瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

09年、クリスマスには歌を歌おう♪その11

2010年01月06日 19時15分50秒 | クリスマス
ア・ハッピー・ニュー・イヤー♪
ミス・メリーよ♪今年も宜しくお願いするわね♪

さて新年を迎えて、日本ではとっくにクリスマスが終っちゃってるけど、キリスト教国では一般的に今日がクリスマス最終日と考えられてるわ。
悪魔や魔女や亡霊が彷徨う神秘の闇の期間、十二夜が明けて本日1/6は、「公現節(エピファニー)」と呼ばれる日よ。

「公現(こうげん)」、つまり神の子イエスが公の前に姿を現したという意味だけど、祝う理由は西方教会と東方教会で微妙に違ってるそうなの。
西方教会側(カトリック・プロテスタント諸派)では、イエス誕生の福音を聞き、東方の三賢者が訪ねて来た事を祝う日。
東方教会側(ギリシャ・ロシア正教会諸派)では、イエスが洗礼を受けた事を祝う日なんですって。
現代日本風に表現するなら、イエス様の公園デビューを記念する日って感じかしら?

既に紹介したように、紀元325年ニケアで公会議が開かれる迄、この日がイエス・キリストの誕生日として、広く知られていたそうなの。
それが4世紀頃12/25に誕生日が移動した事で、1/6に新たな意味付けが為されたのね。
ただ東方教会側では今でも1/6~1/7にキリスト誕生を祝い、12/25は三博士の礼拝を祝う日と定めてるそうよ。

西方教会側であるカトリック・プロテスタント圏の国では、この日子供達が東方の三賢者を模した格好で、新年を祝う歌を歌いながら、家々を訪ねて喜捨を貰うというイベントが見られるわ。
ドイツやオーストリアでは、訪れた家のドアに「20+KMB+10」と書いて行くのだとかで、これは訪れた年と三賢者の頭文字を表してるのだそうよ。
つまりKがカスパールで、Mがメルキオール、Bがバルタザールね。

その他行われるイベントとしては、「豆の王様の祭」と呼ばれるものが有るわ。
まずリング型のケーキの中に、乾燥したソラ豆を一粒隠して焼き上げた、「豆の王様のケーキ(三賢王のケーキ)」と呼ばれる物を用意するの。
それを皆で切り分けて食べ、中の豆に当った人は、王様として他の人に1日限定で何でも命令する事が出来るという、所謂王様ゲームよ。
古代ローマの冬至祭「サトゥルナーリア祭」が起源じゃないかって説が有力だけど、それより昔の古代バビロニアで有った慣習、『身代わり王』が起源だろうとも言われてるの。
詳しくはこの記事を読んでみてね。

じゃあ此処で11曲目のクリスマスソングを紹介!
1885年頃、ルター派の日曜学校で用いる教科書の中で発見されたという、「飼い葉の桶で」。
ルターが作詞したんじゃないかって伝説が有るクリスマスキャロルで、曲には3つのバージョンが有るの。
日本で有名なのは1887年マレイ作のこのバージョンでしょうね。
飼い葉の桶で安らかに眠る幼子イエス様を思い浮べながら、優しく歌って頂戴♪(→ようつべより)




                      【Away In A Manger】




Away in a manger♪ No crib for a bed ♪
The little Lord Jesus♪ Laid down His sweet head♪
The stars in the sky♪ Looked down where He lay♪
The little Lord Jesus♪ Asleep on the hay♪

The cattle are lowing♪ The Baby awakes♪
But little Lord Jesus, no crying He makes♪
I love Thee, Lord Jesus♪ Look down from the sky♪
And stay by my cradle♪ Til morning is nigh♪

Be near me, Lord Jesus♪ I ask Thee to stay♪
Close by me forever, and love me, I pray♪
Bless all the dear children♪ In Thy tender care♪
And fit us for heaven♪ To live with Thee there♪


【日本語訳】

遥か遠く 飼い葉桶の中 ベッドも無く
幼き主イエスは その小さな頭を横たえる
空に輝く星は 主イエスを見下ろしていた 
幼き主イエスは 干し草の中に眠る

牛は低く鳴き 赤ん坊は目を覚ます
それでも主イエスは 泣き出したりはしない
汝愛する主イエスよ 空から見守って居てください
朝が近付いて来るまで 私と共に居て下さい 

全ての神の子供を 恵みと愛で満たして
永遠までも御国で 共に住ませてください




…2010年明けましたが、タイトルは09年のままで。(汗)
結局イエス・キリストの誕生日は何時なのか?
1/6説が成立する前はもっと混乱してて、5月に祝われたり9月に祝われたりしてるんですよ。
誕生日がはっきりしてない理由は昔の人だから…だけでなく、その方が神秘的だからでしょう。
ただ聖書の内容が正しいのであれば、牧人が夜の番をするのに適した、暖かい季節だろうというのが有力。

写真はドイツのクリスマス定番のお菓子(パン?)、シュトーレン(正式名はクリスト・シュトレン)。
秋に南ヶ丘牧場で買って来たのを、12/31に開けて食べました。(笑)
パン工房で作られた物だから、まんまフルーツパンの様な味わいでした。
でも美味しかった、アルコール分はそんな強くないんで、子供も安心して食べられそうな感じ。



↑包装はこんな風で、此処の牧場では年中売ってたり。(笑)



↑でっかい塊を切り分けて食べました。
持つと重い、そして硬い、凶器になるんじゃないかってくらい。
賞味期限は秋に買って、3月までもつって事だった。

シュトレンは幼子イエス様のお包み姿をイメージしてるとの説が専ら有名。
という訳で公現節の今日に写真をアップしてみたが、実際にはブッシュドノエル同様、木片を象ったクリスマスの菓子パンだったらしい。
その辺りについては、この記事を御覧下さい。


【追記】

豆の王様のケーキは、フランスでは「ガレットデロワ」と呼ばれているのですが、それがハウステンボスで2010年の新春メニューとして提供されていたそうな。
詳しくはまったりさんの記事を御覧下さい。
…食べたかったなぁ~。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 正月気分ももうラスト | トップ | 新型だ。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。