南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

長くて短い物語②

2009-09-01 10:34:47 | 政治

2007年1月、宮崎県知事選挙で異変が起こります。
日本にも変化の兆しがはっきりと出てきました。
必勝・必殺の“自公共闘”で臨んだ県知事選挙で、自公推薦の経産省出身「持永」氏がタレントの「そのまんま東」氏に負けてしまいます。
多くの国民に最後に抱かせた自民党の政治的幻想が「小泉劇場」だとしたら、大変な“リアクション”が日本の政治風土に起こりつつある証拠でした。
米国もそうですが、世界潮流の大転換期に我が国も突入していきます。

7月29日、参議院選挙で予想通り民主党は大勝利を収めます。
選挙区候補者も、産別比例候補者も、静岡県内ではなんと全員が午後8時半には当確が出されるほどでした。
参院の与野党逆転が成った瞬間です。

ファイナルイヤー(決戦の年)として意識した2008年を迎えます。
2月の連合静岡執行委員会では、「政権交代」の4文字にかけて、1区と7区の候補者推薦を決定しました。
これで県内8選挙区すべてで戦える環境が整い、「政権交代」最大にして最後のチャンスが到来しました。
組合員用のリーフレットには、“静岡から日本を変えよう”の合言葉を入れて、全選挙区で活動を進めていきました。

ところが小泉さんから安部さん、そして福田さんと首相の顔は変われども一向に解散をする気配を見せません。
そのうち世界経済に黄信号が灯り始めます。
米国のサブプライム問題です。
日本でもできるだけはやく解散総選挙を実施し、どちらが勝とうが政治決着をつけて、経済対策に走らなければならない局面に追い込まれてきます。

しかし2代続けての現役首相の辞任劇、そして“不毛”の「自民党総裁選」へ愚かにも走ってしまいました。
誕生した麻生内閣、新聞に踊った全面広告には、「麻生がやりぬく!」と大きく書かれていました。
もうこれで総選挙間違いなしということで、連合静岡第19回定期大会は、「政権交代の秋 総決起集会」と一気に燃え上がりました。

(続く)