宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

「自分」を拾い集めて帰る

2010年01月03日 | ロバート・モンロー
 
あるとき、ロバート・モンローは、妙にお腹や背中が痛くて悩んでいた。理由を調べてみたが、どうにも原因不明。すると、何者かが、ある場所に案内してくれた。そこでは、褐色の短いトーガ(古代ローマ人とかが着ている、布を巻きつける服)を着て、腰に幅広のベルトを閉めた5~60人の男たちが、およそ同数の浅黒いヒゲ面の男たちと戦っていた。両方とも、短剣と槍、丸い盾で武装していた。ここは一体、いつの時代なのか・・・?

もうもうとあがる土煙、ほとばしる血潮。そんな中、18歳くらいの若者がもがいていた。なんと、槍で背中から腹にかけて、地面に突き刺されてしまっているのだ。

それは、ロバート・モンロー自身の過去世の姿だった。この、槍で背中を突き刺された強烈な体験のおかげで、いまだに痛みを感じることがある。やっと原因がわかって、ほっとしたロバート・モンロー。

その数年後、体外離脱したモンローは、またまた同じ場面に遭遇した。槍で地面に突き刺され、もがいている若者。なぜか、モンローの横に立って、それを不安そうに見ている男がいる。なんだか、兄弟みたいな感じだ。

もがいていた若者は、やがて弱々しくなり、動きが止まった。モンローは、隣に立っている男に、「わかるかい」と言った。男はうなずくと、背を向けて去って行き、やがて姿を消した・・・。

若者に、「起きろ」と呼びかけるモンロー。やがて、若者の身体から、別の頭が浮き上がってきた。それを引っ張りだしたところ、若者は身体からスルリと抜け出した。戦いに戻ろうとするのだが、もはや、手は短剣を持つことができない。ガクゼンとする若者に、「お前は死んだのだ」とさとす。そして、


>私は、若者の手を握って、舞い上がりはじめた。若者は不安そうだった。「ボクは・・・ボクは鳥じゃないんだ。飛べないよ!」。私はそっと手を引っぱってやり、2人してゆっくりと戦場の上空へ舞い上がった。若者の抱いていた懸念は一瞬にして消え去り、私たちは2人ともはしゃいで声を上げ、スピードをあげながら飛んでいった。

>・・・手の中に若者の手が感じられた。問題はどこで放してやるかだ。私が尋ねようとした、まさにそのとき、若者の手の感触が消えていることに気づいた。あたりをぐるぐる回ってみた。いない。若者がいない。誰もいない。いったい、どうなっているんだ?


結局、若者の救出に失敗したロバート・モンロー。そこで、ふと思い出した。「横で立っていた男」というのは、何年か前の自分だったということを。 原因不明の痛みに悩まされていたモンローは、何者かのガイドで、この場面に遭遇したのだ。その「何者か」というのが、まさに今の自分。

ということは、同時に、3人の「自分」が存在したということになる。ここから、ロバート・モンローの「自分」に対する見方は、大きく崩れていった・・・。
 
やがて、モンローは、あちこちの時代や地域を訪ねては、こうした過去の「自分」と遭遇するようになる。彼ら(?)は、死んで自縛霊と化し、死後世界で迷子になってしまっている。こうした「自分」たちを拾い集めて全員そろえるのが、モンローに与えられた使命。どうやら、それは予想以上に重要な意味を持っているようだ。
 
その理由は、後にロバート・モンローが「宇宙の源」を訪れたとき、明らかになったという。

そこには、「大いなる全体」があった。あらゆる次元から、あらゆる存在がそこに流れ込んできていた。ただし、ほかの存在たちは、モンローよりもずっと大きい。モンローなど、ほんの塵のようなものだ・・・。あまりにも小さい・・・。

そこで、ロバート・モンローは、「まさにそうだな、小さな者よ」と呼びかけられたという。さらに、「おまえは、何か違っているな。贈り物も持っていないし、ひとりきりだ。不完全ではないか」と言われた。そこで、モンローは思い出した。


>前に私は・・・「KT95」(註:どこか遠くの天体の名前)の遊びの輪に注入された、エネルギーの閃光だった・・・離脱・・・ひとり故郷を離れ、何かを探し、探して・・・そして黄色い太陽のまわりを回る青い惑星の放射に出会い・・・進入する・・・入っていく・・・それになるために・・・何になるために?・・・人間・・・そうとも、人間になるためにだ!


ついに、地球にやってきたときのことを思い出した、ロバート・モンロー。地球で肉体という物質的存在になったことにより、重苦しい制限を味わうハメになったのを思い出した。気楽に人間になってはみたものの、なってみたら、トンデモない苦労の連続だ。まったく、シャレになっていない。しかし、ほかの多くの人間たちと同様、苦労すればするほど、ますます人間体験がもたらす強烈な刺激に中毒する一方。何かにとりつかれたように輪廻転生を繰り返していった・・・。これは、一種のマゾヒズムなのだろうか(笑)。
 

>何度も何度も試みを繰り返し・・・生の過程を数知れず繰り返し・・・毛深い顔をした初めの小さな生き物から・・・何千年もの過程・・・人生を経て・・・何度も何度も、意識と知性の向上と低下を繰り返し、それらすべてをあわせたものが、「全体」に持ち帰るべき贈り物なのだ・・・。しかし、私はそれを持っていない・・・。


なんと、「贈り物」の意味まで分かった。地球で生きている意味までも、すべて思い出したことになる。


>やっと、部分がまき散らされたわけがわかった・・・私は、あの無数の人生を、すべてひっくるめたものなのだ。すべてが私なのだ。私はそれをなんと呼んでいたっけ・・・そう、私のIT(I THERE、向こうの自分)だ。

かくして、ロバート・モンローは、地球生命系の過去・現在・未来にまき散らされた無数の「自分」の断片たちを、拾い集めて帰るハメになったということだ。槍で地面に突き刺されていた古代の若者は、その中のひとり。他にも、そんな「自分」が多数。大変ですな・・・!!

でも、モンローによれば、それが「地球生命系からの卒業」。大変だけど、やるっきゃない!?
  
 
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