南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

独立の気力

2011-08-25 19:31:41 | ユニオン
構想3年、苦節1年の末、ようやくその姿が見え始めてきた連合静岡の教育構想。
まずは「次代リーダー育成塾」ですが、今秋10月より第1期生を募集します。
“人間力”の養成と、幅広い人間関係の構築が目標です。
この塾で育ったリーダーたちが10年後に静岡県内の労働運動を牽引している姿を眼に浮かべながら最後の追い込みに入っています。
講義内容や講師選定にも最大の配慮をし、連合静岡のスタッフが実際に講師とお話を進めています。

もうひとつの教育構想はさらに壮大なもので、県内はもとよりすべての労働者のための「Webサイト」立ち上げです。
労働に関するありとあらゆる知識をわかりやすくWeb上の「知識の書庫」に陳列し、気軽に、どこでも、誰でもが知識を学び、情報を共有できるサイトを目指しています。
またこの「知識の書庫」を利用して、アナログ世界(組織研修など)でのセミナーを企画していくことも考えています。
3役組織や事業団体などからこのシステム検討委員会に派遣いただいた委員のみなさんの協力を得て、この「Webサイト」もほぼ全体構想がまとまりつつあります。
公益事業として期待をされるものでもあり、最終的な判断を仰ぐ段階に入りました。

「学問のすすめ」のなかに、“独立の気力を養うべし”という言葉があります。
“独立の気力”がない人は、自らが汗をかく前に、人を頼んで楽をしようといたします。
教育活動も専門の教育機関に依頼すればそれで済みますし、お金に余裕のあるところはほとんどそれで済ませてしまいます。
しかしそこから生まれてくるものは依存心だけであり、創り上げるプロセスを通して自らを向上させることは望めません。
そして依存する心は人をダメにさせてしまう、と「学問のすすめ」ではこう述べています。
「独立の気力なき者は必ず人に依頼す。
人に依頼する者は必ず人を恐れる。
人を恐るる者は必ず人にへつらう者なり。
常に人を恐れ、人にへつらう者はしだいにこれに慣れ、その面の皮、鉄のごとくなりて、恥ずべきを恥じず、論ずべきを論ぜず、人をさえ見ればただ腰を屈するのみ」
依頼する人を間違えると島田紳助の二の舞にもなりかねません。
まずは自らが大汗を流すことをいたしましょう。

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