神戸っ子ランナーのマラソンブログ

六甲アイランドを中心に神戸市内でランニングを楽しんでいます。
マラソン大好きな市民ランナーのブログです。

長野マラソン2018~20年目のゴール~(後編)

2018-05-27 00:18:20 | レース
40km手前あたりで何か後ろが騒がしいのでなんだろうと思い、
振り返ると大会のスペシャルゲスト・高橋尚子さんが掛け声をかけながら、
ランナーの大集団を引き連れて走って来るのが分かりました。

毎回、高橋尚子さんが、32km地点でハイタッチを済ませてから、
ゴールまで走って来るという情報は聞いていましたが、
同じタイミングになることは今まで一度もありませんでした。

まさに天の助け、マラソンの女神が舞い降りて来てくれたような心境でした。
もう足が痛いなんて言ってられません。

あと2kmをこのままゴールまで引っ張ってもらおうと
私もこの「Qちゃんの輪」の中に入りました。
そして高橋尚子さんのすぐ後ろのポジションをゲットし、彼女の後ろ姿を見ながら走りました。





高橋尚子さんはもう現役を引退して10年近くになりますが、
紛れもなく現役時代と同じあの独特のフォームで走っていました。

第20回の連続参加の記念すべきこの大会でこれ以上の贅沢はありません。
紛れもなくQちゃんのペーサーで、今ゴールまで邁進している状況が
信じられないというか夢のような時間でした。

彼女は大きな声で
「みんな、私から離れないで!」
「このままゴールまで行くぞ!」
など周囲のランナーを大きな声で鼓舞しながら走っていて、
ランナーたちはその度に
オー!と応え、Qちゃんを中心とする大集団は徐々にゴールのスタジアムに近づいてきました。


「みんなで一緒にゴールするぞ!」
と掛け声がかかり、いよいよスタジアムに入ります。


そして彼女を中心にみんなで手を繋いで感動のゴール!


みんな良い笑顔です。


みんなで一緒にゴーーール!!


ゴールしてから私を含め、一緒に走ってきたランナー達はQちゃんに駆け寄り、お互いを労いました。


ラスト2kmは思いがけない嬉しいハプニングが起こったので、
ゴールの瞬間は、20年目のゴールという感慨深いものはありませんでしたが、
完走メダルをかけてもらった時に徐々に実感が湧いてきて、こみ上げてくるものがありました。

20年目のゴール、なんとかやり遂げることが出来ました!
しかし、今回のゴールは本当に長年走り続けてきたご褒美だったと思います。


仲間たちとも労いあって記念撮影!


夕方からはフェアウェルパーティーに参加し、美酒をいただきました。


そして再び高橋尚子さんが登場し、会場内を盛り上げてくれました。


後日、関東版のスポーツ紙に結構大きく掲載していただきました。


こうして第20回長野マラソンは無事終わりました。
新聞記事にも書かれていますが、25回、30回とまだまだ頑張っていきたいと思います。
2019年の長野マラソンが今から楽しみです。

長野マラソン2018 ~20年目のゴール~(前編)

2018-05-04 00:56:27 | レース
また久々の投稿になりました。
アクセスしていただいた皆さん、申し訳ありませんでした。

4月15日に毎年恒例の行事、長野マラソンに参加してきました。
1998年に開催された長野五輪を記念して、
翌年の1999年にスタートしたこの大会も回を重ねて、今年で第20回になりました。
第1回から毎回参加を続けていましたが、我ながらよく続いたと思います。

今回は20回記念の節目の大会ということで、
毎回、沿道から熱い応援をしてくれて、
ゴールするまで背中を押してもらっている長野の皆さんに、
感謝の気持ちを表すメッセージをシャツに入れて走ろうと考え、
事前に特製ウェアをオーダーしていました。

今回は大会前にスポーツ紙の取材依頼がありましたので、
レースではもちろん無事走り切って、完走しなければなりません。
しかし、3月頃から仕事で多忙な日々が続き、ほとんど練習が出来ず、
疲れも溜まっていた上に、直前で久々の腰痛が出て、大会前は色々と不安を抱えていました。

(大会前日は毎年長野を共に走るランナー仲間と楽しい前夜祭&誕生会で盛り上がりました。)


(ここで、仲間にウェアを初公開したところ大好評!)


明日このウェアを着用して走るのは、さらに楽しみになりましたが、
あと当日の心配は雨予報の天候です。

天気予報が外れることを期待して、早朝に起床しましたが、残念ながら雨模様…。
スタート地点に向かう時には一旦雨が上がりました。


しかし、スタート前の整列時にはまた雨が…。


雨中のスタートとなりましたが、
今回もスペシャルゲストの高橋尚子さんに見送られて第20回長野マラソンが始まりました。


雨にもかかわらず、沿道にはたくさんの応援で溢れていました。
私は沿道の皆さんに手を振ったり、子供にハイタッチをしながら
ゆっくり走り、水溜まりで走りにくいコースを進んでいきました。

まずは善光寺近くの約6km地点で、
前夜祭でも一緒だった美女応援団から熱い声援を受けました。



このあとコース上で最も賑やかな善光寺参道では、沿道から多くの声援を受けながら、一気に坂道を駆け下りていきました。


今回は特製シャツを着ているせいか、
沿道からは「ゴールド、おめでとう!」とか「20年おめでとう!」という声援を多く受けました。
走っている途中に後ろから声をかけてくれたランナーもいました。
この方もゴールドゼッケンのランナーでしたが、走りながら少し話し、お互い頑張りましょうと言って別れました。

(エムウェーブの周りを走っています。)



20km地点辺りですが、楽しそうに走っていますね。(笑)



中間点を過ぎ、後半に入った頃、
4時間のペースランナー集団が近くにいることに気づき、この集団のペースについていくことにしました。
やがて雨も上がり、25km、30kmと同じペースを刻みながら進んでいきました。


毎回32km辺りには、
高橋尚子さんがハイタッチをして応援してくれるお楽しみポイントがありますが、
今回も期待どおり例年と同じ場所でハイタッチをしてパワーをもらいました。




堤防道路を走り、35km地点も無事通過。
このまま4時間ペーサーの集団のままゴールまで行けるかなと思っていたところ、左脚に異変が・・・。
あと5kmを過ぎたあたりから、左スネに激しい痛みが走り、一挙にペースダウン・・・。
まさに足が止まってしまったという感じでした。
ほぼ4時間ペースで走っていたので、1km5分35秒~40秒ぐらいだったのが、
途中止まったりしたこともあり、1km7分~8分ぐらいのペースになってしまいました。

あと5kmを切ったので、完走は大丈夫ですが、
20回記念大会なのに、こんなヨレヨレの状態でゴールするのかと思うと少し残念な気分になりました。

そして40km手前をスローペースで走っている時、何か後ろから騒がしい様子が・・・。
振り返ってみると、大人数のランナー集団が徐々に近づいてくるのが分かりました。
その中心にいたのは、なんと高橋尚子さんでした。
このあと予想もしなかった感動のゴールが待っていました。

(続く)