パソコンの中から異音がする…開けて掃除すれば未だ何とかなる問題だろうか?(手遅れか?)
渦巻く不安はさて置き今出来る事を精一杯…って訳で前回レビューの続きです。
・第79回「響子さんゴメンネ!涙・涙の愛妻弁当!?」脚本:金子裕・高屋敷英夫 コンテ:小島多美子 演出:近藤英輔 作画監督:河南正昭
…引き続いて今回も原作のストーリーにアニメ独自の味付け。
それなりに1話としては纏まってたけど、やはり所々引っ掛かるものは有る。
アニメの五代は未だ大学生で就職活動中の為、毎日大学通って就職の相談を受けてるらしい。
と、本人の台詞には出て来るものの、通学してる気配は全く漂って来ないのだが。
今更就活しても遅い?、いやいや未だ学生なら、諦めるこた無いでしょ。
本気で何処かの会社に潜り込みたいなら、卒業まで頑張ろうよ。
それとも本気で保父を目指そうと進路変更?
しかしその割に今回漸く本屋へ寄って、資格試験の問題集に手を伸ばすという行動の遅さ。
バイト先の保母さんから「保父を目指したら?」とアドバイスされたのは第77回だというのに。
こんな描写だと「サラリーマンになれないから、仕方なく」保父さん目指す事にしたみたいで、甚だ印象悪く感じるんだって。
原作の様な、「就職浪人して道を迷った末に、天職に巡り合えた」とするには、やはり就活編の後に保父アルバイトに就く展開を持って来るべきだった。
アニメの就活編の〆とも言える第77回の、「他者に流されず自分で決めたい」という五代の啖呵も、こういう構成だったなら説得力を持って聞えたろう。
それで今回原作通りに保育園のアルバイトを解雇されてしまうという……就活中の学生に運動会運営委員任せるまで働かせといて(第77回参照)、笑顔でクビにするとはあまりに酷いよ鬼か園長!?(泣)
「就活中なのに長い事無理に手伝って貰って悪かったね~五代君」って…ほら~~何時までもどっちつかずで居るから~~~もぉ~~~!!!
解雇されるのは原作通りでも、漫画で描かれてる解雇までの事情すっ飛ばしてる上、なまじ運動会運営委員としての活躍シーン追加したせいで、温和な筈の園長に非道なイメージ付けをしてしまった。
もっと先を見据え、構成を練るべきだったなと。
響子さんの弁当エピソードも、原作に在る前フリ省略してアニメ化した為に、良く考えると無理を感じなくもない。
五代のお婆ちゃんから孫の食事の心配を受けたとして、いきなり弁当作る方へ行くもんかなと。
食事の心配だけなら夕飯を作る方へ向う可能性も有る。
原作の場合は響子さん自身が婆ちゃんに言われる前から、五代にお弁当を作ってあげたいと考えていた。
実際に作ったんだけど渡せずに終ったシーンが、原作には描かれてるのです。
そこへ婆ちゃんから「孫の食事を気に懸けて欲しい」という電話が来て、お弁当を作ってあげたかった響子さんに大義名分を与えてくれた。
つまり原作に在る前フリは、響子さんの愛妻弁当エピソード上で、省略すべきじゃなかったって事。
てか五代が公園で弁当を食べるシーンは、原作だと悲惨な中にギャグを感じ取れるのに、アニメでは全く笑えず青春ドラマの様な苦さ半端無い。
中期からはギャグを放棄し青春ドラマに徹してるアニメ版だけど、笑いは原作が持ってる重要な魅力の1つなだけに些か残念に思う。
ここまでつらつら批判めいた事を書いてきましたが、良いなと感じた箇所も幾つか在るんですよ。
八神は今回も意地らしい活躍ぶり、(アニメ設定で)漁夫の利から職を得た坂本に頼り五代の居場所を突き止めるなんて、今迄の伏線が活きてるじゃないですか。
また原作の五代は姿を見かけるや、後退りして逃げる程八神の事が苦手である。
アニメでも原作同様逃げるシーンは描かれた、しかしその一方今回にも見られるような、五代が喫茶店で八神に奢ってやるシーンなんてのも出て来る。(五代、貧乏だってのに…)
原作ほど五代から八神が邪険に扱われてないのは、八神ファンにとっては地味に嬉しいんじゃなかろうか。
他、背景の柿の木が、秋らしい雰囲気醸してる。
中期から引き続いてのリアルな演出、季節感が有るドラマは観ていて心地良い。
作画について、今回の作画監督の河南さんは、3人居る作監さんの内では、絵の美しさの点で正直落ちる。
キャラが全体的に太ましい為、現代の絵の好みから見た場合、余計に人気が無いだろうなぁと。
しかし決して絵が下手な方ではない、今回登場したキャバ嬢の子供達は、非常に可愛らしく描かれてた。
瞳キラキラ綺麗なキャラではないが、ふっくらした輪郭で優しさを感じるのです。
(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画△ …次回予告は一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さんという、何時ものメンバーでした。
【続】
渦巻く不安はさて置き今出来る事を精一杯…って訳で前回レビューの続きです。
・第79回「響子さんゴメンネ!涙・涙の愛妻弁当!?」脚本:金子裕・高屋敷英夫 コンテ:小島多美子 演出:近藤英輔 作画監督:河南正昭
…引き続いて今回も原作のストーリーにアニメ独自の味付け。
それなりに1話としては纏まってたけど、やはり所々引っ掛かるものは有る。
アニメの五代は未だ大学生で就職活動中の為、毎日大学通って就職の相談を受けてるらしい。
と、本人の台詞には出て来るものの、通学してる気配は全く漂って来ないのだが。
今更就活しても遅い?、いやいや未だ学生なら、諦めるこた無いでしょ。
本気で何処かの会社に潜り込みたいなら、卒業まで頑張ろうよ。
それとも本気で保父を目指そうと進路変更?
しかしその割に今回漸く本屋へ寄って、資格試験の問題集に手を伸ばすという行動の遅さ。
バイト先の保母さんから「保父を目指したら?」とアドバイスされたのは第77回だというのに。
こんな描写だと「サラリーマンになれないから、仕方なく」保父さん目指す事にしたみたいで、甚だ印象悪く感じるんだって。
原作の様な、「就職浪人して道を迷った末に、天職に巡り合えた」とするには、やはり就活編の後に保父アルバイトに就く展開を持って来るべきだった。
アニメの就活編の〆とも言える第77回の、「他者に流されず自分で決めたい」という五代の啖呵も、こういう構成だったなら説得力を持って聞えたろう。
それで今回原作通りに保育園のアルバイトを解雇されてしまうという……就活中の学生に運動会運営委員任せるまで働かせといて(第77回参照)、笑顔でクビにするとはあまりに酷いよ鬼か園長!?(泣)
「就活中なのに長い事無理に手伝って貰って悪かったね~五代君」って…ほら~~何時までもどっちつかずで居るから~~~もぉ~~~!!!
解雇されるのは原作通りでも、漫画で描かれてる解雇までの事情すっ飛ばしてる上、なまじ運動会運営委員としての活躍シーン追加したせいで、温和な筈の園長に非道なイメージ付けをしてしまった。
もっと先を見据え、構成を練るべきだったなと。
響子さんの弁当エピソードも、原作に在る前フリ省略してアニメ化した為に、良く考えると無理を感じなくもない。
五代のお婆ちゃんから孫の食事の心配を受けたとして、いきなり弁当作る方へ行くもんかなと。
食事の心配だけなら夕飯を作る方へ向う可能性も有る。
原作の場合は響子さん自身が婆ちゃんに言われる前から、五代にお弁当を作ってあげたいと考えていた。
実際に作ったんだけど渡せずに終ったシーンが、原作には描かれてるのです。
そこへ婆ちゃんから「孫の食事を気に懸けて欲しい」という電話が来て、お弁当を作ってあげたかった響子さんに大義名分を与えてくれた。
つまり原作に在る前フリは、響子さんの愛妻弁当エピソード上で、省略すべきじゃなかったって事。
てか五代が公園で弁当を食べるシーンは、原作だと悲惨な中にギャグを感じ取れるのに、アニメでは全く笑えず青春ドラマの様な苦さ半端無い。
中期からはギャグを放棄し青春ドラマに徹してるアニメ版だけど、笑いは原作が持ってる重要な魅力の1つなだけに些か残念に思う。
ここまでつらつら批判めいた事を書いてきましたが、良いなと感じた箇所も幾つか在るんですよ。
八神は今回も意地らしい活躍ぶり、(アニメ設定で)漁夫の利から職を得た坂本に頼り五代の居場所を突き止めるなんて、今迄の伏線が活きてるじゃないですか。
また原作の五代は姿を見かけるや、後退りして逃げる程八神の事が苦手である。
アニメでも原作同様逃げるシーンは描かれた、しかしその一方今回にも見られるような、五代が喫茶店で八神に奢ってやるシーンなんてのも出て来る。(五代、貧乏だってのに…)
原作ほど五代から八神が邪険に扱われてないのは、八神ファンにとっては地味に嬉しいんじゃなかろうか。
他、背景の柿の木が、秋らしい雰囲気醸してる。
中期から引き続いてのリアルな演出、季節感が有るドラマは観ていて心地良い。
作画について、今回の作画監督の河南さんは、3人居る作監さんの内では、絵の美しさの点で正直落ちる。
キャラが全体的に太ましい為、現代の絵の好みから見た場合、余計に人気が無いだろうなぁと。
しかし決して絵が下手な方ではない、今回登場したキャバ嬢の子供達は、非常に可愛らしく描かれてた。
瞳キラキラ綺麗なキャラではないが、ふっくらした輪郭で優しさを感じるのです。
(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画△ …次回予告は一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さんという、何時ものメンバーでした。
【続】