こぺる【自動/ラ五】

①ゆるゆるする。②なんとなくなんにもしない。
そしてオッサンへ…

●衝撃の変名事件

2005-02-27 | よもやま
思い出話。食事中の方はご遠慮ください。


夕方だった。夕焼けの赤さはなかったけど、部屋は薄暗く、蛍光灯も灯っていなかった。
当時のコイビトに、
「ちょっと、話があるんだけど・・・」
と、真剣な表情で言われ、彼女の部屋で、私は彼女と向かい合わせに座った。
あぐらで座っていると、彼女は、
「大事な話だから・・・」
と、正座を促した。私の体に緊張が走った。
正直、訳が解らなかった。それほど深刻なテーマが今の私達にあるのだろうか?と。
このシチュエーションで、想像しうるのは、「別れましょう」というモノだけである。
身を硬くし、固唾を飲んで、彼女の口から発せられる言葉を待った。
彼女は俯いていて、その表情を読み取る事はできなかった。

ゆっくりと、ふっ、と息を吸い、彼女は喋りだした。
「あのね、、、私・・・名前を変えようと、思うの・・・」
とりあえず『別れ』という台詞がその口から出ることが無かったことに、私は安堵した。
安堵し、すぐに、
( ゜Д゜)ハァ?
と思った。『名前を変えるとはどういうことだ?』と。全く訳が解らない。
しかし、彼女の真剣な様子から、訳や理由を聞くことははばかられた。

その発言を、咀嚼しきれていないうちに、彼女は続けた。深刻な表情は変わっていない。
「もう、変える名前は決めてるんだ。」
私は、
「・・・そう。。。なんて名前?」
と、軽い混乱の中、精一杯感情を抑えた声で聞いた。

彼女は一拍おいて、その質問に答えた。表情は崩さずに。ややうつむき加減で。
「う○こ」
と。

ΣΣ(゜д゜lll)ガガーン!!
う、う○こ・・・?
名前だよ?うん○だよ?オレはこれから、キミの事をその名で呼び、
「う○こ、遊びにいこう!」
「好きだよ。う○こ」
「おーい、うん○ぉ」
と、言わなきゃならんのか?
大パニックである。もう、「何故?」とか「ドウシテ?」とかいう疑問は出てこないくらいに慌てふためいた。
彼女はマジだ。。。この名前でこれからやっていけるのか?変わらずにいられるのか?・・・いや~、キビシイよ。じゃあ、どうしよう?どうしよう?どうしたらいい?
彼女は最初と同じ、硬い表情のままである。


そこで、目が覚めた。

この夢を見たのは、もう何年も前のことだ。夢はすぐ忘れるというが、
この夢だけは、そのインパクトから今でも時々思い出す。思い出す度に、真剣に『どうしよう』と悩んだ自分が可笑しくて、笑ってしまう。


最近、職場の人と夢の話をしたときに、ふと思い出した。

書いてみたのはいいけど、ベタな夢オチ風になってしまった。ごめんなさい。

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