込んでしまう。
その後気分転換を目的に、皆はディスコ大会を開いた。
楽しく彼らが踊る一方、真面目なスコットは「これで本当にタウト星に行けるのだろうか?」と、ひたすら苦悩するのだった……。


(感想)…どん底に暗い話が続いてましたから、観ていて救われるよな明るい回でした。(笑)
遊んで居ながらちゃんと次回へ続く伏線を色々貼ってるのが偉い…ニュートロンバズーカとか自信喪失するスコットとか。
落書きプロムナードやシャロンの描いたレッドベアマークなんかもそうだけど、これは最初から狙って出した物じゃなかったろうな。
17、18話共に平野脚本で会話のテンポが頗る宜し、特にロディとバーツの会話には笑った。
マルロとルチーナを叱りに行く際に――

ロ「俺も行くよ!君だけじゃきつく叱りかねないからな!」
バ「優しい男だぜェ、俺は」

と言ってたのが一転、ケンツを叱りに行く時に――

バ「ケンツの野郎~~~!!」
ロ「優しい男じゃなかったのか?(笑)」
バ「相手によるよ!!」

何だかんだでバーツはケンツを可愛がってるなと感じた。(笑)
手の特に懸かる弟の様に思ってたのかも。
しかし軌道が外れてたら叱るだけじゃ済まなかったってぇのに、ルチーナ&マルロの悪戯を聞いて「皆甘い顔してるから駄目なんだ!」とのたまうケンツは良い度胸、正に「お前が言うな」ですな。(笑)
他シチューを3皿スライディングキャッチして受け止めるジミー、ペンチのミスと聞いて精一杯シチューを平らげようとするフレッド等、見所尽くし。
大量のシチューを細々描いた、この回のアニメーターさんも素晴しい。

ただいきなりディスコシーンに繋がる辺り、コンテの時間配分のミスを感じなくもなかったり…担当者鈴○行氏と知って成る程と。(苦笑)
後ブリッジに幼い2人残して皆で踊り捲ってるのは、スコットじゃなくても不安に思うんですが…。(可愛かったけどね)

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