広島城のとなりに中央公園というだだっ広い緑地公園があるのだが、その公園のはずれ、太田川にかかる空鞘橋を渡ってすぐのトコロに、なんだか妙に違和感のある中国風の建築物が唐突にあらわれる。
これは一体何なんだ・・?
・・と、いつもその前をただ通過しながら思っていたのだが、ふと足をとめて見てみたら、立て看板があり、その正体が判明。
「渝華園」(ゆかえん)という中国風庭園であった。
1984年、広島市は中国四川省重慶市は友好都市提携を結び、その5周年の記念事業として重慶市から贈られた設計図に基づき、1991年に広島市が建設したもので、中国の伝統的造園理論と手法を生かし、四川庭園の特徴を取り入れた古典的庭園とのコト。
四川省は、東部には四川盆地が広がり、内陸にあるにもかかわらず、温暖で肥沃な米作地であることから「天府之国」と称されるとか。
四川省北部はジャイアントパンダの生息地として知られる。
ついでに言うと、重慶市は1997年、重慶直轄市として四川省から分離している。
ちなみに「渝華園」の「渝」は重慶市の古称であり、「華」は華美をイミするのだとか。
面積は1700㎡で、周囲に透かし彫りを施した塀を巡らし、園内には回廊・あずまや・門などの伝統的建物と池・樹木・石組などがそれぞれの趣を醸し出し、四季を通じて景色を楽しみながら、庭園内を回遊できるようになっている。
一歩中に足を踏み入れると、「ここはどこ・・?」という、広島にいながら、中国に来たかのような、ちょっとした異空間に迷い込んだ気分を味わえる。
なかなか風情があってステキな空間だ。
入園無料。
いかにも、あまり人が来てなさそーな雰囲気だけに、ちょっとした穴場かも・・。
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