覚悟

浜岡原発再稼働をめぐる県民投票条例の是非が世間を賑わせています。
どういう結論を県議会が導き出すのか興味深く見ています。
私たちも今年１月から７月まで勉強会をみっちり行ってきましたが、勉強すればするほど難しい問題であることに気づきます。

もし私が県会議員だとしたらどういう見解を示すでしょうか？
県民投票を実施したとしたら県民一人ひとりにどんな学習機会を与えられるのでしょうか？
大井川水系のダムをこの目で見て原子力発電のパワーを実感しましたが、そんな現場体験を果たして県民の多くに伝えることができるでしょうか？
海抜１６００ｍから海抜１００ｍの間につくられた１３ヵ所のダムの合計最大出力は６５万キロワット、浜岡原発５号機１基の出力１３８万キロワットに遠く及びません。
伊豆の落合楼発電所（マイクロ水力発電）も見学しました。
最大出力１００キロワットは２００軒あまりの電力を賄いますが、電力料金で年間経費を賄うことは到底できません。
太陽光発電などと合わせて、不足分はすべてお客さん負担になります。

県民投票がどうなるのかは別としても、せっかくの機会です。
県民こぞって頭を悩ませなければいけない問題です。

あれこれ考えていたらお腹が空いてきました。
いつものお蕎麦屋さんは定休日、なぜかカレーライスを食べたくなりました。
「ガルソン」にするか「ＣＢカレー」にするか迷った挙句、懐かしの「ＣＢカレー」に。
ここへ初めて入ったのは中学生の頃でした。
おばさんに「ここはもう何年やってるんですか？」と聞いたところ、ニコニコして『もう５４年になりますよ』と答えてくれました。
お客さんも少なかったのでいろいろな話をしてくれました。
信州の山奥から昭和２８年に出てきたこと、友人から「ＣＢカレー」の仕事を勧められて覚悟を決めたこと、そして５４年間「ＣＢカレー」一筋で生きてきたこと、たくさんの常連客に愛されていること…なにごとも“覚悟”が大事ですね。
私たちもいよいよそれぞれの“覚悟”を決める時かもしれません。