霧のおじいさん(1)

2020-01-02 08:06:56 | 小説
霧の朝は不思議だ。
霧の中を歩いていると
雲の中にいて、ふんわりと浮かび上がりそうな感じがするだ。

僕が学校へ歩いて行っている時に右側のクツが脱げた。
あれっ、足の裏に何も当たらない。
今度は左側のクツが脱げたが、やっぱり足の裏に何も当たらないで、ふわふわとしている。

『早く起きないと、学校に遅刻するわよ。』
とお母さんに起こされた。
『ああっ、夢か。』
僕は急いで歯を磨き、顔を洗って朝ご飯を食べた。
そして、僕が学校へ歩いて行っている時に右側のクツが脱げた。
あれっ、足の裏に何も当たらない。
今度は左側のクツが脱げたが、やっぱり足の裏に何も当たらないで、ふわふわとして、夢と同じようになった。

学校に着いて、僕は友達にふわふわとしていた話をすると、友達も同じようにふわふわとしていたと言った。
学校から帰る時間には霧は無かったので、ふわふわとはしなかった。
そして、何日間か霧は出なかったので、ふわふわする感じは忘れかけていた。


ある日の朝に霧が出た。僕が学校へ歩いて行っている時に、また右側のクツが脱げた。
あれっ、足の裏に何も当たらない。
今度は左側のクツが脱げたが、やっぱり足の裏に何も当たらないで、ふわふわとしている。
『早く起きないと、学校に遅刻するわよ。』
と、またお母さんに起こされた。
『ああっ、今度も夢か。』
僕は急いで歯を磨き、顔を洗って朝ご飯を食べた。
そして、僕が学校へ歩いて行っている時に、また右側のクツが脱げた。
あれっ、足の裏に何も当たらない。
今度は左側のクツが脱げたが、足の裏に何も当たらないで、ふわふわとして、前と同じようになった。
一緒に歩いている友達も同じようにふわふわするねと言った。

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