台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

台南禄記肉包-台南包子研究中心 第貳個

2005年04月23日 | うまいもの


さぁ~て、今日は、
台湾中の ” 超有名肉まん ” を分析していく、
” 台南包子研究中心 ” シリーズの第2回だ。

いよいよ、
「 台南にこのミセあり。 」
- ってんで、
台湾中で、そして日本でさえ、どえらい有名な、台南の
” 禄記、ルーチー ”
( 別名 ” 包子禄、パオズルー ” )
を紹介するゾ。

大体オレは、このミセには、都合6回くらい行ってるんだが、
目当ての肉まんを買えたのは、なんとこれが2回目だ。
それ以外は、全て売り切れで、
情けなくも、手ぶらで帰るハメになってしまった。

今日は、朝9時30分の売り出しに対し、9時にはちゃんとミセについた。
「 肉まんを10個くれ! 」
と大声で言ったら、ミセのおねーさんが目を見開いて
「 そんなにいっぱいだめヨ! 」
って言うもんで、交渉の上 5個買った。
他の研究員に蒸したてを食わすため、
蒸す前のヤツを売って欲しかったが、
そいつもできない と断られちまった。

ここでは、宅配なんてやってない。
だから、肉まんを食うためには、
何がなんでも、台南までやってきて
開山路から、南門路のロータリーの近くの路地に入り、清水宮の前の
このミセで買う以外、方法がない。

今日は、肉まんの分析以外に、そんな超人気店の
” 禄記 ”
でオレが発見した、セコイが、
少しだけ確実に、肉まんを手に入れる方法も紹介するゾ。



  

左上が、禄記肉包の外見だ。
大きさは中くらい、肉まん一般の少し平たい形だ。
餡を皮で包むとき、結構ずさんに、皮を上部に寄せるので、
( オレは制作過程も、ずっと観察していたのサ。 )
1個1個、それぞれ頂点の形は、違っちゃっているゾ。

右上は、研究中心に持って帰って
切ってみた断面の写真だ。
皮は、” 名店 ” の中では、厚い部類だろう。
餡の肉は、ぶつ切りの大きな固まりと、細かいバラ肉が混ざっている。
特別な具材として、家鴨の卵の黄身と、
小さなしいたけが一つ丸ごと、入っているが、
これは、結構際立った、このミセの特徴と言えるんじゃないかナ。




上は、オレと、ローカル研究員の ” ツェンやん ” による
” 禄記肉包 ” の分析結果だ。

トータル得点が、すごく高いが、
それには、餡の具にしいたけや卵が入っているのも、効いていると思う。
肉まんとしての、ストレートな魅力は、
前回紹介した ” 新竹黒猫包 ” とは、良い勝負かナ。

餡のジューシーさではちょっと
” 黒猫包 ” には及ばない感じだが、
皮のQQ感がすごいゾ。

ウマイ !


  

左上の写真が、
ここで肉まんを蒸すときの、特別の燃料だ。
木の粉を寄せて整形したものみたいだ。

右上の写真は、
肉まんを蒸すための 蒸気を発生させるボイラーだ。
左上の写真の燃料を、このボイラーで燃やすんだ。

これを見ると、どんなにこのミセが
” 路地裏の小店 ” っぽくみえても、実際には、
中華なべの上に蒸篭を置いて 肉まんを蒸しているような 普通のミセとは
けた違いの数の肉まんを、毎日売っていることがわかるネ。

  

上の左が、実際に肉まんを蒸す、蒸し器。
上の方で説明した蒸気ボイラーと、この蒸し器は、
3/8インチの配管で、つながっていて
ボール弁を開くと、蒸気が蒸し器の中に吹き出すようになっている。

右上は、蒸し器から出てきた肉まん。
大きな蒸しかごを、いっぺんにひっくり返して出すので
肉まんが、全部上下逆さだ。

ちょっとここで、” 禄記 ” の来歴を書いておく。
( この部分は、半袖組のポチャンが、恥ずかしがりながら、
  ” 禄記 ” に電話をかけて、調べてくれた内容。 )

” 禄記 ” は先々代の ” 石徳禄 ” が、
福建省から台南に移り住んで、
清代の光緒年間(1875~1908年)に始めたミセだ。
- って言うから、少なくとも100年は昔の創業だ。
そしてこれは、前回報告した
” 新竹黒猫包 ” とは、いい勝負の古さだ。
日本と較べると歴史の浅い台湾では、最も古いミセの部類になると思うナ。

ミセをはじめた時に、
包子を売る先々代のことを、清水宮に来る人が
” 包子禄 ” と呼んだのが、
このミセの名前になった っていうことだ。

製法は、先々代のころから全く変えておらず、
今に至るまで、一切の添加物を加えず、天然の材料だけを使い、
自然に生地を発酵させて、包子や餃子を作っているそうだ。

  

左上がこのミセの営業時間。
朝9時50分から 肉まんを売ることになっているが、
9時に来たオレより後の客はみんな、
「 売り切れだよ 」
って断られてしまっていた。
予約の分を作るので、手一杯みたいだ。

しかし、よく見ていると
断られても、右上の写真のおばさんみたいに
「 病気の子供がたべたがっているから。 」
とか
「 大事なお客が来るから。 」
とか言って、無理やり買っていく人が結構いる。

一方、ミセのほうは、
やっとこ時間前に、予約の数を作ったと思ったそばから、
次から次へと、予約なしの客が、適当なことを言って
無理に買っていってしまうので、
「 売り切れ! 売り切れ! 」
と防戦に必死だ。


と、いうような状況を観察して、
最後に、オレが考えた
” 禄記 ” で比較的確実に 肉まんを買うための 作戦を書く。

(1)前の日から予約をしておく。
   ( これが一番カタイ。 )
(2)朝なるべく早く行く。
(3)土曜とか日曜は避ける。
(4)遠くからわざわざ来た ” 外国人旅行者 ” のフリをする。
   ( ブランド品などを、身につけていく。 )
(5)肉まんが、まだ見えてるのに、
    「 売り切れ。 」といわれたときは、
    「 明日は日本に帰らなくてはいけない、
     今度何時こられるかわからない、何とか売ってくれ。 」
   何ぞと大げさに嘆いてみせる。
   ( 本当に肉まんが、見あたら無いときは、
     アホな空振りになるから、やめておけよ! )

さぁ、
役に立つかどうかわからないが、一応オレの戦略を参考に、
みんなも、
” 禄記 ”
に、肉まんを、買いに行ってみてくれ!


    

今回の報告はここまで。
チャン、チャン ♪



四日前のヒット数 - 470
一昨昨日のヒット数 - 525
一昨日のヒット数 - 717
昨日のヒット数 - 524

一昨昨日は、ウェイトと、夜に成功大学のトラックを14km流して走りました。
一昨日は、練習は休みでした。
昨日は、ウェイトだけやりました。
今日は、夜に成功大学のトラックで
    400-800-1200-1200-800-400m のラダーインターバルをやりました。

舒跑盃ロードレースまで、あと29日

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6 コメント

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初めまして (lecoq)
2005-04-25 17:44:16
初めまして、lecoqと申します。台南市に住んでおります。

食いしん坊だから、cool_tadaさんのブログを発見しました。

地元の人より、台南のうまいものをよく知っているのをすごいなぁ~と思っております。



禄記が使っている燃料は”原子炭”と呼ばれてるんですけど、原子とはどんな関係があるのか私も知りません。



地元の人にとって、禄記の水晶餃は肉まんより有名です。

禄記の水晶餃は皮が薄くて,もちもち食感で、結構人気が高い。

肉まんはやはり萬川のほうが有名ですが、萬川の肉の味付けは”五香”という調味料が強くて、日本の方に口に合わないかなと私が思います。cool_tadaさんの分析をお楽しみにしております。



また台南のうまいものの情報を交換しましょう。



では、失礼します。



(すみません、下手な日本語で。。)



lecoq 04/25
返信する
le coq さんへ (kool_tada)
2005-04-26 00:35:46
le coq さん、



コメントありがとうございます。



台湾の方ですか?

すごく自然な日本語ですね。

うちの黒シャツ隊のメンバーが書く日本語より、全然お上手です。



この炭、” 原子炭 ”っていうんですか。

知りませんでした。

日本では大陸から輸入されたものしか見たことがなくて、

しかも、色がちょっと違うので、違うものと思っていました。



禄記の水晶餃はまだ、食べたことがないので、ぜひ次回は食べて見ようと思いました。



萬川號の肉包は、実は何回か食べたことがあります。

kool_tada はわりと好きな包子です。

ちょっとネタばらしをすると、

台南の肉包については、今後

萬川號、大同、大道なんかを紹介していく予定です。

le coq さんのお勧めの店があれば、またぜひ教えてくださいね。



では。

返信する
許してください! (le coq)
2005-04-27 19:22:20
kool_tadaへ:



今日は。le coqです。またお邪魔します。



レス、有難うございます。前のコメントにkool_tadaさんの名前を間違えてしまって、

大変失礼しました。

許して下さいませんか。



私は台南市出身です。日本語はまだ苦戦中です。



禄記の水晶餃を是非食べてみて下さい。

特にこれからは筍であんを作る時期だから、

冬の時より美味しいと思います。(冬にはくわいを使っています)



萬川と禄記はまだ一つ面白いものがあります。

”寿桃”は肉まんの一種なんですが、

桃の形で、皮は色素でピンクに染められています。

昔から、お年寄りの誕生日に親戚や親友にの贈り物で

台南の伝統の一つです。



西門路一段468号の”大菜市包子意麺”の肉まんと意麺はまあまあいけると思いますが、

kool_tada さんは食べたことありますか。



では。















返信する
Unknown (~_~)
2005-04-28 10:44:01
高雄

http://www.mobile01.com/waypointdetail.php?id=322
返信する
le coq さんへ (kool_tada)
2005-04-29 00:18:23
le coq さん、



ははは、気にしないで下さい。

kool でも、cool でも どちらでも良いんです。

勝手につけてるだけなんですから。



禄記の水晶餃、ぜひ食べてみようと思います。

食べたらまた、レポートしますので、時間が有るときに、読んでみてください。



”寿桃”は、水仙宮市場の”新永珍”のものを、もらって食べたことがありますが、

色も形もきれいで、とても可愛いものですね。

また、食べたいと思います。



”大菜市”の肉包は、まだ食べたことが無いんです。

でも、このBLOGのスタッフのみんなも、とてもおいしいと言っていますので、

近いうちに必ず行こうと思います。



また、色々と教えてくださいね。
返信する
(~_~) さんへ (kool_tada)
2005-04-29 00:22:22
(~_~) さんへ、



すごいインパクトのある、記事ですね。



「これはぜひ、いかなくては!」

と食いしん坊の魂に火がつきました。



また、面白い情報があればぜひ教えてください。



では!

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