ANOTHER PLANET

与太話とマンガ。ホームページへのリンクはBOOKMARKにあります。

MUDA

2008年10月24日 19時42分13秒 | 俳画・・・のようなもの

 面白い句ですね~。分かるような気がするのが不思議です。
 
 また、「たしかに今日の絵はムダに大きいわい。」と思われた方は多いかもしれませんけど、これ以上縮小すると紙の質感がなくなって、ぜんぜん面白くない絵になってしまうという事情があるのです。
 いろいろたいへんです。


 秋の季語が使えるのも今月いっぱい。
 すぐに冬、新年、そしてまた春です。

  
( Delivery Healthの後は、NHK風にキメてみました。)


Delivery Health

2008年10月23日 22時05分41秒 | 本の話

[↑今日の絵は、2~3年前の今頃に一度載せたものです。]


 中村うさぎの「女という病」は、最近の数年間に起きた女性が主人公(犯人または被害者)の事件をいくつか取り上げて、それらの女性たちが見た、感じた、欲した、憎んだ、悔やんだであろうことを、作者が思いっきり想像して書いたエッセイ(またはルポタージュ)です。
 タイトルを並べてみると、「同人誌”やおい”漫画家殺人事件」「エリート医師妻誘拐殺人事件」「ニセ皇族の結婚披露宴詐欺事件」・・・・・等々。もちろん、かの有名な東電OL事件も入っています。
 面白かったです~~♪おすすめです。
 素材が素材だけにゴシップとしても充分読み応えがあるのですが、中村うさぎの「自分の内面へのひきつけ方」がハンパじゃないので、ゴシップ的な興味は吹き飛んでしまいます。彼女の「ハンパでなさ」は、いつものことながらすさまじいです。

 で、そのすさまじさが「ついにここまで」というところまで来てしまったのが、昨日読み終わった「私という病」かもしれません。
 なにしろ、本当に実際に「○リヘル」で働いてしまった・・・・という実体験のルポタ-ジュで、ノンフィクション小説で、エッセイです。実際のその「仕事中」の様子や気持ちの動きを、「うさぎ流」に過剰に誠実に、同時に面白く書いていて、傑作だと思います。
 そして、風俗嬢を欲しながら軽蔑して、その矛盾に完全に鈍感でいる男性たちへの分析と批判は、「実際に体験した」という事実と、徹底した「自分の内面との照らし合わせ」によって、とても力強いものになっています。

 「まえがき」にちょっと面白いエピソードが書かれていましたので、引用してしまいます。
北野武は、私の○リヘル体験(注:ヘンな検索にひっかからないように、伏字にしました。)について意見を求められた時に、「○ンポの裏筋○めたとか書いてんの?そんなの作家の仕事じゃないよ。体験レポーターの仕事だろ?」とコメントしたが、そんなら私はべつに「作家」じゃなくてもいい。体験レポーターで、一向に構わない。

 やっぱり北野武って、おっさんですね、ちょっとアタマいいだけの。
 「体験レポーターより作家のほうが上」というのを無邪気に信じて疑うことのない人が「暴力表現」だなんだって、ちゃんちゃらおかしいです。あの人の言う暴力って、ヤクザのカッコよさとかそういうたぐいのもので、何も「破壊」することなんかできないじゃないのかな~。

  
( 「Delivery Health」・・・これなら検索にはひっかかりませんね。)


18日の毎日新聞の朝刊より

2008年10月21日 10時09分21秒 | 世の中

                     [撮影:栗本慎一]


 毎日新聞を取っていらっしゃらない方にも見ていただきたいと思って載せてみました。(おせっかい+著作権侵害です)

 米軍機の(数時間にわたる)誤爆によって住民90人が殺された、アフガニスタンの村の12歳の少年です。この子の家族は14人が殺されて、手にしているのは赤い布にくるんだ「家族の肉片」なのだそうです。
 家族の肉片・・・・・・。

 18日の朝、コンビ二の新聞のラックにこの写真を見つけた時、どうしても目をそらしてはいけないような気がして、毎日新聞を買いました。

 「この目は覚えておかなければ」と思って・・・・。

 
  
(それでどうするというわけではないんですけど・・・)


乙女さびたる

2008年10月16日 20時24分16秒 | 俳画・・・のようなもの

 またしても、すっかりご無沙汰してしまいました。

 いつの間にか世の中は、「金融=不安」という事になってきているようです。
 でも、つい半年前の今年の春、「日本は金融技術が遅れている。一日も早くイギリスのような高度な金融を実現しなくては世界に遅れをとってしまう。」と言っていたのはどこのニッケイでしたっけ?

 まあ、それはともかく、そのニッケイの今日の夕刊に、むかし私が夢中になって読んだ「無文字社会の歴史」の著者、川田順造氏のインタヴュー記事が載っていました。
「一方フランスの視点でアフリカと日本を見ると共通点がたくさんある。一つは労働への価値観です。仏には人が働くのをねぎらう言葉がない。家に職人が来て何か仕事をすると、日本ではお茶を出し、ご苦労さまと言うのが普通ですが、フランス人は『お金を払うのだから礼を言う必要はない』という。アフリカでは炎天下で誰かが仕事をしていると必ず声をかける。それは日本以上です。仏は契約優先の社会です。日本とアフリカは日常の営みの中で人間関係をつくる点が似ている」

 そうそう、これって、イギリス人も同じだな~と思いました。
 電気などを直しに来てくれた職人さんに対する態度の中に「ありがとう」という雰囲気が全くないのには、ホント、恐れ入ってしまいます。まあ、好きにしてとしか言いようがないですけど・・・。

 そういえば朝刊の連載小説が、高樹のぶ子の「甘苦上海」になって2週間ぐらい経ちました。
 最初の1~2回は面白そうでしたけど、その後は「ありゃりゃ」となってしまって、今のところは「おばさんが描いた少女漫画」という感じです。相当意外な方向に展開していっていただかないと、このままでは・・・ちょっと笑っちゃいそう。


 と、久しぶりにあーでもないこーでもないを言ってみました。

 
  
(2~3日前に読んだ中村うさぎの「女という病」、ズッシリとよかったです。高樹のぶ子さんも読んだほうがいいかも。)


今年はシューベルトです

2008年10月02日 21時31分14秒 | いろいろ

 恒例の「内藤明美リサイタル」が、今年も11月7日(金)、東京オペラシティで開催されます。
 今回の演目は、なんと、シューベルトです!
 私でさえも耳なじみのある・・・
 すご~く楽しみです♪
 
 チラシをご紹介します。
 今回も私が製作しましたが、原案と絵の資料提供は内藤さんのだんな様です。さすがに、雰囲気が曲にピッタリですね。

 みなさま、お時間がおありでしたら、ぜひお出かけください。


 

  
(ついこの間まで、和歌山で気温30度の中にいましたが、昨日からぐっと涼しくなって、やっとこのお知らせができる感じになりました。)