別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン10 特典FAN

2018-03-05 21:53:37 | シーズン10
普段はギャグリール以外の特典はざっと流すだけでロクに見ないんですが、S10の「スーパナチュラルのスーパーなファンたち」は何度か繰り返して見ました。
コアなファンのエピソードが沁みた。

キャラクターが彫られた駒のチェスボードを、ジャレッドにプレゼントした女性。家族の死、離婚、体重の問題を抱えて引きこもりがちだった彼女は、ジャレッドの声が再起するきっかけに。
ミーシャのファンで、コミコンに友達と作った特大の羽のコスプレをつけて行った女の子。内気で学校で合わせるのが苦手だった彼女は、自分を堂々と表現し、サポートした父親と友達との絆も深めた。
兄弟のインパラと寸分たがわぬ車に乗る女性。女がクラッシックカー?という目も気にせず、作ってくれる人を探した。
それを引き受けた男性は、家族そろってスパナチュのファン。車に詳しい父親と一緒にインパラを作り上げ、共に作業する時間で父子は再び結びついた。その車はシーズン9で撮影に使われた。

4人とその家族、友人のインタビューには、スパナチュに対する熱い思いだけでなく、このドラマと俳優たちが自分の人生に与えた大きな影響が伝わってくる。
ジャレッドの熱さと真摯さ。ジェンセンのディーンさながらのインパラ代車へのコメント。ミーシャのファンとのふれ合い。

クリプキは多くのファンに言われたそうだ。「ちょうどつらい時期だったり、家族の病気や死で苦しんでいたとき、“人生の辛い時期に、番組に救われた”」と。
「これ以上、何を望む?」

どんな作品でも、それがたいして評判になってないものでも、人によっては救われ、道を見出すチャンスをもらえることがある。
けれどスーパナチュラルというドラマは、ことのほかそういう人が多い気がする。
兄弟の苦難の旅。大事な人々を失い続け、使命も、生きる意味もそのたびに自分に問い直す。
諍いや喪失。傷つき、悲嘆にくれる道。

けれど一方で、二人で乗り越え、新しい仲間と愛情も得る。敵だった相手も味方になり、また裏切られてもそこには今までとは違うつながりができている。ユーモアと笑い、日常の安らぎも描かれてる。

この世界で居場所が見つからない人、マイノリティと感じている人、家族や大事な人との別れに打ちひしがれている人。
失敗し、罪をおかし、罪悪感を抱えている人。

ありのままの自分のを受け入れられない人。

そういう人々に、スーパーナチュラルは居場所をくれる。イケメン兄弟とキュートな天使、憎めない悪魔王。去って行った沢山の仲間たち。
兄弟とは反対に、家族の幸福と社会的地位も得ている俳優たち。でもその暖かさと他者に対する思いやりは本物だ。
長期にわたる撮影、数多くのファンイベントでは疲れを見せずにみんなを迎える。ボランティア活動にファンが参加するのは、スターの気持ちに沿いたいだけじゃない。自分の中にある思いに従っている。

逆に、自分の望む方向にドラマが進まず、失望して離れる人もいる。それは仕方がない。必ずあることだ。
ディーンが悪魔になった瞬間を友達と一緒に見ている女性たちのショット。みんな絶叫(笑) 本気で泣きながら「もうこんなドラマ嫌!」「わたしからディーンを奪った!!」
ちょっとびっくり。悪魔王は人気でも、主役のヒーローが悪魔化するのは受容できない。悪魔への概念が日本人ではわからないものがあるんだね。

離れた人も、今もファンの人も。
自分を受け入れるために、スーパーナチュラルを通った。

数々の、素晴らしい創作物。キルトやタペストリー、絵や人形。二次創作も。
様々な形の自己表現を、俳優もスタッフも推奨してくれる。

「家族がいなくても、『スーパーナチュラル』が家族になる」(アンドリュー・ダフ)
もはやドラマも俳優・スタッフも、ファンも。ひとつの家族になっているスーパーナチュラル。
離れても、卒業しても、そこを通った想いは人生の糧になってくれるだろう。



実に1年ほど、ノロい呪いにかけられたシーズン10の感想、つたないながらこれで終了です。やれやれ…
1シーズン感想にあまり時間を空けてしまうと、最初の頃に書きたかったこととか、最終話にこれ言おうと思ってたことをきれいさっぱり忘れてるんですわ(^^; このペースはいけないなと思いましたね。
S11以降は明言するのはやめます。何度狼少年したことか(笑) 「これで感想は終わりです!」とか書きながらまた始めていたのも、やはりこのドラマが好きだから。これだけ長いドラマになると、本編もマンネリ化を避けるために手を尽くせど、兄弟の関係性にはリフレインが多くなり、私の書いてることも同じようなことばっかになっているんですよね。だからこれ以上続けても、ほんと同じこと書くばかりかも(汗)
書く気が起きても、もう少しさっさと進めるやり方をしないとなと思っています。1話10行で語るとかさ(笑) 短くまとめる筆力というのが欠けている…。

最近では妙に過去シーズンの記事が読まれてたりしますが、配信の影響? 
私の中ではシーズン5が一番ですが、1~3の天使連中が出てこなかった頃のシーズンはよかったな。キャスと数人の味のある天使キャラを抜かし、どうも天使のラインは好きになれずに今に至ってます。
ああ、聞かれたことあるんですが、シーズン1~3の感想はありません。スパドラで日本初放映した時から見てますが、映画ブログを始めた年にスパナチュのカテゴリーも作って感想を書き始めたんですが、その時シーズン4だったんです。今更1~3の感想は書きませんよ。

シーズン10は物議を醸しだしたショーランナー、ジェレミー・カーヴァーの三部作の結末でした。シーズン11も彼が途中までは総指揮を努め、ラスト近辺で離脱。それに関してもかなり騒ぎになりましたが、それも済んだこと。
10年を超えた、しかも主役が二人のドラマってほとんどないので、兄弟の関係性を変えずにいればマンネリだし、基本にある揺るがない絆を壊すこともできないし、それこそが肝であるドラマは実に難しいと思います。その他のキャラの設定や基本なんかも崩れたりね。長年のファンがやいのやいの言うのも、離れていくのも仕方なし。
個人的にはカーヴァー節は好きだったので(希少人種)、この3部作をハラハラしながらも楽しみましたよ。
何度となく揺らぎ試される兄弟の絆ですが、二人が互いを大事に思っていることが不変である限り、何も心配はいらない。そんなことを感じてます。
悪魔と魔女の親子関係が追加され、ますます魔境ファミリードラマになった(笑) 誰にでもある「善と悪とのバランス」を考えさせたシーズンでもありました。

 
アクルス家とパダレッキ家は、相変わらずのレジェンドを更新しております。

アンクルたちと子供たち

ただの大家族(菩薩顔)

ダディよりでっかいアンクル・ジャレッドの背に張り付くJJ姫の愛らしさ天井知らず。トム坊と遊ぶアンクル・ジェンセン魅惑の四十路オメ!!


それでは皆様、これからもハッピー・スパナチュライフ&J2ライフをvv




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