こぺる【自動/ラ五】

①ゆるゆるする。②なんとなくなんにもしない。
そしてオッサンへ…

●イザ

2011-03-29 | よもやま
今は『いざという時』である。
このとき誰が何をするのか、あるいは何をしないのか、は結構覚えておくべき事だと思う。

イザトイウトキ、子どもを置いて、母国に帰る外国人妻・夫がいる。
別にこれを責めるつもりはない。
彼らにとってはやはり母国が帰るべき所なのだ。今回の震災と原発事故の影響で、地元を離れざるを得ない人が涙するのと気持ちの面では一緒だと思う。故郷というのは危機に面した際に心の拠り所となるべきものなのだ。だからこそ、『そういうものだ』という事は覚えておいて損はない。
もちろん、そうではない人もいっぱいいるんだろうけど。


イザトイウトキ、責を負うべき人間ですら近づくことさえ出来ない施設がある。そして現在日本中がその施設に依存している。
いざという時どうにもならないもので現代は構成されている。携帯電話が壊れたら、車が壊れたら、パソコンが壊れたら・・・自分一人で何とか出来る事は少ない。それは分かってるんだけど、現在進行中のこの件は、そのリスクの大きさと対応の悪さから「おかしい」と思わざるを得ない。
『想定内』でのクリーンで安心なエネルギーは、想定外の事が起こったときに支払うリスクに見合うものなのか。
こう書いちゃうと『=反原発』みたいだけど、そうではなくて・・・「技術的に誰もケツをふけないモノ」「ケツをふけるところまでの責務」みたいなところでひっかかっている。


イザトイウトキ、現行の法律や規制は簡単に書き換えられる。
これを柔軟ととるか、場当たり的ととるかはあるだろけど、私からすると「その時々の政治家が、自らの命を削り、必要なデータ・資料に基づき議論を重ね、言葉を選び抜いて作った法律」を簡単に変えるのか?という思いがある。プライドを持ってその法律を作った人からすると不満に感じてもおかしくないと思うし、そうは思わないというのであれば、その時の議論が適当なモノだったのでは?と思ってしまう。


イザトイウトキ、善意と利己心により『買い占め行為』や『詐欺行為』は起こる。
これはもう・・・言葉にならん。
でも、詐欺は論外として、買い占めというのは分かる気がする。私が関東圏に住んでいて、しかも子どもがいたら・・・出来るだけ沢山欲しいと考えるに違いない。結局はどこまで政府や東電の発表を信頼できるか、という問題なのかな。信頼は安心に繋がり、不信は不安に直結する。不信の人に「買い占めは止めて」と言ってもそれは伝わらないのだ。
民主党の対応を批判している人も多いけど、今もし自民党政府だったら?と考えると、その発表が正しいものかどうかという点において、不安はより深いものだったと思う。・・・ちょっと無理のあるフォローかもしれないけど、少なくとも細かいビヘイビア(例えば会見での手話の導入は自民党からの提案、みたいな)で劣る面はあるけど、ウソはついていないかな、と思える・・・思いたい。
東電は・・・。

イザトイウトキ、それでも人間は生きていられる。
つまりは一人一人の人間は強いのだ。故郷が全て壊れ、波にさらわれ、大切な人がたくさん死んだとしても、それを悲しみ嘆き悼む以上、自分は『いる』のだ。

さっきのチャリティゲーム後のインタビューで、カズさんが『がんばりましょう』と言っていた。
ゴールを挙げた事もだけど、本当にすごい人だよね。


●彼我

2011-03-20 | よもやま
この1週間は日本で暮らす人にとって,『リアル』を突きつけられた1週間だった。
「だった」と書くとやはり語弊があって,それはもちろん,終わったわけではないのだけれど。

全ての事が生々しく,『自分マター』として感じられた。

逆に言えば,今まではそれほどに感じていなかった・・・あるいは忘れていたんだな,とも思う。


スマトラ島沖地震の時は,22万もの人が津波で亡くなった。
それは被害者の数で見れば,当然今回の比ではない。その時そのニュースを耳にしたとき,今回ほどに『リアル』を感じていただろうか。少なくとも私はそんなことはなかった。

911の時は?阪神大震災の時は?イラク戦争の時は?

距離と時間は『リアル』を圧倒的加速度で薄めていく。
私の感じている『リアル』と現地の人の『リアル』は絶対に違う。
こうやって,考えていることを纏めて,書いている事がその証拠だ。少なからず私の中に一定の終わった感があるから書けるのだ。

彼我の『リアル』の差を不完全ながらも埋めるのは情報であり,とりわけ映像なんだな,と。
今回の件で言えば,最初に「浜辺に200体から300体の遺体が打ち上げられた」という情報が,『リアル』を呼び起こし,津波の映像がそれを圧倒的なものにした。

でも,それってホントかな?と思うところもある。
映像を含めて,情報が『リアル』の差を正しく埋めてくれているのかな?

ある人の「忘れられない」出来事は,遠いところにいる人にとって「忘れてはならない」出来事にしかならない。
そこには圧倒的な差がある。
ショッキングな映像は脳裏に焼き付き,忘れられないものもあるだろうけど,それは映像として残っているだけで,出来事として残っているワケではない。

人間は不完全な想像力を持っていて、だからこそリアルよりもリアリティに惹かれ、影響される。
それは仕方の無いことであるのだけれど、こういうときに自分が感じていたことが『リアリティ』の方だったことを改めて痛感させられる。

でも、これさえも単なる『苦さ』であって、被災した人の『痛み』には到底及ばないのである。

●なすべき事は・・・

2011-03-13 | よもやま
まだ,何も終わってはいないんだけど,色々なことが始まっている気はする。
今,私に出来る事はなんだろう?って考えたときに,やっぱり今やってることを頑張るしかないんだと思う。

ただ,目に飛び込んでくる映像や,耳に入ってくる言葉を悲しんでいるだけではいけないのだよ。
もちろん,今ここで,偉い人やマスコミを否定していてもしょうがない。
「何だ,オマエラは!安全なところで無責任な事を言いやがって!オマエが現地へ行け!」
と,『安全なところ』で言ってても,それは多分一時的な感情でしかなく,自らの不安を擬似的な怒りに転換しているだけだと思う。
私たちが持つべきなのはその感情を抑制して,自らがやるべき事を全うする事という気概だ。

これは被災した人が欲するものとイコールではないかもしれない。
でも,この数日で多くの日本人が感じた圧倒的な絶望を・・・上手く言葉が見つからないけど・・・表に出さずにひたすらに頑張るってのが私が出来る事であり,しなければならないことだと思うのだ。


後は,原発が最悪の事態にならないことを,本当に・・・本当に祈るだけだ。

●できること

2011-03-13 | よもやま
時間の経過と共に想像以上に膨れあがる死者の数は,私が想像しうる悲しみの許容量を既に遙かに超えた。

まだ,何も終わってはいないんだけど,色々なことがすでに始まっている気はする。
今,私に出来る事はなんだろう?って考えたときに,やっぱり今やってることを頑張るしかないんだと思う。

ただ,目に飛び込んでくる映像や,耳に入ってくる言葉を悲しんでいるだけではいけないのだ。
もちろん,今ここで,偉い人やマスコミを否定していてもしょうがない。
「何だ,オマエラは!安全なところで無責任な事を言いやがって!オマエが現地へ行け!」
と,『安全なところ』で言ってても,それは多分一時的な感情でしかなく,自らの不安を擬似的な怒りに転換しているだけだと思う。
私たちが持つべきなのはその感情を抑制して,自らがやるべき事を全うする事という気概だ。

これは被災した人が欲するものとイコールではないかもしれない。
でも,この数日で感じた圧倒的な絶望を・・・上手く言葉が見つからないけど・・・表に出さずにひたすらに頑張るってのが私が出来る事であり,しなければならないことだと思うのだ。

偉そうに言ってるけど,自分を奮い立たせるためでもある。
「日本だからこそこの程度の被害で済んだ」という意見をみた。
確かにそうかもしれないと思ったけれど,まだこの言葉を正しく嚥下できる程の冷静さはナイのだ。


後は,原発が最悪の事態にならないことを,本当に・・・本当に祈るだけだ。

●誰が悪いか

2011-03-04 | よもやま
え~・・・カンニングがどうたら、と。

・カンニングしたヤツが悪い
・カンニング程度で警察沙汰はちょっと酷い
・問題解決する能力が高いワケだからむしろ合格とすべし


もちろん、色々意見はあって良い。

個人的には、フェアに競うべき場でのcheatは明らかに非難されるべき行為だし、大学側の判断も正しいと思っている。
ここで「そもそも日本の大学入試は・・・」みたいな意見をもってして、彼を弁護することは決してできない。
何のことはない。当たり前のことだ。


それはそれとして、じゃあこのニュースをどう扱うべきだったか、という点には疑問を感じる。
私は、こういうニュースは新聞の隅っこでひっそりと扱われ、朝礼や打合せのネタとして利用され、
「で、結局その人どうなったの?」
「さぁ・・・どうなったんでしょうねぇ」
で終わるようなものだと思う。
よくあるじゃん。「中国で角が生えた少女が発見された」「伊首相がコールガールを云々」みたいなヤツ。
あんな感じの扱われ方。そうそう、統計データを元にした「爪の縦横比と文系理系脳の相関関係を証明。○○大学の研究チームが発表」みたいな、ホントかどうだか分かんないような微妙なニュースと同じ扱い。
自分のアンテナに引っかからない限り、決して詳細を見ようとは思わないニュース、というのが正しいニュースバリューだと思う。
それは、今回の実状(協力者の存在だとかスマホを使っているとかいないとか)に関わらず、そう思う。

少なくとも、大手メディアで大々的に扱うモンじゃあないよね。

彼が特定されるまでは、さんざんその方法について推察・検証し、やれ外部の人間の存在やスマートフォンの機能云々を言っておきながら、彼の素性が分かり、推察が全く外れていたら、『稚拙な犯行』だって!


イミダスの『マッチポンプ』の欄にはこれを用例として出せばいいんじゃね?って程にバカげている。


あなた方の『推察』が稚拙だっただけじゃん。
大学入試という『場』の問題はあるけれど、手法に関して言えば、彼がやったことは隣のデキるヤツの解答用紙を覗き見るような、古典的なカンニングの延長線上にあるものだ。(もちろん、だから許されるべきという風にはならないけれど)
それを勝手に『ハイテク』『謎』『組織的』『計画的』というタグを付けて騒いでいたのはあなた方なのだ。
今、それら『推察』時点で彼らが必死にやっていた事を再放送したら、きっと北朝鮮で放送されているニュース(あのチョゴリを来た女性アナウンサーのヤツね)と同じ感じの『イタさ』を味わえると思う。


彼らが注目するのは『分かりやすい謎』なんだなぁと思う。誰もがああじゃない?こうじゃない?と謎解きを楽しめるモノで、しかも勧善懲悪。そこに主要ターゲット層の感情を煽りやすい『最新機器』『若者』というタグが付けば尚よし!みたいな。
サスペンスドラマと一緒ですな。


で、良いネタではあったものの、あれだけバカ騒ぎしちゃったから、逮捕されて実状が分かってくると、どうしたってグズグズ感が漂ってくる。
その照れ隠しのように、彼の家庭環境や友人知人の声を使って、別の新しい『お話』を作ってる。


彼はきっと自分が思っていた以上の社会的な影響に恐怖していると思う。
彼を擁護する意見の中に『将来ある若者の未来を奪った』との理由で大学側を非難しているものもあったけど、彼の未来を奪ったのは、彼自身の些細な行為であり、その奪われた未来の大きさを必要以上に大きくし、ついでにまだこれから試験を控えている受験生にいらぬ心理的負担を強いているのはマスコミだと思う。


いつも思うけど、こうやって書いてる以上、それに荷担している事になるんだよねぇ。。。

●がっつりPCの話

2011-03-03 | よもやま
Apple special event の中継を待ちながらの更新です。
やはりiPad2・・・なのか!?
個人的には、iPad2よりも、現行のMac Book Airのお値段がよりリーズナブルになるような発表であって欲しいという姑息な計算もあったり。。。

でもiPad2も楽しみ。良ければ買う。買ってiPhone3Gとおさらばする。やはり携帯は携帯として使えるものが良い。


そんなこんなで本ネタへ。

タイトルに「がっつり」と書いたけど、それはあくまでも『私にとって』という前置きが必要なのだが。

チチウエが一昨年前に購入したネットブックが壊れたのが、今年1月。
私の運が悪いのか何なのか、私の周りにおいて某D社のPCで不具合が生じなかったものはナイ。100%何らかの不具合が発生し、交換・修理などを行っている。

まぁそれはさておき、ネットブックが壊れたわけだ。
色々触ってみて、どうやらマザーボードさんがお亡くなりになっているのかな?というアタリを付けて、友人が勤めるPC専門店に持ち込んでみる。
で、やっぱりマザーボードらしい、と。

で、そのD社のネットブックのマザーボードはD社の独自規格なので、サポートセンターに連絡を入れるしかない。
例によって例のごとく、電話で、カタコトというには余りにも上手で、わずかにイントネーションに「母国語ではないのよ」という主張を感じる程の日本語を操るスタッフさんの案内を受け、見積を依頼。

翌日来たFAXには5万円以上の見積額が記載されていた。


え~・・・新品で購入した額よりも高い・・・。


そんなモンだとは思っていたけど、若干の「安くすめば助かる」という期待もあるじゃないですか。

で、結局断念して、新しいPCをチチウエに奨め、ネットブックさんは放置していたのですが・・・


先日、ふと思い立ち、ネットオークションでジャンクパーツ売ってないかな?と。




ありましたよ。ええ。
送料込みで5500円でGet!
分解してマザーボードを交換してみると・・・起動!

「う・・・動くぞ!コイツ!」ですよ。


メモリとかHDDの増設程度しかやったことのない私頑張った!
一杯ネジを外したよ!
交換後ネジは余らなかったよ!

でも動いたものの、中を見てみるとSSDの空き容量が残り数百MB!

ここまで来たらUbuntuという選択肢もあったけど、その前にできることをやってみよう、とフォルダ整理しまくって、先日正規版がでたばかりのSplashtop OSを入れてみた。
これは、Windowsと共存できるLinuxベースのOSで、Chrome OSみたいな(よく知らないけれど)ブラウザメインのライトなOS・・・らしい。
電源入れて数秒でネットができる!という謳い文句が気になっていたのである。
これが使えるレベルなら、Officeとか全部消してしまって、google documentでビジネス文書作ればイイし、PDF Readerだって消せるじゃん。

・・・で、入れてみたけど・・・微妙。。。

動くのは動いた。起動も無茶苦茶速い!
でも、Wifi接続が切れる。切れるたびに20桁近いパスワードを入力しなければならねぇ。覚えてくんないの?
Chromeも「プロファイルが見つからねぇ」と騒ぎ出す。
ん~・・・資料もまだ少ないし、保留、かな。


結局今回は、死んだと思われたものがよみがえった、という点に満足することにした。