南町の独り言

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議論することの大切さ

2007-08-22 23:20:39 | ユニオン

連合静岡執行委員会で次期ブロック体制化についての議論に2時間を費やす。
知りうる限り、執行委員会のテーマで、これほどの時間を使った記憶はない。
そもそもそれが(議論してこなかったこと)問題だったのかもしれない。

まず30分間の時間を使って2003年の第8回連合本部定期大会議案から、今年10月に開催される第10回定期大会で提案予定の運動方針案までの経過を時間を追って説明した。
その関連性の中で、「なぜ、このようなブロック制を敷くのか」について理解を求めた。
しかしわずか30分間で4年間の議論を説明しようとしても無理である。

過去を紐解いていくと、連合静岡執行委員会においても激論を交わさねばならないポイントがいくつかあった。
2003年4月の「地域ユニオン」の抜本強化策について
2003年5月の「地方連合会組織人員差の改善にむけた取り組み」・・・組合費納入率問題について
2003年5月の「地方連合会の活動・体制・財政のあり方に関する答申」
2003年9月の「連合評価委員会 最終報告」
2003年10月の「組織・財政確立検討委員会答申」
2004年10月の「第二次組織財政確立検討委員会答申」
2005年10月の「地方連合会・地域協議会改革の具体的実施計画(案)」
少なくとも、これらのポイントでは連合本部や地方連合での大議論がなければいけなかった。
しかし、その形跡はあまり残されていない。

今年10月に提案される連合本部方針、マスコミはすでに「連合、方針を転換」と大見出しの記事にしている。
格差解消のために「正社員よりもパート支援優先」という小見出し付だ。
この運動方針についてもどれほどの議論がされたであろうか、また、今後されるであろうか。
議論への参加資格がない地方連合、議論未消化のまま仕事だけが地方に丸投げされることのないよう祈るばかりである。
しかし労働運動や労働組合が置かれている状況は極めて深刻であることも事実である。
だからこそ、せめて連合静岡だけでも真剣に議論を続けていきたい。
もっと議論をしてから行動を・・・という意見もいただいた。
残念ながら2003年から現在に至るまでの時間的ロスが取り返しのつかないところまで来ている。
連合静岡を預かるスタッフとしては、これ以上ロスを重ねることはできない。
それは、あまりにも深刻な実態を月に70件を超える労働相談を通して知ってしまったからだ。
未組織労働者だけではなくメンバー内にも問題が多いことも知ってしまったからだ。

様々な課題があることは承知の上で、それらの課題は走りながら払拭していく覚悟を事務局内部ではほぼ固めた。
24日には肝心要の地協議長&事務局長との会議に臨む。
おそらく今日以上の本音の意見が出されるだろう。
それも楽しみだ。

事務所でまとめ作業をしていたら、お誘いの電話が入る。
24日を待たずに第2ラウンドの議論を楽しむ。
やはり仲間っていいもんだと思った。