別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン15 けじめ感想17

2023-01-01 17:44:35 | シーズン15

第17話 団結

兄貴「二人を一ぺんに消してしまったら、光か闇だって問題はなくなる」

えー(文句)

アイスランドで、露天風呂に浸かって『ノルウェイの森』を読んでいるアマラ。
流れ星とオーロラが立て続けに現れる。「おかえり、チャック」 派手なサイン。
サムとキャスは、ジャックが死なずに済む方法を探しまくっている。
兄に怒るサムは無視を決め込み、ジャックも死ぬしか方法がないと言い切るディーン。揉めているとキッチンで物音。
アマラが冷蔵庫を漁っていた。チャックはバンカーでは料理してたっけ。姉弟あまり変わらん人がましさ。
「どうやって檻に入れるつもり?」 チャックを檻に入れると思ってるアマラ。
「もっとよく知りあっておけばよかった」 ジャックを見つめて悔いてる様子。大伯母さんに困った表情のジャック。
私たちはずっと助け合う関係とアマラに言われ、さすがに後ろめたい様子の兄。
ジャックはサムをガッカリさせたのではと気にしている。
ビリーの指示通り、ジャックを爆弾に変える最後の試練に行こうとするディーン。サムはジャックを救う方法を探すと宣言。
二人で一緒にやるのが“使者”の役割だと、サムも連れていきたいディーン。
サム「家族は絶対に見捨てないって決めたじゃないか」
ディーン「ジャックは家族じゃない」 
大事に思っているが、ジャックはお前じゃない。キャスとも違う。兄のシビアな発言。
支度できたと現れるジャック。聞いていた。
キャスが帰ってきて、サムと一緒に文献を漁る。諦めないパパ二人。

静かな森で休むアマラの元にチャック現る。世界を壊した後に、一緒に新しい世界を作るお誘い。
創造と破壊は僕の役目だが、初期設定と再起動は姉さんがいないとできない。
そうなん?!
「姉さんとディーンの関係はキモイから」「あれもお前が書いた筋書き?」「書くわけない。ゾッとする」
色々カンぐるやり取り…。
自然の素晴らしさを讃えるアマラ。全て失敗作、なぜシリコン製にしなかったのかとかほざくチャック。
暇を持て余したエターナルズのたわごと。
アマラはチャックを天界に連れて行くが、残り少ない天使たちがサインを求めに来る。これってジャックが天使にした人たち? ナオミとか残ってないのか?
アマラが望んでいるのは調和。
アマラ「お前は自分の楽しみと物語にしか興味がない。だから悪役になってる」
チャック「いいセリフはいつだって悪役だ」
バンカーに飛び、チャックの力を封じ込めるアマラ。

インパラ内。色々言いたげなディーンに、わかってると諦観のジャック。
小さな宝石店に着く二人。喜色満面のおっさんと、ヒッピー風の女性が出迎える。
彼はアダム。自称、神の生産ラインに最初に乗った男。女性はイブではなく天使のセラフィーナ。いちゃつく二人に、兄とジャックめんくらう。
天使に乗り換えた神を恨んで復讐を決めていたアダム。方法を思いつくまでビリーが彼らを生かしてくれてた。ようやくそのパワーを持つジャックが現れた。
ちょい待ち! そんな太古からビリー関わってたと? 前のデスがいたでしょ? それとも復讐をたくらんだのが近年だってこと? ご都合すぎるぜ。それにビリー、生き死にを操作するのは秩序に反しないのかよ。

宝石の原石の中から、神がふれた物を当てるテスト。
ジャック「全部がそうだ。存在自体が神聖だ。神は万物に宿る」 アダム満足。ジャックはパスした。
そうなると、シーズン11で神がふれてパワーを得た武器を見つけようとした話は無駄ということだな(SPNあるある) 
チャックがすべてに宿ってたらやり切れねえよ。
お次は、いちゃつきながらアダムの腹を裂き、骨を取り出す。アダムの肋骨。命を作り出せるほどのパワーがある。これを使えば、ジャックは超新星並みのパワーを得て、爆発すれば神もダークネスも吸い込めるブラックホールが生じる。
バンカーに着く前に、車を止めるディーン。

どう言えばいいか。チャックに操られているとわかった時、まるで命を奪われたような気になった。今までもこれからも自由はない。一生奴の奴隷だ。だがついに、俺とサムが解放されるチャンスがきた。俺達は自分の意志で生きられれる。それは全部ジャックのおかげなんだよ。だからこれだけは言っておきたい。言わなきゃならん。心から感謝する。ありがとう。

ジャックがアダムの肋骨を手の平に置くと、溶けてパワーがジャックに宿る。

方法がみつからず荒れているサムと、落ち込んでるキャス。
「だけど何というか、違和感がある。だってディーンはビリーを信じ込んでるだろ」
ビリーと話をする気のサムを、止めるキャス。「君に危険が及ぶことだけは絶対に避けたい」
今シーズンだけでも、キャス自身がサムにだいぶ危険を運んでたぞ。
セルゲイが要求した、デスの資料室を開けられる鍵のことを思い出すサム。そのためのセルゲイだったか。
鍵をみつけ、サムが箱のラテン語を読むと、壁にドアが現れる。
サム「おかしなことを言ってるようだけど、ディーンが戻ってきて邪魔しようとしたら足止めしてくれ」
キャス「言わせてもらうが、君はおかしくない。むしろ理性的に正しいことをしようとしている」
この期に及んでのサムキャス。
キーを使い、部屋に入るサム。すると死神たちの屍がゴロゴロ。
死神の死体とは(とんち風) みんな普通の服着てるしな。
命乞いをする死神の声。座ってるのはメグの姿の虚無。
「メグ?」「可愛い顔を借りてるだけ」 キャスに有効なだけなのに、気に入ったようです。
虚無はビリーと連絡取れずご立腹。不可侵のはずの虚無に干渉してくるチャックを消して、ビリーが次の神になる。虚無の望みをかなえることで結託してた。
規則を重んじるビリーは、元のあるべき世界に戻したがっている。天使は天界、悪魔は地獄、虚無は眠り、死人は蘇らない。
虚無に痛めつけられるサムだが、「待って、ビリーの使いだ」 出ました、とっさの口八丁。
神の死に方を書いたデスノートを持って来るよう言われたというサム。疑う虚無。
「本を渡してみんな勝利するか。僕を殺して負けに回り、永遠に眠れなくなるかだ」
ついに地球外生命体まで脅すスキルをぶちかましたウィンチェスター弟。
本くれました(笑) 虚無世間知らず(寝てるだけだしな)

世界の存続を、チャックに説得しているアマラ。
戻ってきたサムと、ジャック超新星爆弾を支えて戻ってきたディーンが、やるのやらないので大騒ぎになる。キャスは混乱してる。
チャック「ディーンだ。彼の義務感と怒り、勝つことへの執念。それが彼を極限まで追い込んでいる」
「サムは気の毒だよな。いつだって真相を知ってしまう。そのままにしておけないたちだ」

サム「二人を殺したらビリーが支配権を握ろうとしてる」
ディーン「チャックを殺せるなら構わねえ!」
荒ぶる兄と、聞いてとすがるサム。どうなってる⁇なキャス。爆発間近のジャック。
これが結末だ、デスの本は読めないが、空間と時間を操作できる。デスにいくつかの概念を植え付けて、ちょこっと刺激すれば思い通りの結果が出てくる。檻なんかない、僕も姉さんも殺すつもりだと嘲笑うチャック。
ディーンを信じていたアマラは、ショックで涙を流す。巧みに姉に取り入るチャック。
サムに銃を向ける兄。乱闘になり、ジャックを抱えてオロオロするキャス。
ザッツ修羅場

ビリーが支配権を握ったら、異次元のチャーリーやボビーは、すでに無い元の次元に戻される。つまりは死ぬ。兄弟が救った人たちも、エイリーンもまた。
ビリーが支配者でかまわない。失うものはない。チャックを倒すためなら全部くれてやる、と叫ぶ兄。

僕のことは? すぐにでもくれてやる?

サムの究極の一手発動。

アマラ「調和ね」チャック「二人でやり直そう」 チャックはアマラの手を取り、彼女を吸収してしまう。
もうこれ以上人形でいるのは耐えられない!と血を吐くように叫ぶディーンに。
「子供の頃からずっと守ってくれたろ。僕はいつだって信じることができた。本気で頼れる兄貴がいるって」「兄貴と僕なら必ず別の道を見つける。ずっとそうしてきたろ」 涙のパピーアイ。
勝てる兄貴はどの次元にも存在しない。

兄弟愛憎劇場を間近で鑑賞させられるキャスとジャック(爆発寸前)
ドアを木っ端みじんにして出てくるチャック+アマラ。オッドアイは良いな!
「ヘマの上塗りか、またやらかした! 懲りないよな!」
壊れた玩具は捨てるだけ。このガキと心中しろと吐き捨てるチャック。
いまやリミットのジャック。三パパは…。。

 

残り4話にして繰り広げられる愛憎劇と茶番劇

+和み担当ネフィリム君(爆弾)とお世話係天使…。

 
どこから突っ込めばいいかわからん。
まずはアマラ姐さん。世間知らずの箱(闇)入りダークネスとはいえ、ディーンにホの字(死語)だからって鵜呑みにする案件ですかね? S11ではチャックが死ねば、どのみち彼女もすべての存在も生きられないという設定があったが、今回は閉じ込める予定で死ぬのではないから大丈夫と思ったのか。
天の岩戸に天照大神が隠れたときだって、この世は闇だったぞ!(二ホンの話です)
アマラ、幼女のときに知識を吸収してたし、ダークネスで神だし、おバカじゃないはずだが。
「あれもお前の筋書き?」とチャックに言ったが、チャックはディーンの怒りを利用してアマラを裏切らせるシナリオは描いた。それでも彼らの自由意志は変えられないから、姉に閉じ込められてイラついてたね。

シーズン11からここに至るまで、チャックは『創造』でアマラは『破壊』だったはずでは。それがチャックは「僕は破壊と創造、姉さんはリセット」担当だと言った。この期に及んでの新設定か!
まあそうしないと、他の次元を断捨離しまくったチャックの説明がつかないからだな。

今回、黒背景に浮かぶ『AMARA』『DEAN』『SAM』の題字は、チャックのシナリオを示してる。
アマラ、無邪気に「どうやって閉じこめるの?」とか聞くし、まあ私の大甥? すべてが済んだらおしゃべりしましょうvで、ジャックも曖昧に申し訳なさそうにするしかない。
ダークネスでも所詮は女、感情を揺さぶればいいみたいな脚本がムカつくし、それはチャックがそう考えてるんだみたいな見せ方もムカつく。
しかしアマラは、弟の性格はちゃんと見抜いてる。ウィンチェスター兄弟が言うことを聞かないから腹を立ててる、悪役を演じてると。
チャックは兄弟側からも視聴者から見ても、悪役でラスボス。けれど本来は自分で作った世界でのゲームに飽きたので、悪役として登場して楽しんでるだけという匂わせぶり。

他の次元は全部片づけて、この次元は残しておく。最後に一番ときめくものを片すつもり? アマラがいるとできない? 
この次元を残したのは、ここの兄弟に未練があるから。兄弟とキャスとジャックが地道に抵抗してくるのを、好みのバッドエンドに持っていきたい。
お子様ランチの最後の一口を味わってるみたいな神。

『CASTIEL』『JACK』という題字が出ないのは、二人は兄弟に連動するので特に書く必要はない。ジャックが自分とアマラを滅ぼせる力を持てても、彼を死なせたくないサムが止める。そしてキレた兄との対決になる…のがチャック的エモい筋書き。

ディーンは辛い人生を、自分自身の選択で乗り越えてきたことが拠り所。父の命令でも運命でもない、俺がサムを守ること、この人生を選んだと信じてきた。それがチャックのシナリオの一部だというのは耐えられない。ジャック、アマラを犠牲にしても、ビリーが神になっても今よりマシ。ビリーの話を鵜呑みにしてるのではなく、さっさとケリをつけたい。ジャックが家族と思ってしまえば死なせられないから、違うと叫ぶ。ジャックが解放してくれるなら、ディーンは感謝を伝えるしかない。ジャック自身が求めていたのも、謝罪ではなくディーンに認められることだった。

チャックはそれらをすべて利用して、姉や孫を排除させて、最愛の弟と対決させるように持って行ってた。
サムは逆に、「他の道があるはずだ」という探求心で生きてきた。自分も、兄も、父だって他の幸せを得る道があるはずだという追求こそがサムを成している。「いつだって真実を知ってしまう」サムも、チャックは利用して、虚無やビリーの件を気付くように仕向け、最終的には兄弟対決に持っていこうとした。

ディーンの苛立ちも、サムの「何かがおかしい」も、実は無意識にチャックの操作を感じてるからだと思う。兄弟の生来の動物的カンで。

だいたいがビリーも、いくらボスとて死神が神の代わりをやれるのか? 創造できるの? かつてのデス様ならなんと言うか考えなかったのか。
秩序を重んじる彼女に権力欲を焚きつけたのがチャックとしても、自分が神としてすべてを総括できると思った時点で、ビリーも判断力が飛んでいる。自分はシナリオには入らないと思ってるのか。登場しないけど。

ビリーが神になって異次元ボビーやチャーリーたち、誰よりエイリーンが死ぬのは嫌だ! ジャックの犠牲もダメだ!になってるサムも、チャックのハムスターになってるくらいなら何もかもぶちかますしかないというディーンも。
ビリーはまず最初に秩序を乱しまくった兄弟を殺しますぜ…。初登場時に宣言してたぞ。
それを思い至らない二人だが。兄弟は涙の痴話喧嘩になると何もかもが吹っ飛ぶのでいつものこととは言える。

虚無に至っては、サムのとっさの小芝居でごまかせる程度の知能しかない。元々、安眠願望だけという単一細胞レベルのキャラ。
人気キャラのメグをラストで出したいけど使いどころがないからって、虚無にするのやめれ。

ディーンが騙した…と涙にくれる乙女返りのアマラ姐さんは、突如目覚めてた愛と調和に弟の手を取る。
やったぜ上手くいったのチャックだが、ここまで来ても涙の兄弟劇場に突入したブラザーズは、カインとアベルになるどころではないw 「またやらかした! 懲りないよな!」はその叫びかと(笑)
あんたがこのゲームをやめられないのは、最推し兄弟をその場で殺れないことで証明された。おまえはLARPにハマりすぎてる。

爆発寸前のジャックと、息子をいたわりサムと協力する物分かりの良い天使パパになってるキャスだが。
兄弟シアターの横ですごいギャラリー感。大変なのに。
ジャックは原始のアダムとディーンとのやり取りで、良き子が極まってたが。キャスはなあ…。
実のところ、ものすごい“蚊帳の外”感を感じるのは私だけ? メグ@虚無との対話もサムが担当。
『神の破壊を請け負った使者』は兄弟であり、破壊するのはジャック。チャックのデスノートにキャスの名前は無かった。彼の見せ場は、ついに次回の最終登場回に持ち越される。

原始のアダム。大詰めに突如ゆるキャラとして出されるトリックスター的キャラだな。今の奥さんとのイチャイチャもガブリエルっぽかった。

わかりずらい匂わせ、兄のジャックへの納得しがたい言動、キャラの頭脳の低下、それらすべても。
『あにきは僕のおねがいをきいてくれる』『おれはサムをまもってやらなきゃ』
のSPN大根本前提をぶっこむためでしかなかったということだ。
それはチャックもメタ脚本家も変えられれません。以上!!

 

あけましておめでとうございます🎍
またも数か月空いてしまいました。次回があるとすれば、またそれくらい先です(汗)
ついにアクルス夫妻プロデュースの「ウィンチェスターズ」が配信開始になりましたね。
私は配信ドラマは見ないことにしているため、残念ながら見る予定がありません。
いつかDVDにしてくれないかな…。

 


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