千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  TB&コメントにも☆

ドイツ雑感

2005-12-10 23:19:27 | Nonsense
ミュンヘン国際空港は、最近リニューアルしたらしく、日本語のガイドブックも備えている。ブランドショップも並んでいて、なかなか乗り継ぎ点としては、使える空港だ。フリードリンクで日本茶も飲めるようになっている。そのミュンヘン国際空港内のちょっとしてコンビニのようなショップで、雑誌を立ち読み(ドイツ語が読めないので写真を眺めるだけなのだが)しようと思い、入口のすぐそばの棚にたくさん並んでいる雑誌を見たら、なんとエロ本ばっかり。エロスを得意?分野としている私だが、ビニ本は未開拓なものなので、惜しいことにそのての知識はない。しかし、お店の入口に堂々と並んでいるのは、なかなかの壮観だ。しかもなにやらバラエティに富んでいるようだ。

一番先に目についたのは、胸が非常に豊かな女性だけを集めているヌード写真集。最も興味をひいたのが、20歳ぐらいのイスラム系の血が少し入っているかと思われるきれいな黒髪、エアロビ系の笑顔をふりまく上半身裸の男の子の表紙である。これは、同性愛者の男性対象の雑誌と思われる。日本でも、似たような雑誌はいくらでもあるのだろう。然し、ここドイツでは同じ裸体、同じエロスでも実に濃くてハードな印象を受ける。肉体の密度と容積の差だけとは思えない。これはあきらかに文化の違いと言ってもよいだろう。

ベルリンでは、旧東ドイツ時代のアパートの1階部分を改築して、ショップや映画館、ギャラリーなどが入っている複合施設、ハッケシャー・ホーフをめぐるのが楽しい。8つのアパートが連なり、各々が中庭でつながっている。こじんまりとした可愛いお店が並んでいて、ひとつひとつのぞいているとあっというまに時間が過ぎてしまう。女性好みの観光スポットだおる。そこのワイン・ショップで見つけたのが、全裸の男女がからまっている写真のラベルのワインだ。こういうのを見つけるのはうまいと自負している。早速友人にすすめたら、ご主人から依頼のあったマイセン・ワインのお土産が、あっさり変更になってしまった。味はどうだったのだろう、・・・今度確認しなくちゃ。

なかでも小さな本屋さんは、観光客でにぎわっている。ドイツは音楽だけでなく、演劇が盛んなお国柄でもある。その最新の演劇関係の雑誌の表紙に、たまげた。血だらけの全裸の中年男性と、後からYシャツ姿の役者?に抱えられている同じく全裸の血だらけの青年の写真。男性の”その部分”は隠されていたが、たとえ隠れていない完全なハダカでも驚かないが、さすがに血だらけは乙女心にはきつい。旅立つ前、たまたま図書館でバタイユの「エロスの涙」を立ち読みしていたせいだろうか、私にとっては衝撃のドイツ体験だった。そんなおろおろしている私に比較して、元高校教師で、演劇部の顧問をして優勝に導き、審査員も勤めたこともある友人は、実に冷静だった。その友人によると、日本では芝居における全裸はOKだが、プラス血は法的にはまずいそうだ。確かに、後から抱えているYシャツ姿の男性は、警察官にも見えるのだ。
こんな演劇を観るドイツ人の食欲に、私はついていけない。。。

翌日の朝、天気予報を観ようとテレビをつけたら、ニュース番組にまたまた全裸の男性たちが登場。ヌーディスト村だろうか、なにやら事件を起こしたようだった。男性の”あの部分”はぼかされていたが、警察官と衝突している。舞台は郊外だ。寒いぞ、この時期。やっぱりこういう”おおらかな”ドイツ人気質にはついていけない。

ドレスデンで宿泊した「ラディソン サス ホテル」の地下にはサウナがある。但し、男女一緒、タオルはお尻の下に敷くのがマナー。えっ。。。こんなドイツ人の迫力に、やっぱり私はくやしいがついていけないのだ。

日頃は意識していなかったが、人にとって肉体は生命を維持し活動するタンクのようなもの、または自分の個性を服装によって表現するもの、それとも相手によっては性愛の対象なのか。この国では、肉体は用途によって変幻自在につかいわけられているようだ。
肉体とはなんなのか。そんなことを考えている。


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