南町の独り言

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2050年の世界

2013-01-06 16:58:55 | 読書
2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する
クリエーター情報なし
文藝春秋


現在、世界人口は史上最速のペースで増加している。
人類は10億人に達するまで25万年を要したが、それから約100年後の1927年には20億人を突破し、続く33年間で30億人を突破した。
2050年には世界人口は90億人を超え、さらに増え続けていくと予想される。

(未来を予測することは困難ですが、人口動態から2050年を見通すことには道理があります)

日本の高齢者比率は長い間世界最高を維持しており、今なお比率は高まっている。
2010年~50年期に、日本の被扶養者率は40ポイント上昇し、2050年までには、被扶養者数と労働年齢の成人数が肩を並べるだろう。
過去を振り返っても、このような状況に直面した社会は存在しない。
中位数年齢が52.3歳まで上昇した日本は、世界史上最も高齢化の進んだ社会となるはずだ。

(これもまた紛れもない事実でしようが、世界のエコノミストたちは、日本の将来を次のように極めて厳しく見ています)

アメリカを100として(2010年-2030年-2050年)を一人当たりGDPで比較してみよう。
世界平均は(22.7-30.3-42.3) 、 韓国(63.1-87.8-105.0) 、ドイツ(76.2-82.9-87.7) 、フランス(72.1-82.9-87.7) 、ロシア(33.5-50.4-71.9) 、イギリス(73.9-69.5-71.1) 、イタリア(62.2-54.7-60.1)、 日本(71.8-63.7-58.3) 、 中国(15.9-32.0-52.3)となる。
一番蓋然性の高い最初のシナリオで考えると、最も重要な地位を世界経済で占めてくるようになるのはアジアの経済で、2050年には、世界の半分がアジア経済となる。
しかし、その中で日本は相対的に、急速にプレゼンスを失っていく。
2010年には、世界経済の5.8%を占めていた日本のGDP は、2030年には3.4%になり、2050年には1.9%になる。
経済成長のスピードも西ヨーロッパを下回り、今後40年を通して、1.1から1.2%で推移する。
その結果、2010年にはアメリカの7割あった日本のGDPは、2050年には相対的に58.3%まで低下する。

(2050年といえば、わずか37年後です。
この予測に対して、私たちは“それはあり得ない”と反論することのできない寂しさがあります。
しかし、予測は当たらないものであるとして、最終章でこうまとめています)

現実となるのはシュンペーターの理論。
これからのビジネス界では、創造的破壊の嵐が、おもにいい方向へ、いっそう猛威を振るう。
予想もしないような技術革新は、これまでのビジネス環境を一変させることになるであろう。



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