瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

銀河漂流バイファム感想その3

2008年11月03日 16時11分45秒 | 漫画&アニメ
バーツ・ライアン…2044年9/26生まれ、14歳、O型。(↑)(B型説も有るが、煽て上手な点を考えると、O型っぽい気がする)
『ネオファム』の操縦者であり、主人公の良き相棒、悪友的立場。
風貌はツッパリ兄ちゃん風で、実際積み木を崩したりしてたもよう。
原因は少年時代実の母親が死亡、後妻さんが家に入った事によるらしい。
カーマニアで車を何処からか調達して来たり、素人の筈がRVの操縦法に詳しかったり、ケンツばりに便利なキャラだった。
大人相手にはつっぱるも、年下相手には優しく、面倒見の良い性格。
特にケンツの操縦法が見事で、彼のあだ名の「軍曹」はバーツが名付けたもの。
スコットの対極に位置する様な人付き合いの上手い奴で、チームのムードを盛上げる役を担っていた。
EDでも見られる通り、後にマキとは好い仲になる。


★第9話「雷鳴の中の敵襲、僕達だけで戦うんだ!」 脚本○ 演出○ 作画△ 総合○

ジワイメルウ基地軍本部からの連絡を待ち続け、1週間が過ぎた。
何時かは軍が救助に来てくれる事を信じ、四六時中管制室で待機するスコット。
様子見に訪れたマキが、うんざりした口調で彼に尋ねる。


マ「何時までこんなトコで待ってなきゃいけないのさ!?このままじゃオバンになっちゃうよ!」
ス「君で5人目だ」
マ「え?」
ス「皆同じ事を訊きに来るんだ。今日その事を訊きに来たのが君で5人目なんだ」


そこへシミュレーションで訓練を終えたロディ&バーツも加わる。


バ「よ~お!何か連絡有ったか~?」
ス「これで7人…」


自分も含め、誰も彼もが痺れを切らしてるのを覚り、思わず苦笑うスコット。

基地に貯蔵されていた食糧も残り少なくなって来ている。
点検に入ったクレアとケイトは、もって後1ヶ月位だろうと話合っていた。

遂にスコットが軍本部に通信を試みようとする。
ロディ・マキ・バーツは最初危険だと反対するが、このまま居ても埒が明かないとの意見から、最終的に彼の判断を許してしまう。
しかしやはりジワイメルウ基地からの応答は無い…。
間の悪い事に落雷が原因で停電発生、暗闇と不安に包まれる基地内。
暫くしてサブ電源が入り回復したレーダーは、基地へ接近する敵軍の偵察隊を捉えていた。

瞬く間に緊張が漲る――スコットは自分の軽率さを心から悔やんだ。

直ぐさまロディ達はケイトに知らせ、彼女の指示で基地内の電気を消して回り、全員を管制室に集める。
基地に接近する異星人のメカは2機。
管制室のカメラに映るそれを、固唾を呑んで凝視する全員。
今迄の様にやり過ごせれば越した事は無い…。
そう考え沈黙する皆だったが、ただ1人ケンツだけは「先手必勝!」を企て、こっそり抜け出す。
「敵はたかが2機、それ位なら自分が倒してやる!!」
己の実力を省みず、バズーカ砲を持ち出し、雷鳴轟く外へ出るケンツ。

一方ケンツが抜け出した事に気付かず画面を注視する中、突如シャロンが素っ頓狂な大声を上げて指差す。
そこには干しっ放しの洗濯物が映っていた。


ク「…入れなかったの?」
シ「だってオレ干す係だもん!」
ペ「また洗わなきゃなんないわね」
バ「なーに呑気な事言ってんだよ!!あれ見付かったら俺達が此処に居るって解っちまうじゃないか!!」


絶体絶命のピンチにも関らず、のほほんと洗濯物の心配をする女子に、そんな場合かとバーツが怒鳴る。
彼が危ぶんだ通り、干してあった洗濯物に、明らかな反応を示す敵メカ。
格納庫を覗かれ、シャトルまで発見される。

――見付かったか!?…皆の背筋に冷汗が流れる。

そこへ更なるアクシデント発生、何時の間にか敵メカの背後に回っていたケンツがバズーカ砲を発射!
とうとう子供達の存在が敵に知れる事となる。

砲弾は外れて敵メカ2機に追われるケンツ。
こうなったら隠れていても仕方ないと、ディルファムで出撃するロディ&バーツ。
2人の後からマキが、フレッドが、「おーもしろそー♪」と言ってシャロンが…スコット、クレア、小さな子供達をカチュアに頼んでケイトも続く。

毎日シミュレーションで腕を鍛えていたロディ&バーツだったが、訓練でやった様には上手く操縦出来ず、忽ちピンチに陥ってしまう。
それを見てフレッドとシャロンは、ディルファムに乗って援護に向おうとする。
「あんた達操縦出来るの?」と尋ねるマキに2人は言うのだった。
「高下駄を取付けて訓練はしていた、大勢出て来ればビックリして逃げるかもしれない」と。
それを聞いてマキも機体に乗込み出撃する。

状況は正にバーツの機体が撃破される寸前だった。
そこへ突如出現した3機のディルファム。
フレッド達の思惑通り、動揺を見せる敵の機体。
その隙を突いてロディが1機を撃破、形勢不利と見たもう1機は、撃破された機体から仲間を救出すると、アゾレック基地から去って行ってしまった。

雨も上がり明るくなる空を見詰め、バーツは「運だけだったな…」と呟いた。
その言葉にロディも頷き、シミュレーションだけでは強くなれない事を実感する。
そして彼は救出の垣間見えた敵兵の姿を思い返す。
自分達と同じ人間だった姿を見て彼は攻撃を躊躇し、結果逃げられてしまったのだ。
ケンツから「何故仕留めなかった!?俺だったら逃がさなかったのに!!」と追求され、彼を厳しく睨むロディ。
ロディの気持ちを覚ったバーツがケンツに言う。


「いいじゃないか。俺達は殺し屋じゃないんだからな」


(感想)…この回も台詞が頗る活きてる、EDに出るキャスト名見たら、6話目と同じく脚本平野靖士氏なんですよ。
メイン脚本家の星山博之氏も巧いんですが、こと台詞の巧さに関しては、平野氏が際立ってたと思います。
洗濯物出しっ放しで敵に見付かるピンチに、「また洗わなくちゃいけない」とのたまうペンチなんか大爆笑もの。
警報を聞いてフライパン持ったまま駆け付け、後から来たフレッドの頭にぶつけちゃったりとか、この回のペンチは天然ボケ極めてて可愛いんだv
その後フレッドに「ねえ、これどうしよう?」と尋ねる辺りも、ほのぼの可愛いなぁ。(その後持ってない所を見ると、途中で置いて来たのだろうか?)
限り有る食料を摘み食いしに来たケンツに対して、「頭の黒いネズミさん」と窘めるクレアも好い感じ…尚この表現は後に他クルーからも使われたり。(笑)
ブリッジと貯蔵庫での会話、絶望的な状況でありながら、何処か呑気なのが解るなぁと…希望が無さ過ぎて笑うしかない感じと言いますか。


マ「退却よ!何してるの!?早く逃げなきゃ!」
ス「僕の責任なんだ!!僕が責任取らなきゃ!!」
マ「もーう!何言ってんのよォ!」
ス「僕がこの場所を離れる訳にいかないんだ!!」


なぞと責任を背負って退こうとしないスコットを、「良い子だからこっち来なさい」とばかりに引き摺って来るマキも楽しい。(笑)
此処はマキだからこその適任に思えた、バーツ・ロディ相手じゃ喧嘩になるだろうし、クレアじゃ余計スコットが意地になるだろうからね。
最初は好き勝手してた子供達が、グループの中で己の役割を確立してくという。
後ケンツとシャロンの凸凹コンビの始まりとか…この回も見せ場が多くて挙げ切れない。
8話の「高下駄」を伏線に活かしてるのも見事だよなあと。

戦ってる異星人の姿を最初は見せず、段々と明らかにしてくという演出法は、バイファムが初だそうな。
姿が見えないせいで子供達には恐ろしい化物に思えた異星人が、実は自分達と殆ど変らない人間だという事を知る…後の展開を考えると、この描写は二重の意味で深かったと思うのだ。

作画△付けましたが、決して拙くはないです。
ただ何時もと比較して、この作監さんの絵は野暮ったい…けどキャラの動きなんかは相変らず細かいし、充分楽しめるクオリティですよとフォロー。(汗)


★第10話「宇宙か地か──基地攻防の大決戦!」 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

アゾレック基地に立て籠もっている事が異星人に知られてしまった。
もう此処には居られない、ケイトは直接ジワイメルウ基地まで、自分が出向こうと考える。
同じ頃バーツも単身ジワイメルウヘ向かう準備を進めていた。
だがその案にロディが異を唱える。
彼は言う、「最早この星に居る限り危険に変りはない。特に基地は戦闘に巻き込まれる可能性が非常に高い。ならばシャトルで第2ステーションヘ向かってはどうか」と。
ジワイメルウ側の態度を見てると、あまり当てにするのは危険である…ロディはこの数日間で軍への不審を募らせていたのだ。
ならばいっそ第2ステーションに係留してあるジェイナスに乗込み、自分達の力で地球に向ってはどうか?
しかしロディの提案を聞いたバーツは、せせら笑って訊く。
「俺達だけで地球まで辿り着けると思うのか?そもそもシャトルを操縦する事が出来るのか?」
それに対し返答に窮するもロディは折れず、結果子供達が二派に分かれる事態まで発展する。
慌てたスコットはケイトに意見を乞い、皆を何とか1つに取り纏めようとする。
だがケイトまでも「ジワイメルウ基地に赴いて救助を頼むべき」と主張するのを聞き、余計ロディは意地になって反発する。
彼女に密かに恋焦がれてた彼にとっては、むしろ火に油を注がれた様なものだった。

バーツの主張するジワイメルウ基地へ向う派…ケンツ、マキ、ケイト、ペンチ、クレア
ロディの主張する第2ステーションへ向う派…フレッド、カチュア、ジミー、ルチーナ、マルロ、シャロン

スコットの説得に耳を貸さず、トラックで軍本部に出発するバーツ派。
中立の立場に立ってしまったスコットは、ケイトから頼まれた事も有り、ロディの側に残って彼の説得に当るも、むきになったロディはシャトルのコクピットで出発の準備をする。
苦悩するスコット…そこへ遂に軍本部からの連絡が届く。
だがそれは彼らを救助する目的で為されたものではなく、軍本部の基地が異星人からの攻撃によりほぼ壊滅した事を伝える内容だった。
焦ってバーツに連絡を取ろうとするも、無線は切られていて繋がらない。
スコットはロディに知らせ、車にミサイルを搭載し、バーツらを助けに向かう。
同じ頃バーツらも基地が壊滅した事を知らされ、愕然としていた。
そこへ飛来した異星人の中型艦に見付かり、追われるバーツ達。
責任感からバーツは皆を途中の森で降ろすと、自らが囮になり異星人の目を引き付ける行動に出る。
間一髪の所で逃れ、敵艦にトラックを突っ込ませるバーツ。
丁度駆け付けたスコットとロディは、それを見て皆がやられてしまったと思い込む。
切れたスコットは皆の弔いとばかりに、ロディと力を合せてミサイルを中型艦に命中、撃破する。
だが森の中から出て来た皆を見て…更にバーツが無事だったのを知り、ほっと胸を撫で下ろすのだった。

再び1つに纏まり、アゾレック基地に戻った子供達は、ロディの唱える「自力で地球行き」を検討するが……。


(感想)…8話が年少組の絆が結ばれるまでを描く話なら、この回は年長(男子)組の絆が結ばれるまでを描いた話かと。
また前回失敗して責任感に苛まれたスコットが、大活躍を見せてくれたのが嬉しい。
極めて自然にエピソードを重ねてる点が何とも素晴しいですな。
自然と言えば、皆が二派に分かれる過程もそう。
バーツから「どっちに付くか?」と訊かれ、ケンツが勇んで彼に付く、続いてマキが。
フレッドの顔を済まなそうに見た後、ペンチもバーツ側へ。
そんな彼女に対し、「ゴメン…僕やっぱり…(兄さんを残してはいけない)」と、謝って留まるフレッド。
ジミーはカチュアの付く方へ、カチュアは正直興味が持てなかったのか、或いはロディ同様基地に向う方が危険と読んだのかも。
幼いルチーナ&マルロは、険悪なムードを他所に遊び疲れ、座り込んだ場所が丁度ロディ側だった。
皆の仲裁をするスコットをクレアは気に懸けるも、スコットから好きにするよう言われてバーツの側へ。
そして天邪鬼なシャロンは、敢えてケンツとは異なる側へ。
それぞれのキャラらしい、納得の行く分かれ方だと感心してしまった。

ラストで基地に戻り、ロディ&バーツからおやすみと挨拶され、スコットも手を挙げて返す。
そうした後で自分の手を不思議そうに見詰める彼…段々と人付き合いの仕方を覚えてく姿が、観ていて心に沁みるのですよ。
今迄そんな真似した事無かったんだなーと思うとね…。


★第11話「さらばベルウィック、ジェイナスの旅立ち」 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

アゾレック基地を出て、第2ステーションから地球行きを決めた子供達は、全員で協力してシャトル発進の準備を整える。
その作業に最も貢献したのはカチュアだった。
彼女は何故かシャトルに関して知識が有り、分厚いマニュアルを直ぐに読み解いて皆を驚かせる。

出発を直前にして、ジミーが基地の滑走路に絵を描き出す。
「こうして自分の顔を描いておけば、パパやママが見付けてくれるかもしれない」
それを聞いた他の子供達も、各自ペンキを携え己の顔を描こうとする。
ロディとバーツは皆の気持ちを酌み、ディルファムを操縦して全員の顔を描いてやるのだった。
そんな中カチュアだけは参加しようとしない。


「貴女は描かないの?」


気遣うケイトに対し、彼女は顔を曇らせる。
やがてシャトルは第2ステーションヘ向け発進した。
離れて行く滑走路を笑顔で見下ろす子供達。
そこには地上絵になった皆の顔が有った。

無事大気圏を抜け出し、無重力状態になったシャトル内で、無邪気に遊び出す年少組。
はしゃぐ皆を他所に、カチュアの胸に蘇った悲しい記憶。

第2ステーションが敵襲に遭った時、避難用シャトルに乗り遅れた彼女は、両親を乗せて発進したシャトルが、撃墜される瞬間を目撃していた。
そして同じく乗り遅れたジミーと出会い…恐らく彼の両親も同じシャトルに……。
カチュアはその事をジミーに告げられずに居た。

シャトルが第2ステーション到着後、直ぐに全員でジェイナスに乗り移る。
久し振りのジェイナス艦内は、留守を守っていたメインコンピューターのお陰で、全ての機能が守られていた。
これからはこの船を自分達で操縦して、地球へ向わねばならない。
ブリッジに集まった年長組は、メインコンピューター…通称「ボギー」に、これから世話になる意味を込めて、親しげに挨拶するのだった。

一方ケイトはクレークと共に研究した遺跡を確認に、カーゴルームへ向う。
そこへ「第2ステーション内に在るパパとママの部屋に戻りたい」というジミーの願いを聞いて、カチュアが相談に訪れた。
遺跡を目にしたカチュアが言う、「それ…何処かで見たような…」と。
驚いて彼女に問い質すケイト。
不思議な事に遺跡を容れるコンテナの表面には水滴が付着していた。

カチュアとケイトが話してる間に、ジミーはケンツに協力して貰い、宇宙服を着てステーションの中に在る自分の部屋に、荷物を取りに行く。
後でそれを知らされたロディ・スコット・バーツは、ケンツを厳しく叱った。
敵襲に遭い廃墟と化したステーション内には、危険な破片が飛び交っている。
なのに相談も無く、命綱すら付けずに行かせるなんて、と。

年長組が危惧した通り、ジミーはふとした弾みで、宇宙空間に飛ばされる寸前だった。
間一髪でケンツがそれを見付け、ロディとカチュアが助ける。
無事彼を救助した後、ロディはカチュアに「折角だから君も自分の荷物を探しに行けばいい」と勧めた。
彼の勧めに従い、自分の荷物を見付けるカチュア。
その中には亡くなった両親の写真が有った。

船に戻ったジミーは、皆から思い出の品を見せてくれと頼まれるも、素っ気無く逃げてしまう。


シ「あいつ愛想悪いんだよなー!騒ぎ起こして助けられた後だってさ、頭チョコンって下げただけだぜ!」
ペ「あの子幸せよ…パパやママの物が見付かって…」
シ「言えてる…」


その頃部屋で両親の写真を眺めるカチュアは、自分に赤ん坊だった頃の思い出が無い事を疑問に感じていた。
そこへジミーが両親の写真を見せにやって来る。


「地球へ行けば会えるんだ…」


嬉しそうに微笑むジミー。
だがカチュアは知っている、彼の両親が乗ったシャトルが、どんな目に遭ったかを…。
込上げる思いを堪え切れなくなったカチュアは、ジミーに写真を大切に持ってるように言い、部屋から走り去るのだった……。


(感想)…この回も平野脚本で、台詞と言うか会話の面白さが際立ってます。
シャロンとケンツの喧嘩とか、ケンツとバーツのやり取りとか、クレアから「貴女も女の子なんだから、料理くらい勉強しなさい」と食事の手伝いに連れてかれ、通りすがりカチュアに「おまえも手伝えよな!」と八つ当たるシャロンなんて楽しくて仕方ない。

演出も負けてなく、地上絵の案なんて実にナイスだったと思う。
実は脚本段階ではこれ、名前を書く案だったんですと…この回のコンテ&演出を担当された三浦将則氏は素晴しい。

で、此処で明かされるカチュアの悲劇。
「両親に会いに行く!」と希望を胸に張り切れる他子供達とは違い、自分の両親の死を知る彼女には目標が持てないのです。
彼女が何処か余所余所しいのは、それが原因になっていると。
そしてジミーの両親の死についても、彼女は知ってしまってる。
だからカチュアは何時もジミーの傍に寄り添い、ジミーもそんなカチュアにだけは気を許せるのです。

………………………泣ける。


・第12話「発進準備完了!地球へ向けて出発だ!!」 脚本○ 演出○ 作画△ 総合○

スコットがブリッジに全員を集合させ、改めてジェイナスで地球に出発する事を宣言する。
「僅か14人…それも子供ばかりのクルーだが、皆で力を合せ、やってみようじゃないか!」
そう全員を鼓舞した後、彼は航行時の編成を発表した。
先ずメインオペレーターのA班は、バーツ・クレア・フレッド・ペンチ。
バーツは主に武器管制担当、クレアは航海データの計算・分析担当、フレッド&ペンチはその補佐を担当。
続いてA班の交替要員であるB班に、ロディ・マキ・シャロン・カチュアの名が呼ばれる。
RVを含む武器関係担当をふられたケンツは大喜びするも、通常時は格納庫の保安点検係と聞きガッカリしてしまう。
チーム内で年少のジミー・マルロ・ルチーナは、資材管理と皆の手伝いを頼まれた。
ケイトさんは全員のオブザーバー、そしてキャプテンは最年長の自分が務めると宣言するスコット。
役割が決められた子供達は、出発への決意を新たにし、それぞれ仕事を開始した。

年少組は張り切って荷物の片付けに取り組む。
作業中ジミーは遺跡の周りに苔が生えてる事に気付いた。
その事をケイトに伝えに行こうとする頃…ケイトはカチュアの鞄を弾みで開けてしまい、中に有った写真を偶然見てしまう。
写真には何とあの遺跡と全く同じ物が写っていた。
驚いたケイトは、カチュアが「以前何処かで見た記憶が有る」と言っていたのを思い出す。
そこへタイミング良くジミーが、遺跡の周りの苔について知らせに来た。
現場に駆け付け遺跡を調査した所、周囲に生えてるのは確かに苔だった。
写真の中の遺跡にも目を通せば、同じく生い茂る緑に囲まれている。
2つの事実からケイトは、或る仮説を打ち立てた。
「もしかしたらこの遺跡には、植物の生育を促進させる力が有るのかも…」
底知れぬ力を感じた彼女は、遺跡の有るカーゴルームへの立入りを、厳しく禁止するのだった。

一方ブリッジでは、メインコンピューターの弾き出した「現クルーのままでは100%出発不可能」との回答に、スコット達が衝撃を受けていた。
しかしカチュアの機転で「サブコンピューターにクルーの不足分を補わせれば出発可能」との回答を導き出し安堵する。

一難去ってまた一難、出発を前に今度は、ジェイナスの進路を塞ぐ鉄骨が問題に上った。
ロディ・バーツ・マキが撤去作業を請負い、ウェアパペットや宇宙服を装備して艦外に出る。
だが鉄骨は予想以上に頑丈な為、人間の力ではビクともしない。
そこでロディがバイファムに乗り、鉄骨を引っ張る役目を負った。
危険な目に遭いもしたが、無事鉄骨を撤去する事に成功したロディ。

漸く全ての準備が完了したジェイナスは、地球へ向けて発進するのだった……。


(感想)…決して出来が悪い訳じゃないけど、展開が地味で大人しい回。
コンピューターの弾き出した計算に一喜一憂したり、鉄骨を除去するだけですから。(笑)
そういう所まで丁寧に描くのがバイファムらしいと言えるけど。

後は遺跡の謎が少し明かされたり…もっともスタッフ曰く、この遺跡は理由付けの為に設定した物で、あんまり重要じゃないんだそうな。(笑)

「何かよく解らん物出しときゃ、マニアが一生懸命謎解きするだろうって考えて(笑)」(←某氏、談)

あくまでバイファムの本筋は「子供達が仲間の中で如何に成長してくか」なのですよ。
だからタイトルにされてはいても、「バイファム」だって本当は主役でない。
その証拠にこの回で漸く主人公が乗って登場。(笑)
第1話から登場はしてたんですが…ベルウィック星に居る間、ずっと無人のステーションに置きっぱにされてたなんて、主役メカに有るまじき扱いですわな。(大笑)

スポンサー会社の心中、推して知るべし。




【おまけの余談】…以前記事で紹介した『ふしぎの国のアリス』が、現在ヤフー動画で11話まで無料配信中!(~2008年11/30迄)
ぶっちゃけ原作とは全く話違うわ、決して名作ではない凡作だわで、超オススメとは言い難いんですが、ヒロインのアリスが可愛いんで、この機会に観てみてはと。(←身も蓋も無い)
あーでも懐かしいな~、こやって記事書いた丁度に無料配信してくれると、とても助かる。(笑)

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