別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン15 けじめ感想14

2022-05-31 00:04:25 | シーズン15

第14話 束の間の休息

調べ物をするサムから始まるパターン定着。
シェフエプロンの兄貴! フォーク振り回してると何か狩るみたいだが、ディーン特製バーガー制作中。
基地の設備が不具合。シャワーが止まったり、配管の音が響いたり。古いから仕方がない…のか?
地下にあるコントロールパネルを点検する。リセットボタンがあればとりあえず押す兄貴(我同)
ディーンがバーガーとビールを持って部屋に入ると、見知らぬおばちゃん「あら、どーもv」 
兄のおパンツを畳んでいた。しかもスクービードゥの柄パン🤣
「サム~!!」

リビングルームのホコリをチェックするおばはん。あんた誰なんだ!と吠える兄に、「言葉使い!」とたしなめる。
兄「彼女が俺の下着を畳んでた」 サム「兄貴の下着を?」 そこか?
おばさん「常日頃、ちゃんと畳んでいないからよ」 そこですか?
バターズ夫人と名乗った彼女は、過去の賢人の家政婦さんをしていた。人間ではない。森の精とな。
兄貴に出て行ってくれと言われ、ここが私の家とうろたえる夫人。今が1958年と思っていた。賢人たちが全員死んだと聞いてショックを受ける。
儀式のために出かけた賢人たち。留守を守っていたが、みんな戻ってこなかった。自分と基地をスタンバイモードにして、62年間眠ってた。
アドバンにやられたあの日だね。
なんとバンカーはフル稼働していなかった。夫人の指パッチンで怪物探知機作動。場所だけでなく怪物の種類までわかる。
兄弟に近づいて「お洗濯も…」 男盛りの男所帯は匂う(笑)
探知機に従い、ヴァンパイア退治に行ってみることにする兄弟。ジャックは前回の件から部屋にこもってる。客がいるから用心しろ、でも欲しいならクッキー焼いてくれるぞとドア前で告げる兄。
膝を抱えて答えないジャックだが、ちょっと気持ちが動いた感じ。

ジャックは何か隠してると懸念するサム。ポジティブモードの兄貴。夫人は「魔法のルンバ」だとw
出てこないジャックに、バターズ夫人はサンドイッチを作ってドア前に置いてくれる。

探知機の示す家に行くとヴァンパイアはいた。即効首を刎ねてエンド。
彼ら血液パック飲んでたよね? ベニーと同じ、害のないヴァンパイアだったのでは…。
兄弟が帰宅するとクリスマスミュージックが流れ、巨大なツリーとデコレーションされたバンカー。
「メリー・クリスマス~♪」 アイシングクッキーを盛ったお皿を持って踊ってる夫人。
「ここにいてもらうぞ」 ディーンめっちゃ嬉しそう。戸惑い気味のサム。

翌朝。キッチンでサムにパンケーキ焼いてあげてる夫人。怪物退治ばかりの兄弟に季節の行事を楽しんでほしいと張り切っている。そこにジャックが入ってくる。
「あなたがジャック?」 急に夫人のトーンが下がる、「何者なの…?」
微妙な雰囲気の中、テンション高めの兄貴登場。パープルのナイティにナイトキャップ。
サム「それってスクービードゥの…」 ディーン「サイコーだろv」
寝間着の裾をめくる兄。ウッと、こめかみを押さえるサム。ノーパンかよ!🤭
表情を変えてジャックを迎える夫人。お腹は空いてないジャックにスムージーを出してくれる。
うらやましがる兄にはトマトジュース。「コレステロール値が高すぎるわ」 サム、我が意を得たりの笑み。
サイレンが鳴り響き、走って着替えに行く兄弟。「怪物はラミアよ。清めたナイフを車に入れてある」
耳を落としたサンドイッチがお弁当。喜ぶ兄貴。
夫人と食器を洗ってるジャック。自分の生い立ちを打ち明け、メアリーのことも告白。理解深い様子の夫人。スムージーをまた作ってくれる。

バターズ夫人が作る御馳走を沢山食べて、狩りの際はお弁当。イベントをみんなで楽しむ日々。
感謝祭のオー・ランタン作り。ジャックも楽しそう。兄貴が野菜も取ってる!
狩りは超スムーズ。なぜかサムがムジョルニアを持っている😅(マイティ・ソーのやつ)
サムのバースディパーティ! ディーンとジャックは三角帽、サムはバースディのティアラw
楽しい日々だったが…。

ある日、ジャックは賢人の資料を漁っている夫人を見かける。彼女が見ていたのは、本人の写真が貼られた機密事項文書とテープレコーダーだった。
フィルムを見てみると、またかよカスパート・シンクレア。マグナス…。
トゥーレが捕獲した森の精を奪ったマグナス。彼女が家族を脅かされると狂暴になることを知り、賢人の仲間に引き入れた。命じられるがままに、トゥーレの将校の首根っこを引きちぎるバターズ夫人…。
兄弟に知らせようとするジャック。だがサムはエイリーンとのデートでウキウキ。ディーンは夫人がテレビを直してくれたと聞き、大喜びで行ってしまう。
夫人の後を一人でつけるジャックだが、もとよりお見通しだった。テープもわざと見せていた。
ジャックは兄弟にとって危険。私が守ると言う夫人。スムージーは彼を弱めるための毒物だった。

サンドイッチを食べようとする兄に、「力をつけてジャックを殺すのよ」 あちゃ~。
「くそっ。上手くいきすぎなんだよな。たいていこうなる」 サンドイッチも諦める兄貴かわいそ。
全部水に流そうと言った兄も、ジャックと同じく地下の部屋に叩きこまれる。
帰宅したサムは、ジャックとディーンを殺しましょうと言う夫人に、刺激しないように話を合わせる。さすが読める男。
自室でディーンに電話。なんで連絡しない!?と息巻くサム。
ディーン「デートの邪魔しちゃ悪いと思って(「手話を練習してる」と思って)」とニンマリ。
非常事態より弟のデートが優先。今更驚かない。
基地をスタンバイモードに戻せば、夫人も消えるかもしれない。イベントと御馳走を惜しみつつも、兄弟は落ちあう算段。
ジャックは自分のパワーを使って部屋を出ようと言うが、賛成しないディーン。
「まだ怪物だと思ってる?」 哀し気なジャック。

「俺も努力している。おふくろのことだけは忘れられない。お前に怒ってた。今も少しは怒ってる。
だとしても、どっかの邪悪なメリーポピンズなんかにお前を殺させない。わかるか?」
うるうるのジャック😢

夫人を出し抜こうとしたサムも、見抜かれてて椅子に拘束される。
夫人サムがお気に入り。「私があなたを導いてあげる。ミスター・カスバートがしてくれたように」
マグナス、没して何世紀たつも、厄介ごとしか持ち込まん。

ジャックにかけられた特別仕様手錠を、兄が天使の剣で一刀両断!…にならず、ジャック吹っ飛び棚に激突。
ディーン「別のアイデア浮かんだ!」
ジャック「ほんと?」 いい子すぎるぜ、文句言いなさいな😅

ジャックはルシファーの息子で怪物。もう家族を奪わせないと叫ぶ夫人。サムも叫ぶ。
「ジャックは怪物なんかじゃない。ただの少年だ。苦しい人生から、また別の苦しみを乗り越えようとしてる!」
激した夫人には通じず、サムはカスバート氏直伝の生爪剥がしに…(マグナスいらんこと略)

兄の新案は、同じくジャックを吹っ飛ばすー扉めがけてーというもので、見事成功。扉は倒され脱出。
いくらネフィリムとはいえ、兄貴…(丈夫な男なら誰でもやる。弟以外)
二人は地下のリセットボタンを押し、サムの元へ駆けつける。
一度は消えた夫人だったが、怒りのパワーで現れて、三人共に吹っ飛ばす。
ジャックを殺そうとする彼女だが。

サム「彼を傷つけたら、僕らを傷つけることになる」
うろたえ、止まる夫人。怪物が存在すると森に帰れないと刷り込まれていた。フ〇ック、マグナス(ランゲージ)
ディーン「ジャックは世界を救える」
怒りが消えていくバスターズ夫人。
「もうみんなに会えないのね…」

三人に謝り、サムの爪を直す夫人。4本生爪剥がされても割と平気なサムは、幸運が戻ったからじゃなく単に拷問慣れ。
森に帰る夫人。彼女がいなくなれば基地は再びスタンバイモードに戻る。なんとかなるさと言うディーン。ジャックは夫人に、賢人たちと彼女で撮った写真のスタンドを渡す。宝物にするわと抱える夫人。利用されてたのに、家族と思って大事にしていた。バターズさん愛情深い。
「ディーン、野菜も食べて。サム、髪を切りなさい。ジャック。世界を救うのよ」
夫人は消え、基地はまたパワーダウンした。

「神を殺す使命があるのに、簡単につかまった。僕が馬鹿だったから…。サム、僕にできると思う?」
「ジャック、君にしかできない」

そこにシェフエプロンディーン、お皿を持って登場。
「HAPPY BIRTHDAY JACK!」とデコレートされた不格好なケーキ🎂
バターズ夫人みたいにはできなかったが、と照れ気味な兄貴。ジャック「嬉しいよ」

立ててくれたロウソクを吹き消すジャック。何を願ったのか。

 

森の精おばさん、最強伝説(いろんな意味で)

シリーズ15年の最後の息抜きエピソード。
楽しくて、暖かくて、ちょっぴりホラーで、とても切なかった。

故郷に戻りたかった夫人を引き留めないのが彼ららしいけど。この世の危機の瀬戸際で、神との闘いに勝つまでは残ってくれて、ボーイズをサポートしてくれたら強力すぎる助っ人だったのに。

それにしてもバターズ夫人強力すぎ。なんとバンカーの完璧な守護は彼女の力だったとは。アマラ前にもザルだった理由が、ここでつけたされ明かされました。ていうかビリー知らないのかね?
兄弟が初めてバンカーに入った時、無人なのに水や電気が使えることをサムが疑問視してた。私は「妖精さんがいて掃除もしてくれるんだよ」と書いた覚えがある…。当たらずとも遠からずだった!

本名は彼女の種族の言葉で、人間には発音できない。バターズ夫人と名付けたのはミスター・ガネムと言ってた。シーズン8のヘンリー爺ちゃん登場回で、サムが会いに行った賢人の生き残りだよね。アバドンに憑依された奥さんに殺されてしまった。
いらんことしいマグナスが洗脳したとはいえ、彼も他の賢人たちも夫人を拘束して利用してた。賢人やっぱりロクでもない。それでも家族と思い、大事にしてた彼女。
最終シーズンまで(カメオ)出演するとは思わなかったよマグナス。クズオブ賢人として、やらかし野郎として、かなり使えたキャラになった。そしてトゥーレも(笑) シュタイン一族とか消え果たのに。

熟練ハンターだけでなく、神を殺す使命のネフィリムすら吹き飛ばす力と(ジャックパワー使えないからだが)、基地の機能をアップしてフォローする能力。ネフィリムの力を削ぐスムージー。そして何よりも完璧な家事能力。「邪悪なメリーポピンズ」には笑ったが、まさにすべてにそつがない。
『束の間の休息』、原題『Last Holiday』の通りに、兄弟とジャックに、味わったことのない家族の団欒を与えてくれた。

カレンダー通りじゃないけど、今までやったことがない祝祭を短期間でやったみたい。クリスマス、ハロウィーン、感謝祭、そしてバースディ。
兄弟は、ジョンとメアリーと囲んだ一晩の夢、ウィンチェスター・サプライズの宴があった。
ジャックも、キャスやメアリーとみんなでピザでワイワイの想い出がある。
けれど、こんなにちゃんとアニバーサリーを祝ったことはなかった。豊富な正式の御馳走もね。
三人共、楽しそうだったなあ😢

サムは生まれて初めて、『家族』に誕生日をきちんと祝ってもらったんだよね。
アメリアがお祝いしてくれたし、おそらく大学時代にはジェシカと友人たちが祝ってくれただろう。
でもそれは、恋人や友人。愛する女性もまだ『家族』ではなかった。
幼少期にも、粗末ながらも兄が一生懸命プレゼントを考えてくれたり。ジョンも不在や狩りでない時であったら、些少なりとも何かしてくれたかもしれないが。モーテルでのわびしいものだったはず。

ディーンは4歳まではきっとお祝いしてもらってる。どれだけ覚えているかはともかく。
リサの家にいたとき誕生日が巡ってきたとしても、サムのことがあるしお祝いは遠慮したと思う。

サムが子供っぽいお祝いに、照れながらも素直に喜んでいるのにジンときた。
ディーンも、サムに幸せなバースディを与えてやりたかった子供の頃の想いがかなった。
ディーンだって祝ってあげて欲しいけど、兄は本来が与える人。祝ってあげれる方に喜びを見出す質だと思う。
だからこそ、生まれてからまだ一度も誕生日を祝ってないジャックにケーキを作った。
これが彼なりの精一杯のジャックへの答え。メアリーの件の傷は消えずとも、もう彼を許していると。

バターズ夫人は、兄弟にとって「理想のお母さん像」を垣間見せたのではと思う。
メアリーには無理だったとは言わない。殺されず、あのまま家族で生きれたら家事の苦手な彼女もきっと違ってた。
夫人はたぶん何百年も生きてるんだろうが、見た目は60代くらいのおばさん。
もしメアリーが20代で死なず、そのまま生きていたらこれくらいの年代。
狩りには同行せず、基地で完璧なバックアップをしてくれる。お弁当持ちの狩りなんて兄弟共に初体験だろう。アニバーサリーは盛大に。欲しいものをすぐに出してくれるお母さん。

ディーンは蘇って色々あったメアリーも愛してた。不器用で暴走しがちな、愛情が裏目に出る、彼ら兄弟にそっくりな母を。
ハンターとしての彼女もリスペクトしていたけれど。ディーンの本質的には、危険からは離れて家で自分とサムを迎えてくれる、そういう母親であってほしかったとは思う。

サムのデートのレトロな服装は、夫人の見立てに違いない。母親みたいにデート前のチェックをしてもらうことが嬉しそうだったサム。メアリーがしたかったことでもある…。
そして兄の食生活を正し、ジャックに家庭を味合わせてくれた。野菜食べてたよね、兄貴…。

生まれてからまだ数年。三人の父親に育てられたジャックにとっては、すべてが初めて。憧れる時期さえ経てこなかった。重い使命を抱えた彼には大きなプレゼントだった。夫人は彼を殺そうとしたけど、最後は気づいて謝ってくれた。

この回にキャスがいないことが、彼のファンはたぶん不満だよね。
これは製作上の理由だと私は感じてる。
今回怪物探知装置が作動した広間の大テーブルとは違い、食卓は4人が適正人数。ウィンチェスター家の一度の団欒を見てもね。

キャスは、幸せを感じるとと虚無に連れていかれるというのもあるが。
ビリーが見たチャックのデスノート。そこにはジャックと兄弟は登場しても、キャスの名は出てこなかった。
カスティエルの扱いは、熱狂的なファンの存在で逆に難しくなっていた。どう見ても良い役割を与えられていないんだけど、兄に絡めて萌えを匂わせたり、ファンが喜ぶように「見せて」はいるんだよね。
実際は微妙に枠外に行かされてる脚本が続いてる。ファンを気遣ってるようでいて、逸らされてると私は見てた。

望遠鏡だと思っていたのは、「次元間ジオスコープ」だった。これ回収されるんだろうか(ないよ)
ディーンが豹変した夫人をのことを言った「ナース・ラチェット」は、名作『カッコーの巣の上で』に出てくる冷酷なナースのこと。これが放映されていた昨年、ネッフリでスピンオフドラマ化されていた。

兄貴はバースディを祝ってもらわなかったけど、リクエストした「シリアルの焼き菓子」はバスターズ夫人が用意してくれた。
シリアルの焼き菓子ってなんやねん!と思ったが、「Rice Krispie treats」を検索すると色々出てくる。
ケロッグなどの市販もあるけど、基本は手作りらしい。

 

Best-Ever Rice Krispie Treats - Once Upon a Chef

(TESTED & PERFECTED RECIPE) Made with brown butter, vanilla, salt,...

Once Upon a Chef

 

ライスシリアルとマシュマロを混ぜて固める感じのお菓子。
メアリー母さんは作ったことなさそうだが、兄はいつこれが憧れになったんだろう。
ジャレッドは4つ用意された撮影用のバースディケーキを、全部食べたとか聞いたぞ(笑)

実はこの回、兄弟とジャック、バターズ夫人以外はモブヴァンパイア二人のみのキャスト。パンデミック前でも撮影に影響が出ていた頃なのか、当初からのシナリオだったのかは知らないが。怪物のアジトに突入する兄弟の姿だけなのも、やはり人減らしての撮影だったのかも。

ほぼバンカーでのみのシットコム的な舞台になったのは、逆に良かった気もする。最後の晩餐ならぬ、団らんと憩い。いよいよ終盤に向かう前の、ちょっぴりハードな休日だった。

 

相変わらずの余裕なさ。DVD自体見る時間ない。
もう更新ないだろうと思われたころに、ひそーりと上がるかもしれないし、ないかもしれない。
ざぼーいずのジェンさん、どんな感じだろう。見れないけど、露出が多いのは嬉しいねv

 


コメントを投稿