宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

エレメンタル ~ ダスカロス

2010年06月05日 | 精神世界を語る
 
最初は半信半疑だった、キリアコ。だが、ダスカロスは、そんなキリアコの目の前で、悪霊に憑依されていたユダヤ人の娘を、あっという間に治療してしまった。さすがは、「20世紀最高のヒーラー」と言われるだけのことはある・・・!?
 
憑依していたのは、ナチス・ドイツの亡霊たちだった。彼らは、ドイツに攻め込んだ連合軍によって殺害されたあとも、ユダヤ人への憎しみをひきずっていたのだ。

もっとも、ダスカロスによれば、ほとんどの場合、人間にとりついているのは、人間の霊そのものではなく、「エレメンタル」と呼ばれるものらしい。人間の思考や感情によって創られた、小さな命を持つ存在たちだ。実際のところ、ヒーリングにおいて、「除霊」などという、おどろおどろしい話になることは滅多にない。ほとんどの場合は、エレメンタルの作用をどうにかしさえすれば、なんとかなる。

人間の思考や感情は、目に見えない。ただし、目に見えないというのは、物質世界の話。それらは、意識世界においては独自の生命を持ち、「アリ塚の中のアリのように」(by ルドルフ・シュタイナー)うごめいている。そして、エレメンタルとなって独自の活動を開始する。こうなると、創り出した当人といえども、コントロールすることはできない。それどころか、当人のところに戻ってきて、害をおよぼすこともしばしばだという。目に見えないだけに、本人にも自覚できないところが厄介だ。

ダスカロスによれば、タバコ、ギャンブル、アルコール中毒などの依存症は、当人が創り出したエレメンタルが、出たり戻ったりを繰り返しつつ、より多くのエネルギーを吸収していくサイクルの中で形成されるという。

こうした依存症、中毒症状に限らず、エレメンタルは当人の運命を大きく変えていく。ダスカロス自身、過去世でイタリア人だったとき、印刷機を発明するという考えに熱中していた。この執着が作り出した強力なエレメンタルは、現世で戻ってきた。ダスカロスが政府の印刷局でタイピストをやることになったのは、その結果だという。

これはホンの一例で、私たちの今の性格や状況は、輪廻が始まって以来つくってきた、「数々のエレメンタルの総合的な結果」なのだそうな。

もちろん、エレメンタルが意識世界から作用をおよぼすのは、それを創り出した当人に対してだけではない。それは、アチコチに飛んでいって、他人にも作用する。

ダスカロスによれば、一般に「霊が憑依した」とひと括りにされる現象でも、死んだ人の亡霊や、ましてや生きている人の生き霊が、まるごと憑依しているケースは、意外に少ないらしい。ほとんどの場合、憑依しているのは、エレメンタル。小さな命とはいえ、ときには病気や精神障害はもとより、数々の不幸を引き起こすこともある厄介な存在だ。

人間の霊は、追い出すことはできても、滅ぼすことまではできない。彼らは、永遠の存在なのだ。その点、エレメンタルなら、消滅させることができる。まずは、悪いエレメンタルを発見し、消滅させる技術を身につけることが、一流のヒーラーになるための第一歩。

人は、エレメンタルを日常的に創り出している。

たとえば、ダイヤのネックレスに強い執着をもつ人間がいたとしよう。そういう人が、銀座の宝石店(別に、銀座じゃなくてもいいのだが・・・)に行き、七色の虹のように輝くダイヤを見て、「あのネックレスが欲しい」という、強い欲望を起こしたとする。すると、ダイヤのまわりには、執着の念が集まってきて、ボンヤリとした雲のようになり、サイキック体としての形をとりはじめる。やがて、「ダイヤが欲しい」という欲望のエレメンタルが形成される。そこに、強い集中力、強い欲望があるほど、より強力なエレメンタルが誕生する。

この人間を、宝石店から遠く離れたところに連れて行ったとしても、エレメンタルは消えない。ダイヤのネックレスのイメージが生き生きと浮かんできて、「あれが欲しい」という欲望に駆られ続けることになる。それは、エレメンタルの作用。

エレメンタルは自然にできるだけではなく、意識的に創りだすこともできる。良いエレメンタルを創るのは、真理の探求者が身につけるべき特技のひとつだ。そこで、ダスカロスは弟子たちに、エレメンタルをつくる練習をやらせることにした。

>「では、まず自分の席に楽にして座って」とダスカロスは言った。(中略) 「目を閉じて。そして、頭の中に蛇をつくり出しなさい」

>数分たった。すると、ダスカロスはこちらが催眠術にかけられてしまうような声で言った。「両手で蛇を持ってみて。想像するほどひどいことではない。あなたに従うエレメンタルだ。首のところと尻尾でつかんでいると想像してほしい。ほら、動いているだろう?」

>「では、何人かでこの蛇に生命を吹き込んでほしい。この蛇はあなたを噛んだり、傷つけたりすることはできない。無害なエレメンタルだ」

(キリアコス・マルキデス著 『メッセンジャー』より)

こうして、弟子たちは蛇のエレメンタルをつくってみた。カギを握るのは、集中力。さすがは、ダスカロスの弟子たちだ。たちまち、みごとな蛇のエレメンタルがつくり出された。でも、弟子たちがそれを怖がっているのを見て、ダスカロスはがっかりしたようだ。

物質世界で、毒蛇と出会ったとする。蛇は、興奮して人間にかみつこうとしている。かまれたら、死ぬかもしれない。まさに、絶体絶命の危機だ。この無害なエレメンタルは、そういう場面で役立つらしい。それは、どのような場面でも、蛇を落ち着かせることができるという。そのために創り出した無害なエレメンタルだというのに、弟子たちには誤解されてしまったようだ。


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3 コメント

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最近の注目番組 (クマ)
2010-06-08 10:45:27
哀川翔さん司会の「不可思議探偵団」(月曜夜7時)

UFO、宇宙人を茶化さない路線のTV番組なので、かなり貴重ですよね

哀川翔さん、YOUさん共に「オーラの泉」に出てたんで注目してますよ

長く続いてほしいなー
注目番組 (コンサル星人)
2010-06-17 17:42:28
残念ながら、今週は見逃しました。

来週こそは・・・(笑)
 
えー! (クマ)
2010-06-18 01:17:55
来週は宇宙人関係は、やらないかも・・(汗)

でも、また絶対やるとは思います。

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