別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン10 つれづれ感想9

2017-12-24 21:22:48 | シーズン10
第17話 天国の協力者

ボビィィィ!!!(ノД`)・゜・。

会いたかったよぉ! やっぱボビーがいないと駄目だ兄弟!!(笑)
天使と悪魔王より頼りになるボビーおじさま、出てくれました。

酷くうなされてサムの名を叫ぶ兄 カインの予言が影響してます。
兄弟の部屋は結構離れてるんだね。もっと近い部屋にしろよ。まあ大邸宅とは言わずも広い賢人の館で、また隣の部屋だったらどうかしてるが。どうせ起きてる間はリビング兼書斎でずっと一緒だしな!

兄の苦しみにサム暗躍開始
しかし作り話が上手くないね(笑) ゴキブリのパントマイム映画なんて、ディーンを寄せ付けないためでもあるかよそんなん! 「僕の部屋に絶対に」「入らない」
入っていたずらするという返事です。ものっそ子供のイタズラ。歯ブラシをそんな、兄のフェロモンを嗅いだら弟は…!(禁)

裸体に凝ったまじないを書いているロウィーナ。母の裸と男関係に、ごく普通のとまどい反応するクラウリー。思春期かよ。
情報担当の若い悪魔に兄弟の居場所を探させるロウィーナ。この悪魔なんか真面目。「罰当たりと勤勉は両立します」 名言だな(笑)
学生たちのビリヤードに乱入する兄。タチの悪い小芝居で巻き上げる。殺人よりも、こういうところの方が刻印の影響が出てるんだよね。
父親の形見だという腕時計なら、本来のディーンならそれは見逃したはず。全然罪悪感がない。でもそのあと入った洗面所で、鏡に悪魔の黒い眼になった自分が見える。良くないことをしたと自覚はどこかにある。

またもメタトロンを連れ出そうとするキャスとサム。男性にのり移ったハンナに断られる。女言葉にする吹き替えは必要ないだろうに。ハンナと言っても天使は性別ないんだからさ。
超能力者オリバーに手伝いを申し込みに行くサムキャス。こういう爺さん好きだ。また超能力者が普通にいる言動だが(シーズン初期設定なし)
「手伝いを断ったらどうなる」「僕の心を読め」 すぐに準備にはいるオリバー爺さん。サムの心にはどんな闇が…ぁ。
オリバーの助けにより、天国にいるボビーと話すサム。ディーンと話したいというボビーに、「かなり参ってる」と言葉を濁すサムを、ジッと隣で見つめるキャスの目がもう。

ボビーの天国は、自宅の部屋かな。そこで飲みながら本を読んだりしてる日々。この天国のありさまはかなり重要だと思う。
地獄もショボいが、天国の各自個室設定もしょぼ。コックピットかよ。でも様々な年齢で死んだボビーの部屋がいくつもあるのは興味深い。サム達に呼び出されたのは、あくまであの時リヴァイアサンのディックに殺されたボビー。パラレル設定は使わなくても萌えるわ。
天界に飛び込むキャス。サムにタックルかけられた天使にちょっと同情した(笑) ボビーとキャスの連携でメタトロン強奪。安定の嫌らしい口八丁ぶり。しかし今度はそううまくいきません。
そうだよ。とっととこいつの恩寵を取っちゃえば良かったんだよ。「サムが直ちに、何だっけ…。貴様の頭を吹き飛ばしてやる」 自分じゃなくてサムなんだ(笑)
『川はその源で終わる』は口から出まかせだった(笑) でもそうかな…?

学生たちを操ってディーンを襲わせるロウィーナ。今度は彼らを殴っても、殺しはしないディーン。
ロウィーナの相当強力らしい呪文も効かないディーン。「息子がいい影響を受けて真っ当になるから死んでほしい」 悪魔の母の魔女としてはかなりまともなセリフである。
八つ裂きにしてやる魔法をかけてやったのに。と言うロウィーナに、カインの刻印の話をするクラウリー。すると「あれは呪いに過ぎない。第一級の呪いでも」 お、ここに抜け道が。

兄とクラは差しでお話。すごく落ち着いてしみじみしてる。めっちゃ普通の雰囲気(笑) 相変わらず傘付きのカクテルかクラv
「しかたない。家族だからな。血のつながり」
「その二つは別もん。血のつながりは関係ない。気持ちでつながるんだ。いつも気にしてくれて見返りなんて求めない。調子がいい時も悪い時も、そばにいて支えてくれる。自分の身を捨てても守ろうとする。それが家族だ」
まさに今、兄のために力を尽くしている弟や天使、チャーリー、そして呼び出されたことを知らずにいるボビーを思い出して言ってるんだろう。やはり“家族”にこだわっていたクラウリー。でもディーンの言う家族はすでに聖家族ですよ。滅多にない。それを与えられているからこそ、兄弟は延々と続く試練も与えられている。

兄の言葉に、ロウィーナを切るクラウリー。
「俺を産んでくれたが、母親じゃなかった。母さんが言った通り、ギラギラしたところがなくなってたんだ。いいか俺の名前はクラウリーだ。自力でのし上がり、トップになった」
ここのクラ、カッコいい。でもラストで一人、王座で思いにふける表情も秀逸。クラウリーも深いキャラになったよなあ。
ロウィーナの涙は、悔しさのためか。それとも悲しみもあるのか。見せかけの繋がりを捨て、さらには“地獄の王らしい選択”をした息子。
真っ当になった地獄の王こそは、母親との情などを必要としない。ロウィーナのしたことは逆効果になったわけだ。
彼女はいわゆる毒親なんだけど、毒親になるには理由がある。中には生まれながらに子供を持つべきじゃない冷酷なエゴイスト親もいるだろうが、たいていは親に対する子供の感情が複雑なのと同じく、子供に対する親の感情も込み入ってることがる。
これについてはまだ先に持ち越されるので、とりあえずは様子見。

帰ってきたサム。兄も弟も、今日あったことを打ち明けない。隠し事というよりも、自分の中で消化する時間が必要。

ラストのボビーからのサムへの手紙。泣けた…
やっぱりボビーしかいないよ。兄弟のことを真に知っていて、的確な助言をくれる。キャスはいい奴で兄弟を理解できるようになってきたけれど、人として、古強者として、第二の父親としてのボビーに代わるものはいない。
S6でロボサムに殺されかけて、あれもサムの一部だと言ったボビーだけど、それでも「お前は善人だ。それも飛び切りのな」と言ってくれる。これが親。サムがどれだけ慰められたか。S8で地獄にいたボビーを助けに行ったので、サムだけが2回死んだ後のボビーと触れ合っている。いつかディーンとも! この手紙もいつか、ディーンに読ませてほしい。

幾つものパートが交差し、絡んだ人間模様の今回。でもわかりにくくはなく、それぞれの繋がりを深く描いてくれたと思う。脚本はシーズン11終わりから今もショーランナーのアンドリュー・ダフ。

天国はその人の人生で一番輝いていた、戻りたかった楽園を与えられてる設定だ。かつてアッシュやパメラが望んだ好きなことをする天国。問題となったサムの天国とディーンの天国の差。そしてボビーは、たぶんそのことを聞いていた。彼の天国は、殺してしまった奥さんとの生活でも、“彼の思い出のディーンとサムとの日々”でもない。一人きりであの古びた家で、狩りもせず、でも兄弟と一緒の写真を飾って過ごしている。
生きてそのまま引退した後の姿のよう。
ボビーは死んでも、見果てぬ夢なんて見ない。生きて戦っている兄弟を、天国でいつも思って過ごしてた。私はここに一番泣いた。
この後ボビーはどんな償いをさせられるんだろう。いつか必ず、それも報われると信じたい。

また出てくださいボビー。兄弟も、キャスもあなたが必要だよ。



コメントを投稿