南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

世の中が気持悪くありませんか

2010-04-01 17:43:16 | ユニオン

心配したように昨日の発言の一部だけが一人歩きして事務所がパニック状態に陥ってしまいました。
あまりに嘆かわしくてその内容に触れることも汚らわしいくらいです。

みなさんは今の世の中が気持悪くなったと思いませんか。

私は単組委員長を降りるときに最後に機関紙に書いた言葉を大切にしてこれまで生きてきました。
タイトルは「自由の砦」です。

「自由の砦」

人間が人間らしく生きるということは、自由ということである。
自由であるということは、すべての人間が個人として尊重されるということである。
そして、すべての人間が幸福を求めて日常生活を営んでいく権利は、公共の福祉に反しない限り、最大限認められている。
しかし、その自由や権利を守るためには、不断の努力を欠かしてはならない。
ただ単に法により与えられているのではなく、常に努力し保持しなければならない性格をもつものなのである。

幸福であるために自由を追求し、幸福であるために健康で文化的な生活を追及し、幸福であるために人間は働くのである。
自由と権利を守るために不断の努力が求められるように、労働組合も「自由を守る砦」であらねばならない。(中略)

最近世間で、その「自由の砦」が崩れ始めている。
・是は是、非は非と自らの意見や考えを主張する自由
・働くものに対する扱いや労働条件について改善を求める自由
・また、その実現に向けて団体行動に訴えることのできる自由
・何人に対しても卑屈にならず、不当な蔑みや差別には改善を求める自由
・何よりも人間が人間らしくあるために闘える自由

労働組合は、これらの自由を法によって与えられていることを深く自覚しなくてはならない。
そして「自由の砦」である労働組合を、組合員全員で支えていく決意を求めたい。
加えて労働者が人間らしくあるために、労働組合をもたない8割の未組織労働者にも支援の手を差し伸べていただきたい。

誰のためでもない、自分のために。
  (2002年10月)